東芝 REGZA 4Kテレビと言えば地デジアップコンバートなどの映像処理とタイムシフトマシンが評判です。
2021年有機ELもでるでも旧型モデルの高評価ポイントを継承しつつ、さらなる進化を遂げています。
新型東芝4K有機ELテレビの進化点を見て、旧型と比較して、どんな人がどのモデルを買うべきか見ていきたいと思います。
2021年東芝4K有機ELテレビX9400Sのラインナップ
2021年東芝4K有機ELテレビは
旧型X9400シリーズから新型X9400Sシリーズへ
新旧を比較して見ると赤字部分が大きな変更点になっています。
旧型X9400シリーズから新型X9400Sシリーズの比較

X9400S サイズバリエーションの変化

新型4K有機ELテレビX9400Sのサイズには、定番の55V型(55X9400S),65V型(65X9400S)に加えて48V型(48X9400S)を追加しました。
50V型アンダーは手狭な空間に欲しいサイズで、昨年はソニーA9S(KJ-48A9S)のみだったのですが、パナソニックも2021年モデル(TH-48JZ1000)には追加してきています。
大画面だけに需要があるわけではなく、手軽に高画質を楽しみたいと考えるニーズが多いことに共感します。
X9400S 画像処理エンジンの進化
東芝の画像処理エンジンは”クラウドAI高画質テクノロジー”を特徴としていて、ジャンルやコンテンツごとに利用する映像調整用のパラメーターをクラウドから取得して処理するところがポイントです。
クラウド上に映像調整データバンクを持っていて、そこにある”コントラスト,色の濃さ,質感,ノイズ調整,倍速制御,など”のパラメータが詳細ジャンル(アニメ,ドラマ,スポーツなど)別に蓄積されています。
新モデルでは、データベースをAIで利用し、地デジ映像やネット動画を4K解像度へ最適化する部分を強化しています。
更に『ナチュラル美肌トーン』と呼ばれる、人肌表現の強化には重点をおいて取り組んでいます。
リアルタイムに人肌を検出し、自然な肌色に立体感や質感をコントロールすることで、きめ細かな肌のトーンを表現したリアル感を増しています。
映像を見た時に一番先に綺麗なのか見るのは人肌の表現具合の場合が多いと思います。
ただし、その差を見て取るには精通した眼力が必要なのも従来通りで、いつの間にか少しづつ改善されて、誰もが本当に気づく数年後には大きな違いとなっているものであると思うのが実感です。
旧型も綺麗なんですよね。
X9400S HDRの対応拡張
HDR規格では、HDR10/HDR10+/HLG/Dolby Visionに加えてHDR10+Adaptiveがサポートされた。
ちょっとしたアップデートだが、細かな対応は歓迎できます。
X9400S 音響性能の進化
音響面ではレグザパワーオーディオX-PROからレグザパワーオーディオX-PROⅡになっています。
ただし、48V型はレグザパワーオーディオ XDとなり、トップツィーターとウーファーが未搭載になっている。
レグザパワーオーディオX-PROⅡでは、搭載するスピーカー数は同じで、チューニングを詰めた程度なので大きな差ではないとは思われます。
録画機能
録画機能は、タイムシフトマシンが強力なアピールとなっている東芝上位機種なのでほぼ従来通りとなっている。
新型・旧型ともにですが、東芝タイムシフトマシンには外付けHDDを最低2台は準備したいところです。
1台はタイムシフト用,もう1台は通常録画用です。
タイムシフトに付いては関連記事で紹介しています。
東芝 REGZA 4K有機ELテレビの新型旧型仕様一覧
旧型X9400シリーズと新型X9400Sシリーズの仕様一覧を記します。


【補足説明】東芝サイトの解説を引用
地デジだけでなく、4K放送やネット動画などを美しく描く独自開発のエンジンを採用。
レグザ伝統の超解像技術で高画質化するだけでなく、視聴環境の明るさや色温度にあわせ適切な画質に自動調整するなど、最新のコンセプトと技術を採用し処理能力を大幅に向上。
超解像技術で精細感を復元し、ノイズを低減した上で、クラウド上に構築された番組ごとのパラメータを利用し、さまざまな番組でさらなる高画質を実現。
リアルタイムに人肌を検出し、立体感や質感を向上させることで、人がイメージする健康的で自然な肌色にコントロール。
さらに、きめ細かな肌の質感まで再現し、リアルで美しい表情を映し出す。
レグザエンジンCloud PROが補完フレームを生成して倍速に変換するとともに、有機ELパネルで複数ラインごとに黒映像挿入を実施。動きの速いシーンでのスムーズ感とクッキリ感を両立するとともに、黒映像挿入時に表示輝度をアップすることで輝度低下を低減。ゲームモード時に効果を発揮します。
総合音出力142W*のマルチアンプで駆動する「ダイレクト6スピーカー」と「重低音バズーカユニット」で、ダイレクトに響くボーカルはもちろん、躍動感あるドラムの重低音から繊細なピアノの響きまで、臨場感ある迫力のサウンドを再現。
まとめ
新型東芝4KテレビX9400Sシリーズは、映像エンジンへのテコ入れを中心にモデルチェンジしてきました。
得意としている地デジやネット動画のアップコンバート性能もアップデートされており、タイムシフトマシン機能と共に当分は地デジ画質を楽しむ機会の多い日々を楽しませてくれるテレビになっています。
4K120P入力への対応が無かったのですが、60Pでも不満はない方が多いようです。
他メーカーの2021年も揃っているので比較して購入を検討しましょう。