東芝 REGZA 4K液晶テレビZ670Kが登場していますが、これまでZ7※※,M5※※,C3※※のラインナップだったものに、Z6※※が追加ラインナップされた形です。
Z670Kによって、東芝 REGZA 4K液晶テレビのラインナップがライバルメーカーとどのような関係になったのかを紹介します。
東芝 REGZA 4K液晶テレビのラインナップ
2021年東芝 REGZA 4K液晶テレビのラインナップは
最上位モデル:Z740XS
上位モデル:Z670K
標準モデル:M550K
下位モデル:C350X
となっています。
モデル毎の仕様を比較すると下表のようになっています。
Z670Kの特徴
新型Z670Kの主な特徴を見ると、Z670Kのコンセプトを感じることができます。
画面サイズがフルラインナップ
Z670Kの画面サイズは、全ラインなプに存在するサイズがフル(43,50,55,65,75,85)に揃っています。
Z670Kの全体の仕様を見ると、ハイスペックな機種であることは見て取れます。
よって多様なライバル機種の比較検討対象になっても、仕様で見劣りしないモデルとして設定されているように見えます。
価格が見劣りする場合は下位グレードを選択すれば良いようになっていると思われます。
Z670Kの映像処理エンジン
Z670Kの映像処理エンジンは”レグザエンジンZRⅠ”を搭載しています。
”レグザエンジンZRⅠ” は2021年モデルに搭載されている最新の映像処理エンジンです。
レスポンス、ノイズリダクション、36色軸カラーイメージ コントロール、各種(4K,地デジ,ネット動画など)コンテンツの高画質化処理など
高精度な映像処理により快適な視聴環境を作り出してくれます。
36色軸カラーイメージ コントロール
36色軸制御とは絵の具36色セットから色を作るイメージの制御です。
色数が9色よりも36色が表現力が向上します。
Z670Kの4K液晶パネル
最近の液晶パネル仕様は、IPS方式なのか、VA方式なのかを表記しなくなりました。
バックライトの透過構造に違いによって、「IPSパネルは斜めから見ても綺麗だけどライト洩れがある」とか「VAパネルは斜めから見ると白っぽいが応答性が良い」などの特徴が表現されてきましたが、液晶技術の向上で両方式の違いは判らないと言って良いのではないかと感じます。
今でもIPSパネルの方が優位であるようなイメージが残っている部分から液晶方式を表示しなくなったようにも感じます。もはやVAパネルはIPSパネルの性能に並んで、低コストで作れるようになったのかもしれません。
どちらにしても、店頭のテレビを比較しても、IPSだからどうなの?と思うのが現実になっています。
この仕様に拘りがある場合以外は、どちらでも良い仕様だと言えます。
それよりもバックライトの配置や制御方式によって、発色のムラを抑える技術や残像が低減できる技術のアピールに力を入れており、製品の差別化として表現してきました。
Z670Kはパネル直下型LED方式で倍速パネルが採用されていて、上位機種に搭載されているエリアコントロール制御がないものの、斜めからの見ても美しく、動きの速いシーンでもなめらかに再現できます。
映像処理エンジン「レグザエンジンZR I」による各種映像処理も効果的で、発色の良い高精細な映像表現を達成しています。
液晶技術の向上が著しくて、単品で見るとほとんどの4Kテレビは綺麗になっています。
東芝の4K液晶も現物テレビを見ると、スッキリとした高精細さを感じられる映像が目を引くテレビになっていて、購入対象にしたいテレビだと感じます。
Z670KのHDMI対応
HDMIにおいては、4K映像を高品位に再現できるように
HDMI端子1、2で48Gbps最大120Hz
HDMI端子3、4で18Gbps 60Hz
のデータ転送帯域幅に対応しています。
HDMI端子2は、eARC対応となり、高音質データをオーディオに送る場合でも光ケーブルを利用せずにHDMIケーブルだけで簡単に接続できるようになっています。
4K/120P入力対応により、最新ゲーム機やゲーミングPCの4K/120P出力に対応
VRR(バリアブルリフレッシュレート)対応により映像の乱れを軽減
ALLMにより自動的に低遅延モードに設定
となっています。
視聴距離を最小距離に縮めて接近画面で迫力を増してゲームを楽しむのもありかもしれません。
Z670Kの音響性能
