屈指のテクニカルサーキットである鈴鹿サーキットでは、年間通してモータースポーツレースが開催されています。
本記事では、2023年に鈴鹿サーキットで開催される主要なレースの日程と放送配信について紹介します。
※現時点の正確な情報は各放送配信サイトで確認の上、ご利用ください。
2023鈴鹿サーキットのレース日程と放送配信
2023年に鈴鹿サーキットで開催される主要なレースの日程は以下になっています。
スーパー耐久シリーズ
スーパー耐久シリーズ2023は、全7戦で開催されます。
鈴鹿サーキットで開催されるのは、開幕戦となる第1戦が3月に開催されます。
2023最終戦は富士スピードウェイとなっています。
スーパー耐久シリーズは、プロとアマチュア共にエントリーの多いレースで、2021年に新設されたST-Qクラスでは自動車メーカーも技術開発の場としも利用しています。
昨年は富士ピードウェイでFIA世界耐久選手権(WEC)が開催されたこともあって、自動車耐久レースの面白さが浸透してきているところです。
FIA世界耐久選手権(WEC)も第6戦の9月10日に富士スピードウェイで開催されます。
全日本スーパーフォーミュラ選手権
全日本スーパーフォーミュラ選手権は、国内最高峰となるモータースポーツです。
車体はワンメーク(ダラーラ社製SF19),エンジンは2社(ホンダ,トヨタ)選択で2,000cc直列4気筒の直噴ターボ約550馬力,タイヤは横浜ゴムワンメークとなっています。
全日本フォーミュラーマシンの戦闘力は、F1に匹敵するスピードを持っていることもあり、ヨーロッパから有望な若手が参加するなど、世界的にも注目されるシリーズとなっています。
鈴鹿サーキットでは、第2戦(4月)と第7戦(10月)の2戦が開催されます。
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズは、国内で開催されている2輪オートバイのロードレースです。
4クラスで開催されます。
JSB1000:
最高峰クラスで600 – 1200ccの公道用一般市販車両を改造したバイクが使用されます。
EWC鈴鹿8時間耐久レースへの参加を見据えているチームがほとんどなのでEWCに準拠した改造での参加が多くなっています。
ST1000:
1000ccの市販スーパースポーツバイクをベースに改造範囲を制限されたクラス
ST600:
4気筒車両は401~600cc&最低車両重量158kg
3気筒は500~675cc&最低車両重量162kg
2気筒は600~750cc&最低車両重量166kg
に制限されたクラス
J-GP3:
4ストローク175cc超250cc以下単気筒エンジンのマシン
JP250:
4ストローク250ccの市販車をベースのクラス
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズではないが併催されている。
SUPER GT
SUPER GTは、国内最高峰となるグランドツーリングカーベースの自動車レースです。
市販車ベースと言っても、同じなのは車名くらいで、中身はレーシングマシーンであり、全く違うものと言っても良いくらいです。
レギュレーションでは、GT500クラス(500馬力からの呼称)とGT300クラス(300馬力からの呼称)の2つのクラスに分けられています。
現在の出力は不明な所ですが、両クラスともに出力規制や車重によって戦闘力の均一化が図られています。
実際のレースでは、GT500とGT300が一緒にレースをするので、性能差は一目瞭然ですが、抜く方も・抜かれる方も性能差を考えた走りが必要になってきます。
鈴鹿サーキットでの開催は、第3戦(5月)と第5戦(8月)の2レースです。
GTワールドチャレンジ・アジア
GTワールドチャレンジ・アジアは、全6大会で12レースが行われます。
GT3規格の車両は市販車ベースとは思えないハイパーカーですが、GT4規格になるとパーツの約60%を純正部品とする必要があるなど規制範囲が広がります。
市販車により近いレーシングカーとして人気です。
GT4規格車のエンジン出力は300ps〜400ps前後とそれほど大きくなく、マシンコントロールも容易なので接戦が展開されます。
EWCFIM世界耐久ロードレース選手権
EWCは、「Endurance World Championship」の略で、FIM世界耐久ロードレース選手権のことで、2輪オートバイの耐久レースになります。
日本開催となるEWC鈴鹿8時間耐久ロードレースは、FIM世界耐久選手権の第3戦となり、8月4日(木)~6日(日)の日程です。
EWCは1976年から始まり、今年で44年の歴史を刻んでいます。
現在のEWCの規定で使用されているバイクは排気量1000CCの市販車ベースの改造車となっています。
耐久性に優れている日本メーカー(ホンダ,ヤマハ,スズキ,カワサキ)のバイクでの参戦が多く見られますが、近年は海外メーカー(ドカティ,BMWなど)の性能が向上し、競争が激化してきました。
鈴鹿8耐の第1回は1978年に開催され、今年は第43回大会となります。
第1回の覇者は、ウェス・クーリー,マイク・ボールドウィン組(ヨシムラジャパン,スズキ・GS1000)でした。
暑い夏の鈴鹿8耐はテレビよりも現地で見れると感動が違います。
F1グランプリ
F1日本GPは、9月24日(日)に鈴鹿サーキットで決勝が行われます。
世界最高峰のフォーミュラカーレースを確り楽しみましょう。
鈴鹿サーキットの概要
鈴鹿サーキットは、三重県鈴鹿市にある国際レーシングコースで、F1日本GPやEWC鈴鹿8耐などの世界的なレースの舞台となります。
鈴鹿サーキットは、8の字状になっていて立体交差があり、1周5,807km(2輪は、200Rシケインがあり5,821km)の日本では1番長いサーキットで、コーナー数が20、どこで見ても見どころとなる高難易度コースです。
ホンダモビリティランド株式会社が、「鈴鹿サーキット」と「モビリティリゾートもてぎ」の総合レジャー施設を運営しています。
「鈴鹿サーキット」には、遊園地やホテルが併設されていて、家族でも楽しめる施設になっています。
まとめ
2023年シーズンに鈴鹿サーキットで開催される主要なモータースポーツの日程と放送配信について紹介してきました。
鈴鹿サーキットは国際的にも完成度の高いサーキットでテクニカルなコース設定と安全・安心に観戦できる施設になっており、機会を作って見に行きたいと思っています。
どんなレースが好きなのかは、人それぞれですが、モータースポーツへの思いを共有していきたいと考えています。