IFSCクライミングワールドカップはヨーロッパ・アジアの各地で毎年4月から9月に開催されています。
2023年シーズンは、IFSCクライミングワールドカップ12戦に加えて、2年に一度開催されるIFSCクライミング世界選手権も8月にスイスで開催されます。
※現時点の正確な情報は各放送配信およびサービスサイトで確認の上、ご利用ください。
2023年IFSCクライミングワールドカップの日程
2023年のIFSCクライミングワールドカップは、12戦開催され、各大会により競技種目が変わります。
競技は
・ボルダリング
・スピード
・リード
の3種目が単独種目となっていて、世界選手権では複合種目も実施されます。
2023年のIFSCクライミングワールドカップは、以下の日程で予定されています。
日本開催は2023年4月21日〜23日に東京・八王子でボルダリングが行われます。
※「IFSCボルダリングワールドカップ八王子2023(仮称)」についてはこちら
また、IFSCクライミング世界選手権の開催年(隔年開催のため)となり、2023年8月1日〜12日にスイス・ベルンで行われます。
スポーツクライミングは、2021年東京五輪で五輪種目となり、2024年のパリ五輪でも採用されています。
2023年IFSCクライミングワールドカップの放送配信
IFSCクライミングワールドカップは、NKH BS1(第1戦)とJSPORTSで放送配信します。
スカパーJSPORTSの特徴
BSやケーブルテレビで見れる放送のJSPORTSは、基本的にスカパー!で契約して視聴します。
J SPORTS1,2,3,4(BS242,BS243,BS244.BS245)の4チャンネルで各種スポーツを専門的に放送している特化型放送チャンネルです。
視聴料は月額 2,515円 税込となり
別途スカパー基本料 月額429 円 税込 が必要で実質 月額 2,944円 税込となります。
※スカパー基本料金は複数のチャンネルを契約しても 429 円/月(税込) です。
※加入月は無料です。
スカパーJSPORTSは、予約録画できる点や遅延の無い安定画質が強みになってきます。
スカパーJSPORTSには、スカパー!番組配信と言う、ネット配信形態の利用も可能になっているのですが、配信されるスポーツがNPBプロ野球やラグビーと限定されているので、モータースポーツを見たい方でネット配信を希望される方は、JSPORTSオンデマンドまたはAmazon JSPORTSチャンネルが適しています。
JSPORTSオンデマンドの特徴
ネット配信で見る場合はJSPORTSオンデマンドがあります。
J SPORTSオンデマンドは、スカパー!に加入しなくても単独で契約が可能です。
視聴料は、スポーツ全般に見られる『総合パック』が2,640円/月 税込です。
スポーツジャンルを層別したパックは、『モータースポーツパック』などが1,980円/月 税込となります。
U25対象の割引では、視聴料が半額となっています。
J SPORTSオンデマンド は、スポーツジャンルで分けたパックが割安になっているので、決まったジャンルのスポーツだけを見る方には、ジャンルパックがお得です。
Amazon JSPORTSチャンネルの特徴
Amazon Prime Videoの専門チャンネルにJSPORTSチャンネルが設定されています。
JSPORTSチャンネルは、JSPORTSオンデマンドの配信をAmazon Prime Videoの一部として視聴できるものです。
既に Amazon Prime会員の方は、視聴料の支払い手続きが簡単なので利用しやすくなっています。
そして、Amazon JSPORTSチャンネルには、14日間の無料体験があることも、一つの特徴になっています。
この無料体験はJSPORTSオンデマンドが提供していないサービスなので、短期間だけ見たい方や試して見たい方は、利用価値の高いサービスになっています。
Amazon Prime会員で無い方の場合でも、Amazon Prime会員を30日間無料で体験できるサービスをAmazonが提供しているので併用して利用できます。
無料体験終了後に継続視聴する場合には2,178円/月 税込の視聴料が必要ですが、J SPORTSオンデマンドの『総合パック』 月額 2,640円 税込よりも安く利用することができます。
その理由としては、「一部ご覧いただけない番組がございます」となっているので配信番組の確認が必要です。
大まかにAmazon JSPORTSチャンネルで配信しないものとしては、バドミントン世界選手権や卓球ワールドシリーズや各種スポーツ特番などになってきます。
モータースポーツ,サイクルスポーツ,プロ野球,バドミントンSJリーグ,アルペンスキー,スキージャンプ,フリースタイルスキーなど各種スポーツの大部分は配信されるので当てはまる方は満足できるサービスになっています。
IFSCクライミングワールドカップ競技概要
IFSCクライミングワールドカップでは大会によって、競技種目が変わってきます。
・ボルダリング
・スピード
・リード
各種目の競技概要を説明します。
ボルダリング
ボルダリングでは、高さ5m以下の壁が5種類用意されていて、最大12個の突起物であるホールドを利用して、スタート地点からトップホールドまでを登って行く競技になります。
