2024年のインディ500は5月26日(現地)に決勝レースが開催されます。
第108回となる歴史あるレースで、モナコGP[F1]、ル・マン24時間耐久レース[WEC]と並ぶ自動車世界三大レースと呼ばれています。
インディカーシリーズは2024年に17戦予定されていますが、自動車世界三大レースの一つであるインディ500は別格の存在です。
本記事では、インディ500がどんなレースなのか「基本の基」を解説します。
2024年5月26日決勝レース
モナコグランプリ
(Formula1)
2024年5月26日決勝レース
インディ500
(IndyCar)
2024年6月15日~16日決勝レース
ル・マン24時間耐久レース
(FIA World Endurance Championship[WEC])
※現時点の正確な情報は各放送配信サイトで確認の上、ご利用ください。
インディカーシリーズとは
インディカーは、F1と同じフォーミュラカーのレースになります。
2024シリーズは以下の全17戦で予定されていて、第6戦(5月26日決勝レース)がインディ500となっています。
開催地は、インディアナポリス・モータースピードウェイです。
インディカーのレースコースは、「多くの左右コーナーをクネクネ曲がるロードレース(サーキット)およびストリート(市街地)」と「楕円コースのオーバルレース」に分かれています。
インディ500は、インディアナポリス・モータースピードウェイのオーバルコースを使ったレースとなります。
『2024年インディカー・シリーズ レーススケジュール』
ラウンド | 決勝日 | 開催地 | コース種類 |
第1戦 | 3/10(日) | セントピーターズバーグ市街地 | ストリート |
第2戦 | 4/21(日) | ロングビーチ市街地 | ストリート |
第3戦 | 4/28(日) | バーバー | ロード |
第4戦 | 5/11(土) | インディアナポリスレース1 インディアナポリス・モータースピードウェイ | ロード |
第5戦 | 5/26(日) | インディ500(第108回) インディアナポリス・モータースピードウェイ | オーバル |
第6戦 | 6/2(日) | デトロイト市街地 | ストリート |
第7戦 | 6/9(日) | ロード・アメリカ | ロード |
第8戦 | 6/23(日) | ラグナセカ | ロード |
第9戦 | 7/7(日) | ミッドオハイオ | ロード |
第10戦 | 7/13(土) | アイオワ(レース1) | オーバル |
第11戦 | 7/14(日) | アイオワ(レース2) | オーバル |
第12戦 | 7/21(日) | トロント市街地 | ストリート |
第13戦 | 8/17(土) | ワールド・ワイド | オーバル |
第14戦 | 8/25(日) | ポートランド | ロード |
第15戦 | 8/31(土) | ミルウォーキー(レース1) | オーバル |
第16戦 | 9/1(日) | ミルウォーキー(レース2) | オーバル |
第17戦 | 9/15(日) | ナッシュビル市街地 | ストリート |
インディ500とはどんなレース?
インディ500は、インディアナポリス・モータースピードウェイのオーバルコースで行われるレースで、1911年に初めて開催され、現在まで続く伝統的なレースです。
インディ500の『500』とは
インディアナポリス・モータースピードウェイのオーバルコースは、1周2.5マイル(約4.023km)になります。
1マイル(mile)=1.609344km
500マイル(mile)=804.672km
インディ500の『500』は、500マイルを表していて、インディアナポリス・モータースピードウェイのオーバルコースを200周(=500マイル)する速さを競うレースになります。
2022年のインディ500で優勝した「マーカス・エリクソン」は、約2時間51分で200周しています。インディカレースでは、レース中の給油やタイヤ交換、そしてセーフティカー導入などでペースダウンします。1周のラップタイムは38秒中盤〜39秒程度であり、平均速度でも350km/hを超えるスピードになります。
インディ500は、高速で緊張感のあるレース、スリリングなオーバテイク、そして歴史的な瞬間で満ちたレースです。そのため、世界中のモータースポーツファンにとって非常に魅力的なレースとなっています。
インディ500で使用するインディカーとは
インディ500は、500マイルをインディカーで早く走るレースです。
インディカーは、F1と同じシングルシートのフォーミュラカーです。
