4万円未満で本格3Dサラウンド搭載のサウンドバー比較まとめ

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3Dサラウンド技術のコンテンツも徐々に増えつつあるとともに、バーチャル再生技術により2D音響コンテンツを疑似的に3D化してくれる機器も多くあります。

3Dサラウンドにおけるバーチャル再生技術とは、前後・左右に加えて高さ方向の音源も再現するバーチャル3Dサラウンド技術のことです。

その中でサウンドバー(シアターバーとも言う)はテレビの前下などのちょっとしたスペースに設置するだけで高品質な音響効果を発揮してくれるので利用を検討する方が多くなっています。

そんなサウンドーバーの中から4万円以下で買える本格的な3Dサラウンド搭載のサウンドバーについて比較し、まとめました。

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本格3Dサラウンド搭載サウンドバー

サウンドバーの中でも本格的に3Dサラウンド機能を搭載した5機種を比較します。

本格3Dサラウンド搭載サウンドバー
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JBL BAR 5.0 MultiBeam

JBL BAR 5.0 MultiBeamの特徴は、5基のスピーカーを搭載していて、内2基をバー端部に当たるサイド部分に搭載している点になります。

サイドスピーカーによる3Dサラウンド対応

フロント3基の配置はオーソドックスなフロント左右+センターですが、サイド2基はバー端部に外向き配置されており、側壁に向かって音を出す形になっています。

フロント3基とサイド2基で立体音響を作り出すのですが、部屋の大きさなどで音の反射が違ってくるので、スピーカーに内蔵された音響測定用マイクを利用して自動的に環境を測定してセッティングしてくれる「AMC・自動MultiBeam調整機能」を搭載しています。

サウンドバーを設置した環境に合わせて最適化できるので、5基搭載のスピーカーがそれぞれの役割を発揮できるようになります。

5基のスピーカーを制御するMultiBeam技術により、Dolby Atmos再生において、トップスピーカーが無くても3Dの立体的な音場を バーチャルDolby Atmosとして作り出してくれます。
映画,音楽,スポーツ,そしてゲームでも臨場感の高い音響空間を演出してくれます。

コンパクトだが低音は折り紙付き

加えて、4基のパッシブラジエーター型サブウーファーが低音の迫力を増幅してくれます。コンパクトな本機ですが、低音の性能はJBLのチューニングなので折り紙付きです。別体でサブウーファーを設置しなくても低音に不足を感じることは無いと思います。

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YAMAHA YAS-109とSR-B20A

YAMAHA YAS-109は生産完了したモデルですがサウンドバー製品では売れ筋商品で、とても評価の良い製品なので、在庫がある間は購入検討してみるのも良いと思い取り上げました。

また後継の新型となるSR-B20Aは、YAS-109に搭載されていたHDMI4Kパススルー機能がありません。SR-B20AARC対応のHDMIのみでテレビとつないで利用する形に特化しています。
HDMI4Kパススルー機能はあると便利ですが、無くても使用方法はあるのでサウンドバーとしての性能に影響はありません。
HDMI4Kパススルーを利用する方はYAS-109を選定する必要があります。

両製品ともに音響性能は同等で2.1ch構成になっています。
フロントスピーカーは5.5cmコーン型×2基、ツイーター2.5cmドーム型×2基の2ウェイ×2で構成されていて、低音ウーファーに7.5cmコーン型×2基が加わることで、低音域から高音域までバランスのとれた広がりのある音質を実現しています。

使いやすい豊富なプリセットモード

YAMAHA YAS-109およびSR-B20Aは、豊富なプリセットされているメニューが使いやすいと感じます。

映画などでセリフが聞き取りにくい時にクリアボイス機能を使えば、音声と背景音を自動判断し、人の声だけをボリュームアップして、聞き取りやすくしてくれます。

更に映画、音楽(ステレオ)、ゲーム、スポーツ、テレビ番組(スタンダード)に対するモードが選択できて、3Dサラウンドモードと組み合わせることで簡単に好みの音場を探すことが出来るようなっています。

バーチャルサラウンド技術

「3Dサラウンド」ボタンを押すだけで、前後左右に加え頭上からも音が聞こえてきます。
DTS virtual:X技術を利用したバーチャル3Dサラウンドで音場が広がります。簡単操作で音響をレベルアップしてくれるので、難しいことが判らなくても大丈夫です。

