手狭な食卓なので小型テレビを利用していました。
ある日、4Kテレビについて調べてみると、こんなに近くて良いの?と思うほど、視聴距離が近くても良いことが書かれていていました。
食卓に4Kテレビを横付けすれば、野球も映画も迫力倍増!
手狭な食卓ですが、大画面テレビを利用したいと考えました。
本記事では、4Kテレビを手狭な食卓で楽しむために壁掛けにしたDIYでの工夫と設置方法について紹介します。
※本記事は、2023年9月に確認した内容をまとめています。
※現在の正確な情報は各公式サイトで確認してください。
テレビ壁掛けDIY用モニターアーム
4Kテレビを横付けするためにモニターアームを利用しました。
モニターアームとは、テレビを台の上に置かずに、空中に浮かせた形で設置するアイテムです。
軽量なPCの画面には良く使われていますが4K大画面でも利用できます。
4Kテレビの重さはスタンドなしで、
・55インチで約20kg
・65型で約30kg
です。
この程度の重さのテレビを支えられるモニターアームはたくさんあります。
エース・オブ・パーツのサイトには、画面サイズ別・アームタイプ別に紹介されているので、多様なモニターアームがあるので参考になります。
一本腕のモニターアーム
モニターアームには、一本腕のシングルアームタイプのものがあります。
シングルアームは動かせる範囲が広くなりますが、広い範囲で動く分、支点で支えられる荷重が少なめです。
ただし、55インチのテレビ≒20kgであれば、対応しているものがあります。
大型モニターアーム(壁掛け金具)
65インチの4Kテレビは約30kgあり一人で持つ重さではなくなります。
この重さでも対応するモニターアームは多くあります。
シングルアームタイプでは無理ですが、ダブルアームタイプなら大丈夫です。
壁掛け金具とも呼ばれます。
自由度を落とせば安価なアームも
画面の動きの自由度をもう少し制限すれば、安価なアームはたくさんあります。
クロスアームタイプの壁掛け金具なら高さ方向に動きませんが、前後伸縮,左右上下方向への傾きを調整できます。
壁にもピッタリ吸い付くようにアームを折り畳みできます。
テレビ壁掛け設置方法
今回、手狭な食卓に49型テレビをDIYで壁掛け設置しました。
4Kテレビの画面サイズと視聴距離
テレビの視聴距離とは、テレビがきれいに見える最短距離のことです。
テレビに近づきすぎると画素の粗さが気になってくるので、ある程度離れてみた方がきれいに見えるので、どこまで離れると画素の粗さが気にならなくなるかを表すものとも捉えられます。
もちろん離れて見ても、きれいなままですが、離れることで4KテレビとフルHDテレビの差は少なくなっていきます。
画面サイズによる視聴距離
テレビ画面がきれいに見える距離は、画面の高さの倍数で計算できます。
フルHDやハイビジョンは約3倍~、4Kテレビは約1.5倍~が一般的です。
地デジもアップコンバート機能で近距離化
実際のテレビ視聴を考えると、4K放送よりも地デジ放送や衛星放送を見る機会が多いと思います。
4Kテレビと言っても、地デジ放送や衛星放送がきれいに見れる適正距離が重要です。
性能の良い4Kテレビの場合、高画質プロセッサーによって地デジ放送や衛星放送を4K画質にアップコンバートしてくれる機能が付いています。
よって、地デジでも4Kテレビの視聴距離と同じ考えで良くなってきます。
その意味でもアップコンバート機能が確りしたテレビを購入した方が、近くできれいに見ることができます。
4Kテレビのアップコンバート機能に関しては関連記事『4Kテレビで地デジが汚いんじゃ意味が無い!超綺麗に見たい!』を参考にしてください。
4Kテレビの壁掛けレイアウト
食卓の端にシングルアームタイプのモニターアームを付けて23インチのフルHDモニターを利用していた時の実視聴距離は、画面に近い椅子の位置で50cm,遠い椅子の位置で120cmでした。
50cmの視聴距離で見れる4Kテレビは、テレビ高さ35cm程度となり、サイズでは23インチ程度になってしまいます。
さすがに50cmの視聴距離では近すぎです。
そこでテレビを壁側に寄せて壁掛けにできないか検討しました。
壁までの距離は近い椅子の位置で120cmで、画面が壁から20cmほど離れるので、視聴距離は100cmになります。遠い椅子の位置は170cmです。
120cmの視聴距離なら、55インチの4Kテレビが選定できます。
段ボールで仮想モニターを設置して、スペース的に一番マッチする49インチを選定しました。
49インチ4Kテレビの最適視聴距離は90cm~となるので、我が家の食卓での視聴環境では丁度良いサイズと言えます。
レイアウトは下図の通りです。