シャーシはワンメイク,エンジンはシボレー(GM)とホンダの2社の供給となっています。V6ツインターボエンジンの最高回転数は12,000rpmに制限され、ターボのブースト圧もレースおよび練習段階によって制限値が決まります。
また、プッシュ・トゥ・パス と言う、一時的にブースト圧を上げて馬力を上げて抜き去ることのできるシステムが採用されています。
燃料は、バイオエタノール85%と無鉛ガソリン15%の混合燃料になります。
ピット作業では、タイヤ交換と共に給油も行われます。
インディ500のイベント規模
インディ500は、インディカー・シリーズの中でも極めて人気の高いレースです。
決勝レースの観客は30万人を超える規模になります。30万人が観戦する中、1周40秒で周回するインディカーがオーバルコースでスリリングなオーバーテイクを展開するレースによって、現地の盛り上がりは想像を超えるものになります。
同じく、全世界でテレビ放映され、世界中で熱狂できるレースがインディ500と言えます。
インディ出場チームとドライバー
2020年の第104回インディ500では、佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)が、序盤からレースをリードし、2017年のインディ500に続く、3年ぶり2度目の優勝を飾りました。
2021年も佐藤琢磨は終盤に勝負をかけてトップに立ちました。結果、燃費が足りず14位でした。
佐藤琢磨は、オーバルコースを得意とするドライバーの一人です。
2023シーズンの佐藤琢磨は、チップ・ガナッシ・レーシング(Chip Ganassi Racing)に所属し、インディカー全17戦の内オーバルレースのみに参戦しています。
インディ500での3度目の制覇を期待したいところです。
2024インディ500のタイムスケジュール
インディカー・2024シリーズは、全17戦予定され、第108回インディ500は5月26日(日)に決勝が行われます。
タイムスケジュールは、以下の通り予定されています。(インディシリーズ公式サイト参照)
5月26日(日) 11:00 a.m. ET〜(日本時間24:00=5月27日0:00)
(インディアナポリス時間[時差+13時間(毎年3月中旬から11月上旬まではサマータイム)] )
参考:2023インディ500のスケジュール
日付 | 日本時刻 | 内容 |
---|---|---|
5月16日(火) | 22:00-24:15 | Practice1 |
5月17日(水) | 2:00-7:00 | Practice2 |
5月18日(木) | 1:00-7:00 | Practice3 |
5月19日(金) | 1:00-7:00 | Practice4 |
5月20日(土) | 1:00-7:00 | Practice5 |
5月20日(土) | 21:30-22:30 | Practice6 |
5月21日(日) | 0:00-6:50 | Qualifications-Day1 |
5月22日(月) | 0:30-2:30 | Top-12 & Practice7 |
5月22日(月) | 3:00-4:00 | Qualifications-Top12 |
5月22日(月) | 5:00-6:00 | Qualifications-Last Chance |
5月22日(月) | 6:00-7:00 | Firestone Fast6 |
5月23日(火) | 2:00-4:00 | Practice8 |
5月27日(土) | 0:00-2:00 | Final Practice |
5月27日(土) | 3:30-5:00 | Pit Stop Competition |
5月29日(月) | 1:30- | Race |
上記のスケジュールを見て分かる通り、インディ500は2週間程度のイベントとなっています。
F1GPでは、金曜日〜日曜日の3日間のイベントで開催されるのに比べると長く感じます。
練習走行だけで1週間を使い、初日と2日目には初参戦のルーキードライバーなどに対してレースに出場できる技量があるかを確認する審査も行われます。
これは、平均速度が370km/hにも届く高速走行を続ける危険なレースであることによるもので、他のレースで実績のあるドライバーでも審査対象となる場合があります。
まとめ
インディカーレースの一つである『インディ500』は、1周2.5マイルのオーバルコースを200周走るレースです。
最高速度は380km/hを超え、F1マシンを凌ぐ速さになるスリリングなレースです。
インディカー・シーズン2024のインディ500は、日本時間2024年5月26日に決勝レースが行われます。
超高速の200周を楽しみましょう。
関連サイト:スカパー公式(初月無料)