世界野球大会の違いは?WBC、プレミア12、オリンピックを比較

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2023年のWBC2023では、侍ジャパンの優勝もありましたが、世界的に見ても野球の人気は広がっているようです。

今後も世界野球大会が予定されており、WBC、プレミア12、オリンピックを比較し違いについて紹介したいと思います。

※WBSC:世界野球ソフトボール連盟
※2024 WBSC 世界野球プレミア12と2024プレミア12は同義

※本記事の情報は2024年1月7日時点のものです。
※現時点の正確な情報は各放送配信およびサービスサイトで確認の上、ご利用ください。
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WBC、プレミア12、オリンピックの違い

WBC、プレミア12、 オリンピックの主な違いとして、いくつかの点が挙げられます。

大会名
(主催)
本戦出場国数出場枠過去開催年開催時期選手代表資格
WBC
(WBCI)
20カ国
(2023年大会)
WBC2017出場16カ国
予選勝者4カ国
2006年
2009年
2013年
2017年
2023年
2026年(次回)
シーズン前
(春)
1 当該国の国籍を持っている
2 当該国の永住資格を持っている
3 当該国で出生している
4 親のどちらかが当該国の国籍を持っている
5 親のどちらかが当該国で出生している
6 当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある
7 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある
プレミア12
(WBSC)
12カ国
(2019年大会)
世界ランク上位2015年
2019年
2024年(次回)
シーズン後
(秋)
五輪憲章に基づく
(当該国のパスポートの保持)
オリンピック
(IOC)
6カ国
(2021年大会)
(東京2020)
開催国
プレミア12上位2カ国
アフリカ/欧州予選勝者
アメリカ大陸予選勝者
世界最終予選勝者
1992年
1996年
以下、プロ選手参加
2000年
2004年
2008年
2020年
2028年(次回)
シーズン中
(夏)
五輪憲章に基づく
(当該国のパスポートの保持)

主催運営団体

WBCは、MLB及びMLB選手会が立ち上げた組織WBCI(ワールド・ベースボール・クラシック・インク)が主催運営団体となっています。MLB選手が参加できる3月開催である理由でもあります。

プレミア12は、WBSC(世界野球ソフトボール連盟)です。WBSCは国際オリンピック委員会により承認を受けた唯一の野球・ソフトボール統括団体となっています。基本的にMLB選手は参加しません。

オリンピックは、IOC(国際オリンピック委員会)です。基本的にMLB選手は参加しません。

出場枠

2023WBC出場枠は、本戦に20カ国が参加しました。(2017年は16カ国)

プレミア12出場枠は、12カ国です。
フル代表のみでなく、少年・青年などの各年代の国代表の成績を総合的に評価した国の野球力をランキング化し、上位12カ国が出場できます。

オリンピック出場枠は、8カ国でしたが、東京2020では6カ国となりました。

開催年

WBC、プレミア12、 オリンピックの開催年は、基本的に重なることはありません。

各大会ともに基本は4年毎の開催ですが、コロナ禍の影響で歪な間隔になっています。

オリンピックは、野球競技の採用有無で開催が変わってきます。2024年のパリ・オリンピックで野球競技は採用されませんでした。次回、2028年ロサンゼルス・オリンピックでは復活する可能性が高くなっています。

2015年以降の開催を下表にまとめます。

開催年WBC プレミア12オリンピック
野球競技
2015年第1回
日本:3位
2016年リオデジャネイロ・
オリンピック
(野球競技不採用)
2017年第4回
日本:ベスト4
2018年
2019年第2回
日本:優勝
2020年
2021年東京・オリンピック2020
日本:優勝
2022年
2023年第5回
日本:優勝
2024年第3回(予定)パリ・
オリンピック
(野球競技不採用)

開催時期

開催時期は、WBC(春)、オリンピック(夏)、プレミア12(秋)となっています。

選手代表資格

WBCは、選手が所属できる国の選択が次の通り自由度の高いものになっています。

1 当該国の国籍を持っている
2 当該国の永住資格を持っている
3 当該国で出生している
4 親のどちらかが当該国の国籍を持っている
5 親のどちらかが当該国で出生している
6 当該国の国籍またはパスポートの取得資格がある
7 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがある

オリンピック、プレミア12は、五輪憲章に基づくもので、当該国のパスポートを所有している必要があります。

ヌートバー選手がWBCで日本所属選手で出場しましたが、五輪憲章に基づく場合は日本に所属できません。

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まとめ

WBC、プレミア12、オリンピックでの世界野球大会は、それぞれが特徴を持った大会となっています。

直近では、2024年11月にプレミア12が開催されます。

また、2028年ロサンゼルスオリンピックで野球が復活する可能性も高いと思います。

野球の世界的な普及が進めば、さらに大規模でレベルの高い大会となってくるでしょう。