Z670Kの音響装備は秀逸で上位グレードにふさわしい装備を搭載しました。
フルレンジ2基にトップツイーター2基を搭載し上で、立体音響(Dolby Atmos)に対応しているので、 映画もスポーツもよりリアルな音場を体感することができるようになっています。
更にバスレフ型ウーファーとは別に重低音バズーカのウーファー1基が搭載されていることで、パワフルで臨場感の高い音場を作り出してくれます。
録画機能
Z670Kシリーズの録画機能は、タイムシフトマシンを搭載していません。
搭載チューナー数は、地デジ×3,BS×3,4K×2となっていて、地デジ・BSのW録や4Kの裏録ができるなど不便はない仕様になっています。
更にテレビリモコンでタイムシフトマシンを操作できるタイムシフトリンクを搭載していて、レグザタイムシフトマシンをHDMIに接続すれば、タイムシフトマシンのさまざまな機能を操作できるようになります。
東芝 REGZA 4K液晶テレビZ670Kのライバル機種
Z670Kシリーズは、上位モデルとして高性能な位置づけで登場しました。
ただし、パナソニックやソニーの上位機種とスペックを競い合う位置づけでもないように感じます。
ハイスペックな部分の競合はZ740XSシリーズが担い、そこまでのスペックは要らないが、M550Kまでグレードを下げたくないというニーズを満たすモデルがZ670Kシリーズの位置づけになっています。
2年前なら液晶フラッグシップモデルに相当するZ670Kですが、昨今の液晶モデルの進化はとても速いので上を見ていたらキリがない状況です。
そのように考えるとZ670Kシリーズは、上手い設定にしているなと感心します。
直下型LED+倍速パネル,4K・地デジ・ネット動画はじめ各種コンテンツの映像を高画質化できる高性能エンジンを搭載し、eARC対応、4K/120P対応、HRD規格対応の拡充、トップツイーター配置+重低音バズーカ搭載の立体音響Dolby Atmos対応、十分な録画機能とスペックの充実
Z670Kと他社最上位モデルとの比較
東芝 REGZA 4K液晶テレビ Z670K のスペックは、他社最上位モデル並みである部分と少し足りない部分がある微妙な位置付けで、パナソニックやソニーの最上位モデルと比較するにはZ740XSが適切なのかもしれませんが、Z670Kがそれ程見劣りするのかと言えば、そうでもないことはスペックを横並びにすると判ると思います。
個々のスペックの差異は、表面的には判りませんし、どのスペックを重視するかによって変わってくる部分なので、結果的に出力される映像や音声、操作性を比較して、感じ取れる部分で判断していくしかありません。
Z670Kと他社セカンドグレードモデルとの比較
東芝 REGZA 4K液晶テレビZ670Kを他社セカンドグレードモデルと比較した場合は、東芝とソニー,パナソニックが横並びに近いスペックになってきます。
パナソニック(Panasonic),ソニー(Sony),シャープ(Sharp)の3強になっている現状ですが、純国産メーカーが外資メーカーに逆転される日は、すぐそこまで来ているようにも感じます。
まとめ
東芝 レグザ 4K液晶テレビは4グレードのラインナップになりました。
洗練されたZ670Kシリーズはフラッグシップではないものの、上位グレードとしての高性能なスペックを持ったモデルになっています。
M550K,C350Xでは、物足りないと思う方でも、Z670Kシリーズのスペックなら満足できることが多いのではないでしょうか。
価格と性能は上手くバランスしてくるものですが、東芝 レグザ 4K液晶テレビは比較的コスパの良い設定なのも魅力です。
国内サポート体制も整備されているメーカーなので、安心して購入できる心理面の優位さもあります。
4K液晶テレビの技術改善は続いて行き、有機ELテレビと液晶テレビを横に並べて比較して見ないのであれば、液晶は十分高画質と感じるテレビであり、トラブル発生の可能性が低い安定感もあるので、液晶の需要はまだまだ衰えないと感じます。
Z670Kシリーズの特長
- 直下型LED+倍速パネル
- 4K・地デジ・ネット動画はじめ各種コンテンツの映像の高画質化エンジン
- eARC対応
- 4K/120P入力対応
- HRD規格対応の拡充
- トップツイーター搭載
- 重低音バズーカウーファー搭載
- 立体音響Dolby Atmos対応