4Kテレビを購入したら映像が綺麗で満足!ってならないのが難しいところで、次は音響性能を整えてホームシアターにしたくなってしまいます。
サラウンド再生も一般的になってきて、ドルビーアトモスのような高さ方向の音の広がりが欲しくなってきます。
そのような要望に応えてくれるサウンドバーが各社から発売されていて、低価格でもイマーシブオーディオ(没入感の高いオーディオ)を体験できる本格的な5機種を紹介します。
ホームシアターに使いたいサウンドバー
4Kテレビを簡単にホームシアター化できるサウンドバーですが、何でも良いわけではありません。
ハイエンド機も多く販売されていますが、低価格でありながらイマーシブオーディオ(没入感の高いオーディオ)を体感できる本格的なホームシアターを構成できるサウンドバーを選びたいところです。
選定基準は
・高性能なHi-Fiサウンド
・ウーファー内蔵の一体型
・3Dサラウンド機能
・実売4万円未満
数あるサウンドバーの中から、高性能で高さ方向への音の広がりに対応し、低音も確り鳴らしてくれる本格的サウンドバー5機種を厳選しています。
JBL BAR 5.0 MultiBeam
JBLは、アメリカ合衆国カリフォルニア州ノースリッジに本拠地を置く世界有数の音響機器製造会社で、スピーカーの性能には定評があり映画館でも多く使用されています。JBLの音響機器を選択すれば間違いないとも言えるほどです。
そのJBLが発売したBAR 5.0 MultiBeamは、スピーカーを5基搭載していて、2基をバー端部に搭載することでリアルな横方向の音の広がりを重視した点になります。
サイドスピーカー出た音は壁などに反射することで、更に音の広がりを演出してくれます。
残りの3基のスピーカーはフロントに配置され、左右+センターの3chを構成しています。
フロント3基が主で、サイド2基がサラウンドと言う位置づけになっていて、ここの疑似的に立体的な音場を作り出すプログラムが施されています。
部屋の大きさによっては、音の反射は大きく違ってくるので、反射音を加味した制御が大切な部分になってきますが、自動調整機能があるので難しい設定は不要に出来ています。
スピーカーには音響測定用マイクが内蔵されていて、発した音を感知し「AMC・自動MultiBeam調整機能」により、自動的にセッティングしてくれる仕組みです。
更に4基のパッシブラジエーター型サブウーファーを内蔵していて、低音はJBLのセッティングと言わんばかりの品のある迫力を感じさせてくれるので、別体のサブウーファーを設置しなくても低音は十分に感じることができると思います。
JBLのMultiBeam技術によりDolby Atmosコンテンツの再生においては、バーチャルDolby Atmos再生をしてくれるので、サウンドバーのみで高さ方向も含めた音の広がりを体感させてくれます。
4Kテレビに設置して映画を見れば、臨場感ある高品質な音響空間を演出して映画への没入感を高めてくれます。
YAMAHA YAS-109とSR-B20A
YAMAHAは、ホームシアター音響へのノウハウが豊富なメーカーです。
YAS-109は生産完了したモデルですが売れ筋商品だったので在庫のある間は購入対象になってきます。また、後継のSR-B20Aは、YAS-109に搭載されていたHDMI4Kパススルー機能はありません。
音響性能は同等で2.1ch構成で、フロントスピーカーに5.5cmコーン型×2基、ツイーター2.5cmドーム型×2基の2ウェイ×2となっていて、低音ウーファーは7.5cmコーン型×2基が配置されています。
比較的シンプルな構成「3Dサラウンド」ボタンを押すだけで、前後左右に加え頭上からの音声も再生してくれます。
DTS virtual:X技術を利用したバーチャル3Dサラウンドで音場が広がります。簡単操作で音響をレベルアップしてくれるので、難しいことが判らなくても大丈夫です。
YAMAHAのサウンドバーにはプリセットされている豊富なメニューは便利です。
映画などでセリフが聞き取りにくい時には、クリアボイス機能を使います。
セリフと背景音を自動判断し、セリフをボリュームアップし聞き取りやすくしてくれます。
また、映画、音楽(ステレオ)、ゲーム、スポーツ、テレビ番組(スタンダード)などのモードが選択できて、3Dサラウンドモードと組み合わせることで音場の違いを楽しむ事が出来ます。
テレビのスピーカーの音とは比較にならない音質で音の広がりを体験できると思います。
- 1本のサウンドバーだけで高品質な低音から高音を実現
- 3Dサラウンドをオンするだけで簡単に立体音響を体感
- クリアボイスで音声がはっきり聞ける
- Bluetoothでスマホの音楽を再生
- 壁掛け対応でサウンドバーも壁付け
ソニー HT-X8500
ソニー HT-X8500は、2.1chのオーソドックスな構成ながら、SONYの独自技術の高さ方向のサラウンド「Vertical Surround Engine」と前後左右方向のサラウンド「S-Force Pro Front Surround」を利用し、壁による反射音を利用せずに3D音場を再現してしまいます。
よって、部屋の形やサウンドバーの設置位置に捉われず「ドルビーアトモス」「DTS:X」を再生してくれるので、置くだけで簡単に高音響を楽しめるサウンドバーだと言えます。
3D音響コンテンツ以外の場合でも上記の技術で臨場感のある音響空間を実現してしまいます。
サラウンドに関しては、高度な独自技術を搭載しているのがSONYのサウンドバーの特長になってきます。
DENON DHT-S216
DENONのオーディオ製品は、必ずサウンドマネージャーによるリスニングテストが行われています。Hi-FiコンポーネントやAVアンプと同じサウンドチューニングが施されることでDENONとしての音質を表現できる製品になっています。
DENON DHT-S216は、DTS Virtual:X 対応の2.1ch構成で、フロントに45mm×90mm 楕円形ミッドレンジ×2基を搭載し、ウーファーを底面に向けて75mm×2基を搭載しています。
このスピーカー構成でバーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」により、後方や頭上も含むあらゆる方向からの音に包み込まれるイマーシブオーディオを体感できます。
まとめ
4万円未満のサウンドバーでホームシアターを構築できる本格的サウンドバー5機種を紹介しました。
JBL BAR 5.0 MultiBeam
壁の反射を利用してリアルな3D音響を再現
YAMAHA SR-B20A
YAMAHA YAS-109
豊富なプリセットメニュが便利
SONY HT-X8500
独自技術でデジタル音場処理を楽しめる
DENON DHT-S216
Hi-Fiコンポーネントに通ずるデノンサウンド
コンパクトな限られたスペースに個々の個性が詰まった製品が揃っています。
どの機種も本格的なサウンドバーなのでイマーシブオーディオを体験できるホームシアターとしての完成度は満足できるものと考えます。