DIYによる4Kテレビ壁掛け設置方法
4Kテレビを壁に直接つける場合、壁の強度は必要です。
DIYで壁の補強もできると思いますが、今回は、移動もできる壁掛け台(スタンドタイプ)にした方が便利だと考えました。
DIYで壁掛け台
テレビスタンドと言う商品が色々販売されているので利用しても良いかと思います。
今回は、テレビの位置と食卓の間を空けないと視聴距離が取れないので、カウンターテーブル付きの壁掛け台を製作することにしました。
テレビを取り付ける柱部とカウンター部を2×4材(ツーバイフォー材)中心に組み立てする簡単なDIYです。
壁掛け金具の選定
今回使用した壁掛け金具(モニターアーム)は、Pipishell テレビ壁掛け金具です。
【Pipishell テレビ壁掛け金具】
37-70インチ対応
アーム式 耐荷重60kg
前後伸縮調整範囲:約32cm
水平調整範囲:±3度
上下傾き調整範囲:±10度
左右スイング角度:±60度
壁掛け金具の梱包質量は7kg超でした。
結構重たいと感じましたが、補強金具や水平測定器,六角レンチなど付属品も豊富なので、その分も含めての重さです。
丈夫さは必要なので、過剰な重さではないと感じます。
設置するパナソニック TH-49HX850(サイズは49V型)は、本体重量が16kgと軽量な部類です。
耐荷重60kgのテレビ壁掛け金具なら相当に余裕があり安心です。
テレビ壁掛け金具の取り付け
壁掛け金具は組み立てが必要になりますが、説明図は判り易くできています。
付属しているボルト類も区分して梱包されているので取り間違いを防いでくれます。
大まかな手順としては
・テレビ背面にブラケット金具を付ける
・壁側に金具を付ける
・テレビを壁側金具に引っ掛ける
となります。
テレビ背面へのブラケット金具の取り付け
テレビ背面に付けるブラケット金具は、壁側の金具に引っ掛ける爪(上下2か所)が付いています。
テレビに取り付けるブラケット自体には、複数のボルト穴があいているので、ブラケットの爪の高さはある程度自由に調節することができます。
ブラケットの取り付け高さは、配線ルートなども考慮して決める必要がありますが、もし合わない場合でも簡単にやり直しが可能です。
壁側金具の取り付け
壁側の金具は、
・壁側(今回は2×4材)に固定するベース金具
・パンタグラフの様に折り畳んで伸縮するクロスアーム金具
・テレビ側ブラケットの爪を引っ掛けるためのバー
で構成されています。
- 壁に固定するベース金具は、3.8mm×32mmのコースレッド(ネジくぎ)を6本使用して取り付けました。
- 伸縮するクロスアーム金具は最初からベース金具と組み立てされています。
- ブラケットの爪を引っ掛けるためのバーはボルトで組み立てが必要です。
テレビ壁掛け台の製作
テレビ壁掛け台は2×4材,1×4材を中心に骨組みを作り、天板(カウンター部)にはパイン合成板を使用しました。
カウンターの内部の空間に、両横からワゴン台車(備品収納用)が入るようにしました。
Pipishell テレビ壁掛け金具の場合、テレビ設置後に高さの調整ができないので、テレビ画面の高さを確り決めて金具を設置する必要がありました。
ただし、テレビ背面のブラケットの爪が2か所あるので、多少の画面高さは変えることができました。
テレビを付けてみましたが、カウンター部の重さでバランスが取れて、前後に倒れる心配はありませんでした。
テレビ画面の高さは画面下部がカウンター天板上面から26cmの位置にしました。
テレビ下のスペースにサウンドバーを置くのにも便利そうです。
4Kテレビを壁掛け使用した感想
スタンドタイプの壁掛けにして良かった点は、台ごと簡単に動かせることです。
微調整(=移動)がいつでも簡単にできます。
壁から画面前面までの距離は約18cmとなりました。
壁掛け金具(モニターアーム)を伸ばせば30cmほど前に出て、食卓の端まで画面が出てきます。
視聴距離はテレビに近い人で100cm~遠い人で170cmと構想通りになり、49インチ4Kテレビの適正視聴距離とされている90cm~を確保できる形に収まりました。
まとめ
4Kテレビの視聴距離は近くても良い事を知って、食卓に4Kテレビを横付けしたくなり、スタンドタイプの壁掛け台を製作しました。
値ごろなスタンドが多数販売されていますが、自分好みのサイズで作れるDIYを選択したおかげで、格別なフィット感があります。
モニターアーム(壁掛け金具)は剛性もあり利用価値の高いアイテムだと感じています。
100cmの距離から視聴していますが、4Kテレビの発色の良さに感動しています。
4K放送もばっちり映るので、野球,相撲,映画,ドラマなど,これまで以上に食卓に居つきそうです。