時間内にトップホールドに到達し、トップホールドを触って安定した姿勢を保てればクリアになります。
また、途中には通過ポイントが獲得できるゾーンホールドが設定されています。
競技時間は1つの壁に対して、決勝では4分間、それ以外では5分間のチャレンジになります。
順位は
・完登数が多い
・ゾーン獲得数が多い
・完登へのトライ数が少ない
・ゾーン獲得トライ数が少ない
で決まります。
それでも同じ場合は、一つ前のラウンドでの成績が考慮されるカウントバックで決まります。
よって、競技時間内であれば何度でもトライできるのですが、トライ数が少ないことも重要になってきます。
ホールドのセッティングやホールドの形状が様々で、どのように攻略するかを選手と共に見ている方も考えてしまう面白さがあります。
選手は他の競技者が登る姿を見ることができないので、所見(決勝では観察時間あり)で登る形になりますが、観客は各選手が登る様子を次々に見て行くので、完登した選手の正解の手順を知ってしまうと、次の選手が違う手順で登ろうとする姿を見て感じる感情も見る楽しさになってきます。
スピード
スピードクライミングは、文字通り登るスピードを競う競技です。
コースは世界共通で、高さ15メートル、前傾95度の壁にホールドが設置されたコースを使用します。
地上からスタートし、頂上にあるパッドを叩くまでの時間が計測されます。
予選では、2回(2つの同じコースを交互に)登った時間の内の速い方のタイムで順位を決めて上位者が先へ進んでいきます。
決勝は基本的に16選手が進出し、予選タイムで組み合わせが決まり、2人づつの選手が左右のコースに分かれて対戦する方式でどちらが先に登るかを競います。
選手は他の種目とは違って、1対1の競争によるプレッシャーにも勝たないといけないことになってきます。
楢﨑智亜(ならさき ともあ)選手が編み出した「トモアスキップ」と呼ばれる登り方は、東京五輪でも耳にしたワードだと思いますが、全てのホールドを持つ必要はなく、頂上まで如何に速くたどり着けるかを選手は研究しています。
リード
リードクライミングは、十数メートルの壁に設定されたコースを登った高さを競う競技です。
コースは様々ですが、競技前に選手が見る時間が設けられており、攻略方法を頭に描いてチャレンジします。
競技時間は6分間と制限があり、その間に登った高さ(ホールド番号)または落下した時までに到達した高さが高度として記録されます。
ホールド数は40~60程度で、形状・配置も様々です。
途中にはロープを掛ける支点が複数設置されていて、最上部の支点にロープを掛けるとクリアとなります。
高度の高い方が順位が上になり、同じ高さの場合は、そこまでの時間が速い方が上位になります。
コンバインド
コンバインドは、種目を複合して総合得点で順位を決める競技です。
東京五輪では、ボルダリング,スピード,リードの3種目の総合得点で競われました。
ボルダリング,スピード,リードの種目別に特化して強い選手もいれば、種目を複合した総合力で強い選手もいると言う事です。
順位は各種目の順位を掛け算した点数を採用し、点数の少ない選手が上位になります。
例えば、 ボルダリング3位,スピード2位,リード2位なら、3×2×2=12点です。
東京五輪では複合男女のみでしたが、パリ五輪ではスピード競技とリード&ボルダリングの組み合わせ競技で競われる予定です。
日本開催「IFSCボルダリングワールドカップ八王子2023(仮称)」
2023年IFSCクライミングワールドカップの日本開催は次の通り予定されています。
日程:2023年4月21日(金)〜23日(日)
会場:エスフォルタアリーナ八王子(狭間町1453-1)
競技種目:ボルダリング
「IFSCボルダリングワールドカップ八王子2023(仮称)」大会スケジュール
2023年4月21日(金)
午前9時~:男女予選
2023年4月22日(土)
午前11時~:女子準決勝
午後5時~:女子決勝
2023年4月23日(日)
午前11時~:男子準決勝
午後5時~:男子決勝
IFSCクライミングワールドカップ放送配信予定
ボルダー 第1戦八王子(日本)
2023年4月22日(土)
午後5:00- [LIVE]
(NHK BS1)
午後11:00 – 深夜2:00 [初回放送]
女子決勝
(JSPORTS2 , JSPORTSオンデマンド)
2023年4月23日(日)
午後5:00- [LIVE]
(NHK BS1)
深夜0:00 – 深夜3:00 [初回放送]
男子決勝
(JSPORTS2 , JSPORTSオンデマンド)
まとめ
2023年シーズンのスポーツクライミング競技は、 IFSCクライミングワールドカップ 12戦と隔年開催の IFSCクライミング世界選手権が開催されます。
2020東京オリンピックで初めて五輪競技に採用されたスポーツクライミングですが、2024パリオリンピックでも採用が決まっています。
東京では複合男女のみでしたが、パリではスピード競技とリード&ボルダリングの組み合わせ競技となります。
選手数は40人から68人に増えて、獲得メダル数も2から4に増加します。
益々、競技人口が増えてくると考えられるスポーツクライミングは身近な施設も多くあるので、健康増進や体力増強に利用してみるのも楽しいと思います。
スポーツクライミングできる身近な施設を探すならこちらのサイトがおすすめです。