IFSCクライミングワールドカップに代表されるスポーツクライミングは、競技の普及により知名度も高くなりました。
欧・米・亜では、毎年4月から9月にワールドカップが開催されていますが、その他にもオリンピックやワールドゲームズ,国内のジャパンカップや次世代が活躍するユース世界選手権・ユース日本選手権など多くの大会が開催されています。
主なスポーツクライミング
スポーツクライミングワールドの競技種目は、
・ボルダリング
・スピード
・リード
の3種目とそれらを合わせる複合があります。
主な大会としては
・オリンピック(2024年フランス)
・世界選手権(2023年スイス)
・IFSCクライミングワールドカップ(4月から9月)
・ワールドゲームズ(2022年7月7日~17日アメリカ)
・欧州選手権(2022年8月11日~18日ドイツ)
・世界ユース選手権(2022年8月22日~31日アメリカ)
・アジア競技会(2022年9月10日~25日中国)・・・延期
・ジャパンカップ
・日本ユース選手権
などが開催されます。
オリンピックおよび世界選手権の日程
2020東京オリンピックでスポーツクライミングが採用され、2024パリオリンピック(2024年7月26日〜8月11日)でも採用が決まっています。
2023年8月に開催される世界選手権(スイス・ベルン)からオリンピック選考が開始されるようです。
☑️ オリンピックは4年に一度の世界一のスポーツイベント
次回は、2024年フランス・パリとなります。
☑️ スポーツクライミング世界選手権は隔年開催のスポーツクライミング世界大会
次回は、2023年8月スイス・ベルンとなります。
IFSCクライミングワールドカップの日程と放送配信
IFSCクライミングワールドカップは、毎年4月から9月に欧・米・アジアで開催されます。
日本開催は10月20日〜22日に盛岡でコンバインド(ボルダリングとリードの複合競技)が行われます。
大会日程 | 開催地 | ボルダリング | スピード | リード |
---|---|---|---|---|
4月1日~3日 [中止] | ロシア(モスクワ) | ● | ● | |
4月8日~10日 | スイス(マイリンゲン) | ● | ||
4月29日~5月1日 [延期] | 日本 | ● | ||
5月6日~8日 | 韓国(ソウル) | ● | ● | |
5月20日~22日 | 米国(ソルトレイクシティ) | ● | ||
5月27日~29日 | 米国(ソルトレイクシティ) | ● | ● | |
6月10日~12日 [ロシア代替] | イタリア(ブリクセン) | ● | ● | |
6月22日~26日 | オーストリア(インスブルック) | ● | ● | |
6月30日~7月2日 | スイス(ヴィラール) | ● | ● | |
7月8日~10日 | フランス(シャモニー) | ● | ● | |
7月22日~23日 | フランス(ブリアンソン) | ● | ||
9月2日~3日 | スロベニア(コペル) | ● | ||
9月9日~11日 | イギリス(エディンバラ) | ● | ● | |
9月22日~24日 | インドネシア(ジャカルタ) | ● | ● | |
10月20日~22日 | 日本(盛岡) | ● | ● |
IFSC B&Lコンバインドいわて盛岡2022
IFSCクライミングワールドカップの日本開催は10月20日〜22日に盛岡でコンバインド(ボルダリングとリードの複合競技)が行われます。
大会名:「IFSCクライミングワールドカップB&Lコンバインドいわて盛岡2022」
開催日:2022年10月20日(木)〜22日(土)
会場:岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場
10月20日(木)
9時00分~16時30分 男女予選
10月21日(金)
9時00分~13時30分 男女準決勝
18時00分~21時30分 男子決勝/表彰式
10月22日(土)
15時00分~18時00分 女子決勝/表彰式
IFSCクライミングワールドカップの放送配信
IFSCクライミングワールドカップの放送配信は、J SPORTSになります。
IFSCクライミングワールドカップの関連記事で紹介しています。
ワールドゲームズの日程と放送配信
ワールドゲームズは、夏季オリンピックの翌年に開催され、公式競技(約30)・公開競技(約5)が行われます。
