IFSCクライミングワールドカップはヨーロッパ・アジアで毎年4月から9月に開催されています。
2022年のIFSCクライミングワールドカップの競技種目は、
・ボルダリング
・スピード
・リード
の3種目となり、大会により実施される種目が違っています。
※IFSC：国際スポーツクライミング連盟
東京五輪では、コンバインド（リード，ボルダリング，スピードの3種目の合計点を競う複合種目）として実施されたのが記憶に新しいところです。
2024年のパリ五輪では、リードとボルダリングの複合およびスピードは単独種目で採用されます。
2022IFSCクライミングワールドカップの日程
2022IFSCクライミングワールドカップは、以下の日程で予定されています。
スピード競技が開催されるのは、ロシア大会が中止のため、5月6日～8日に開催される韓国（ソウル）大会からになります。
| 大会日程 | 開催地 | ボルダリング | スピード | リード |
|---|---|---|---|---|
| 4月1日～3日 [中止] | ロシア(モスクワ) | ● | ● | |
| 4月8日～10日 | スイス(マイリンゲン) | ● | ||
| 4月29日～5月1日 ［延期］ | 日本 | ● | ||
| 5月6日～8日 | 韓国(ソウル) | ● | ● | |
| 5月20日～22日 | 米国(ソルトレイクシティ) | ● | ||
| 5月27日～29日 | 米国(ソルトレイクシティ) | ● | ● | |
| 6月10日～12日 [ロシア代替] | イタリア(ブリクセン) | ● | ● | |
| 6月22日～25日 | オーストリア(インスブルック) | ● | ● | |
| 7月1日～3日 | スイス(ヴィラール) | ● | ● | |
| 7月8日～10日 | フランス(シャモニー) | ● | ● | |
| 7月22日～23日 | フランス(ブリアンソン) | ● | ||
| 9月3日～4日 | スロベニア | ● | ||
| 9月22日～24日 | インドネシア(バリ) | ● | ● | |
| 9月28日～30日 | 中国 | ● | ● |
IFSCクライミング世界選手権は、隔年開催のため2022年の開催はありません。
その他にも
・7月7日～17日 ワールドゲームズ2022
・8月11日～18日 欧州選手権
・8月22日～31日 世界ユース選手権
などの主要国際大会も開催されます。
IFSCクライミングワールドカップ2022の放送配信
IFSCクライミングワールドカップは、JSPORTSで放送配信します。
ただし、スピード競技の放送配信はなく、ボルダリングの放送配信です。
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見逃し配信もあるので、過去大会を見返すのにも便利です。
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IFSCクライミングワールドカップは配信番組にあります。
IFSCスピードクライミングの競技概要
スピードクライミングは、文字通り登るスピードを競う競技です。
コースは世界共通で、高さ15メートル、前傾95度の壁に同じ位置・形のホールドが設置されたコースを使用します。
地上からスタートし、頂上にあるパッドを叩くまでの時間が計測されます。
予選
予選では、２回（２つの同じコースを交互に）登った時間の内の速い方のタイムで順位を決めて上位者が決勝へ進みます。
決勝
決勝には基本的に16選手が進出し、予選タイムで組み合わせした２人づつの選手が左右のコースに分かれて対戦します。
どちらが先に登るかを競うレースとなるので、他のレースのタイムは関係ありません。
1対1の勝負では、技術だけでなくプレッシャーとの戦いになるところが面白い部分でもあります。
楢﨑智亜（ならさき ともあ）選手が編み出した「トモアスキップ」と呼ばれる登り方は、東京五輪でも耳にしたワードだと思いますが、全てのホールドを持つ必要はなく、頂上まで如何に速くたどり着けるかを選手は研究しています。
勝者がトーナメントを勝ち上がり、決勝に残った2名で優勝者を決めることになります。
スピードクライミングの世界記録
ボルダリングやリードでは登る難しさを競いますが、スピードクライミングは、登る時間を競う競技となります。
ここには世界記録が存在し、
男子：5.20秒
ベドリック・レオナルド〔インドネシア〕
（2021年5月クライミングワールドカップ ソルトレイクシティー大会）
女子：6.84秒
アレクサンドラ・ミロスワフ〔ポーランド〕
（2021年8月東京オリンピック）
となっています。
早い者が必ず勝者になるわけではないのですが、記録も楽しめるのがスピードクライミングとなってきます。
ちなみに日本記録は
男子：5.72秒
楢崎智亜
女子：7.55秒
野中生萌
となっています。
【スピードクライミングが開催されるワールドカップ大会】
| 大会日程 | 開催地 | ボルダリング | スピード | リード |
|---|---|---|---|---|
| 5月6日～8日 | 韓国(ソウル) | ● | ● | |
| 5月27日～29日 | 米国(ソルトレイクシティ) | ● | ● | |
| 6月10日～12日 [ロシア代替] | イタリア(ブリクセン) | ● | ● | |
| 7月1日～3日 | スイス(ヴィラール) | ● | ● | |
| 7月8日～10日 | フランス(シャモニー) | ● | ● | |
| 9月22日～24日 | インドネシア(バリ) | ● | ● | |
| 9月28日～30日 | 中国 | ● | ● |
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まとめ
2020東京オリンピックで初めて五輪競技に採用されたスポーツクライミングですが、2024パリオリンピックでも採用が決まっています。
東京では複合男女のみでしたが、パリではスピード競技とリード＆ボルダリングの組み合わせ競技となります。
選手数は40人から68人に増えて、獲得メダル数も２から４に増加します。
スピードクライミングは、クライミング3競技の中で唯一時間を競う競技であり、年々時間短縮が図られています。
2022IFSCクライミングワールドカップでも記録更新が期待されます。
先ずは、5月6日に始まる韓国大会からスピード競技が行われるので、誰が世界記録を更新するのか楽しみです。
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