  • 1本のサウンドバーだけで高品質な低音から高音を実現
  • 3Dサラウンドをオンするだけで簡単に立体音響を体感
  • クリアボイスで音声がはっきり聞ける
  • Bluetoothでスマホの音楽を再生
  • 壁掛け対応でサウンドバーも壁付け

音量控えめでも高品質な音響が欲しい方向け

YAMAHA YAS-109およびSR-B20Aは、大音量でも利用できますが、どちらかと言えば、近隣への配慮が必要な方で、それほど音量を上げなくてもクリアな音声が欲しいと考えておられる方が選定するとベストなサウンドバーになると考えます。

テレビのスピーカー音と比べると、音質や音の広がりの違いを実感できると思います。

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ソニー HT-X8500

ソニー HT-X8500は、2.1chの構成のオーソドックスな構成で、「ドルビーアトモス」「DTS:X」にフル対応しています。

ソニーの3D再生技術

「Vertical Surround Engine」高さ方向のサラウンド
「S-Force Pro Front Surround」前後左右方向のサラウンド
とSONYの独自技術では、壁を使った音の反射を利用しません
よって、部屋の形やサウンドバーの設置位置に捉われず3Dサラウンドを作り出し「ドルビーアトモス」「DTS:X」を再生します。

3D音響コンテンツ以外の場合でも上記の技術で臨場感のある音響空間を実現してしまいます。

サラウンドに関しては、高度な独自技術を搭載しているのがSONYのサウンドバーの特長だと思います。

サブウーファーの使用方法

フロント2chはバーの左右に52mm×90mm2基を搭載し、中央にサブウーファー52mm X 90mm2基をダブルで搭載しています。
感覚的には低音側のバランスになっているように感じますが、

・サウンドモード:シーンにあった設定
・ボイス:声の聞き取り
・Veltical Surround:頭上方向の音
・低音レベル

など
プリセットされている設定でも利用できますが、細かく調整できるパラメータも多いので、人の声を明瞭にしたり、低音の効きを好みのレベルにコントロールするなど、心地の良いポイントが見つけられるはずです。

サラウンド効果を好みに作っていきたい方は、ソニー HT-X8500を選定されると満足が大きくなると考えます。

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DENON DHT-S216

DENON DHT-S216は、DTS Virtual:X 対応の2.1ch構成で、フロントに45mm×90mm 楕円形ミッドレンジ×2基を搭載し、ウーファーを底面に向けて75mm×2基を搭載しています。

DENON のオーディオ製品への拘り

DENONのオーディオ製品は、必ずサウンドマネージャーによるリスニングテストが行われています。Hi-FiコンポーネントやAVアンプと同じサウンドチューニングが施されることでDENONとしての音質を表現できる製品になっています。

DENONのオーディオが好きな方には間違いの製品ですし、初めてDENONのオーディオを所有する方はDENONの製品の方向性を理解することが出来るはずです。

DHT-S216サウンドバーのその他の特長

DENON DHT-S216その他の特長
  • ダイアログエンハンサーで人の声を聞き取りやすく
  • HDMI 入力1, 出力1(ARC / CEC 対応)
  • 4K / 60p / HDCP 2.2パススルー対応
  • Bluetooth対応

ダイアログエンハンサー

「ダイアログエンハンサー」は、人の声を聞き取りやすくにする機能です。
人の声を判別し強調することで、音量を上げなくても聴き取りやすくできます。

HDMI入出力4K/60p映像パススルー

HDMI入力1,出力1を搭載していて、HDCP 2.2対応4K/60pパススルーに対応しています。
UHDブルーレイプレーヤーやゲーム機などの4K/60p映像をサウンドバーを挟んでテレビに接続することができます。

Bluetooth対応

BluetoothVer 4.2,SBCに対応しています。
スマホ,タブレットの音楽を再生することもできるので、映像コンテンツが要らないBluetoothスピーカーとして利用できます。

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まとめ

4万円未満のサウンドバーでありながら、本格的な3Dサラウンドを搭載したサウンドバーを比較してみました。

JBL BAR 5.0 MultiBeam
壁の反射を利用してリアルな3D音響を再現できる機種

YAMAHA SR-B20A
YAMAHA YAS-109
控えめ音量でも聞き取りやすい良い音で楽める機種

SONY HT-X8500
独自技術で高精度なデジタル音場処理を細かく設定するのを楽しめる機種

DENON DHT-S216
音源に収録された音を可能な限りストレートに再生できる機種

コンパクトな限られたスペースを利用しながら、それぞれに個性のある製品が揃っています。利用したい環境や求める機能によって最適な1台を探してみてください。