公式競技:国際ワールドゲームズ協会の加盟競技(現在39競技)の中から実施される競技
公開競技:開催地域に即した競技など都度選定する競技
ワールドゲームズ全体では、約110の国や地域から3,600名のトップアスリートが参加するビッグな大会になっています。
ワールドゲームズの開催日程は
☑️ 2022年7月7日~17日:米国バーミングハム(第11回大会)
34競技58の非オリンピック種目223イベント、世界100カ国以上、選手3,600人以上参加予定
☑️ 2025年8月7日~17日:中国成都(第12回大会)
が計画されています。
2022年バーミングハム大会では、スポーツクライミングも公式競技として実施され、日本人は男子で緒方良行,楢崎智亜、女子で野中生萌などが参加します。(敬称略)
ワールドゲームズの放送配信
ワールドゲームズの放送配信は、「オリンピックチャンネルがインターネット配信」「ISB(International Sports Broadacasting)がホストブロードキャスターとして世界各国の放送局に開会式・閉会式・各種目決勝戦・デイリーハイライトの映像を販売」となっています。
放送は、
テレビ東京:2022年7月19日(火) 11時40分~13時40分
世界ユース選手権の日程と放送配信
2022年の世界ユース選手権は、2022年8月22日~31日に米国で開催されます。
ユースA,B,ジュニアの年齢カテゴリーおよび男女,競技(ボルダリング,リード,スピード)に別れて競技します。
ユースBは、所定期日時点で14歳または15歳であること。
ユースAは、所定期日時点で16歳または17歳であること。
ジュニアは、所定期日時点で18歳または19歳であること。
となっています。
世界ユース選手権の放送配信
世界ユース選手権の放送配信は、J SPORTSになります。
J SPORTSには、放送とネット配信の別チャンネルがあるので、選び方等含め関連記事で紹介していますので、興味があれば読んでください。
アジア競技大会の日程と放送配信・・・延期
アジア競技大会は、4年に一度開催されるアジア最大のスポーツイベントになります。
下記、予定でしたが新型コロナの影響で延期となりました。
☑️ 2022年9月10日(土)~25日(日)に第19回大会が中国(杭州)・・・延期
53会場40競技61種目
☑️ 2026年9月19日(土)~10月4日(日)に第20回大会が日本(愛知)で開催されます。
2022年の第19回中国(杭州)大会のスポーツクライミング競技としては、「スピード」「リード+ボルダリングの複合」「スピードリレー(3人の合計時間で競う)」が予定されていました。
アジア競技大会の放送配信
アジア競技大会の放送配信は、NKH主体だと想定しています。
スポーツクライミングの放送配信が分かれば追記していきます。
スポーツクライミングの放送配信まとめ
スポーツクライミングの放送配信をまとめます。
サービス名 | 視聴料 月額税込 | 無料体験 | 放送配信 |
---|---|---|---|
NHK | 無料 | ー | ○ オリンピック |
JSPORTS | ※2,944円 | 初月無料 | ○ ワールドカップ 世界選手権など |
2,640円 ジャンルパック 1,980円 | なし U25半額 | ○ ワールドカップ 世界選手権など | |
Amazon Prime JSPORTSチャンネル | 2,178円 | 14日間 無料体験 | ○ ワールドカップ 世界選手権など |
DAZN | 3,000円 年27,000円 | 31日間 無料体験 | ー |
GAORA sports | ※1,749円 | 初月無料 | ー |
スカイA | ※1,529円 | 初月無料 | ○ 日本ユース選手権 |
ABEMAプレミアム | 960円 | 14日間 無料体験 | ○ ジャパンカップ |
テレビ東京スポーツ | 無料 | - | 〇 |
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スポーツクライミング競技概要
スポーツクライミングの競技種目は主に3種目となり、単独競技とそれらを複合させた競技で競われます。
・ボルダリング
・スピード
・リード
各種目の競技概要を説明します。
ボルダリング
ボルダリングでは、高さ5m以下の壁が5種類用意されていて、最大12個の突起物であるホールドを利用して、スタート地点からトップホールドまでを登って行く競技になります。
時間内にトップホールドに到達し、トップホールドを触って安定した姿勢を保てればクリアになります。
また、途中には通過ポイントが獲得できるゾーンホールドが設定されています。
競技時間は1つの壁に対して、決勝では4分間、それ以外では5分間のチャレンジになります。
順位は
・完登数が多い
・ゾーン獲得数が多い
・完登へのトライ数が少ない
・ゾーン獲得トライ数が少ない
で決まります。
それでも同じ場合は、一つ前のラウンドでの成績が考慮されるカウントバックで決まります。
よって、競技時間内であれば何度でもトライできるのですが、トライ数が少ないことも重要になってきます。
ホールドのセッティングやホールドの形状が様々で、どのように攻略するかを選手と共に見ている方も考えてしまう面白さがあります。
選手は他の競技者が登る姿を見ることができないので、所見(決勝では観察時間あり)で登る形になりますが、観客は各選手が登る様子を次々に見て行くので、完登した選手の正解の手順を知ってしまうと、次の選手が違う手順で登ろうとする姿を見て感じる感情も見る楽しさになってきます。
スピード
スピードクライミングは、文字通り登るスピードを競う競技です。
コースは世界共通で、高さ15メートル、前傾95度の壁にホールドが設置されたコースを使用します。
地上からスタートし、頂上にあるパッドを叩くまでの時間が計測されます。
予選では、2回(2つの同じコースを交互に)登った時間の内の速い方のタイムで順位を決めて上位者が先へ進んでいきます。
決勝は基本的に16選手が進出し、予選タイムで組み合わせが決まり、2人づつの選手が左右のコースに分かれて対戦する方式でどちらが先に登るかを競います。
選手は他の種目とは違って、1対1の競争によるプレッシャーにも勝たないといけないことになってきます。
楢﨑智亜(ならさき ともあ)選手が編み出した「トモアスキップ」と呼ばれる登り方は、東京五輪でも耳にしたワードだと思いますが、全てのホールドを持つ必要はなく、頂上まで如何に速くたどり着けるかを選手は研究しています。
リード
リードクライミングは、十数メートルの壁に設定されたコースを登った高さを競う競技です。
コースは様々ですが、競技前に選手が見る時間が設けられており、攻略方法を頭に描いてチャレンジします。
競技時間は6分間と制限があり、その間に登った高さ(ホールド番号)または落下した時までに到達した高さが高度として記録されます。
ホールド数は40~60程度で、形状・配置も様々です。
途中にはロープを掛ける支点が複数設置されていて、最上部の支点にロープを掛けるとクリアとなります。
高度の高い方が順位が上になり、同じ高さの場合は、そこまでの時間が速い方が上位になります。
コンバインド
コンバインドは、種目を複合して総合得点で順位を決める競技です。
東京五輪では、ボルダリング,スピード,リードの3種目の総合得点で競われました。
ボルダリング,スピード,リードの種目別に特化して強い選手もいれば、種目を複合した総合力で強い選手もいると言う事です。
順位は各種目の順位を掛け算した点数を採用し、点数の少ない選手が上位になります。
例えば、 ボルダリング3位,スピード2位,リード2位なら、3×2×2=12点です。
まとめ
2020東京オリンピックで初めて採用されたスポーツクライミングですが、2024パリオリンピックでも採用が決まっています。
東京では複合男女のみでしたが、パリではスピード競技とリード&ボルダリングの組み合わせ競技となります。
選手数は40人から68人に増えて、獲得メダル数も2から4に増加します。
IFSCクライミングワールドカップ2022の10月20日-22日に日本開催(盛岡)となっています。
「IFSCクライミングワールドカップB&Lコンバインドいわて盛岡2022」
ライブで放送配信されます。
JSPORTS(放送)
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毎年開催の IFSCクライミングワールドカップ
隔年開催の IFSCクライミング世界選手権
4年に一度のオリンピック、 ワールドゲームズ、アジア競技会
などのビッグイベントも目白押しです。
放送配信で一流選手の現実離れした技術に感心していきましょう。