MLB(メジャーリーグベースボール)は、シーズン当初からMVPの話題が尽きません。
シーズンMVP、月間MVP、ワールドシリーズMVPなど
選手に様々な賞を贈り栄誉を讃えます。
2024シーズンのMLBにおけるMVPについて紹介します。
2024MLBチーム所属日本関係選手
2024年MLBに所属する主な日本関連選手は次のとおりです。
リーグ | チーム | 選手名 |
---|---|---|
ア・リーグ 東地区 | トロント・ブルージェイズ | 菊池雄星 |
ア・リーグ 東地区 | ボストン・レッドソックス | 吉田正尚 |
ア・リーグ 東地区 | タンパベイ・レイズ 3/28:ボストン・レッドソックスへ移籍 | 上沢直之 |
ア・リーグ 中地区 | デトロイト・タイガース | 前田健太 |
ナ・リーグ 東地区 | ニューヨーク・メッツ | 千賀滉大 |
ナ・リーグ 東地区 | ニューヨーク・メッツ | 藤浪晋太郎 |
ナ・リーグ 中地区 | シカゴ・カブス | 鈴木誠也 |
ナ・リーグ 中地区 | シカゴ・カブス | 今永昇太 |
ナ・リーグ 中地区 | セントルイス・カージナルス | ラーズ・ヌートバー |
ナ・リーグ 西地区 | サンディエゴ・パドレス | ダルビッシュ有 |
ナ・リーグ 西地区 | サンディエゴ・パドレス | 松井裕樹 |
ナ・リーグ 西地区 | ロサンゼルス・ドジャース | 大谷翔平 |
ナ・リーグ 西地区 | ロサンゼルス・ドジャース | 山本由伸 |
ナ・リーグ 西地区 | サンフランシスコ・ジャイアンツ 3/22:退団 | 筒香嘉智 (FA) |
MLBのMVPの種類
MLBのMVPには様々なものがあります。
シーズンMVP
1番の話題は各リーグのレギュラーシーズンMVPです。
MVPの決め方
レギュラーシーズンMVPは、Baseball Writers’ Association of America(全米野球記者協会/BBWAA)に所属する記者の投票で決まります。
投票を行う記者は、各チームの本拠地都市から2人が選ばれ、各リーグ30人が選出されます。
投票する各リーグの記者は、各リーグのMVPを1位〜10位まで順位を決め投票します。
各記者の投票内容はBBWAAの公式サイトで発表されます。
オープンなところもアメリカならではです。
投票順位によって獲得できる点数は次の通り。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
14点 | 9点 | 8点 | 7点 | 6点 | 5点 | 4点 | 3点 | 2点 | 1点 |
MVPの発表時期
MVPの投票はレギュラーシーズン終了後に投票が終了し、ワールドシリーズが終了した後に発表されます。
通常3名の有力選手(最終ノミネート選手)が公表され、発表当日にMVPを受賞する選手が発表されます。
参考ですが、2023年の各賞発表は、次の日程でした。
※SPOTVNOW で2023/11/6(月) ~ 2023/11/17(金) MVP 発表などを無料LIVE配信
2023年の発表スケジュール
ゴールドグラブ賞 | 現地時間11月5日 (日本時間11月6日) ※午前8時半から「ESPN」 の番組内で発表 |
『MVP、サイヤング賞、 新人王、最優秀監督賞』 最終ノミネート選手発表 | 現地時間11月6日 (日本時間11月7日) ※午前8時から「MLBネットワーク」 の番組内で発表 |
年間最優秀 エグゼクティブ | 現地時間11月7日 (日本時間11月8日) ※GM会議の期間中に発表予定 |
オールMLBチームの ファイナリスト | 現地時間11月8日 (日本時間11月9日) ※午前8時から「MLBネットワーク」 の番組内で発表 |
シルバースラッガー賞 | 現地時間11月9日 (日本時間11月10日) ※午前8時から「MLBネットワーク」 の番組内で発表 |
プラチナグラブ賞 | 現地時間11月10日 (日本時間11月11日) ※ローリングス社主催の ディナー会で発表予定 |
新人王 | 現地時間11月13日 (日本時間11月14日) ※午前8時から「MLBネットワーク」 の番組内で発表 |
最優秀監督賞 | 現地時間11月14日 (日本時間11月15日) ※午前8時から「MLBネットワーク」 の番組内で発表 |
サイ・ヤング賞 | 現地時間11月15日 (日本時間11月16日) ※午前8時から「MLBネットワーク」 の番組内で発表 |
MVP発表 | 現地時間11月16日 (日本時間11月17日) ※午前8時から「MLBネットワーク」 の番組内で発表 |
ハート&ハッスル賞 | 現地時間11月17日 (日本時間11月18日) |
カムバック賞 | 現地時間11月28日 (日本時間11月29日) |
最優秀リリーバー | 現地時間11月29日 (日本時間11月30日) |
エドガー・マルティネス賞 | 現地時間11月30日 (日本時間12月1日) |
オールMLBチーム ハンク・アーロン賞 | 現地時間12月16日 (日本時間12月17日) |
過去のMVP受賞
2001年のア・リーグMVPは、イチロー選手(マリナーズ)が受賞しています。
2021年・2023年のア・リーグMVPは、大谷翔平選手(エンゼルス)が受賞しました。
複数回受賞では、バリー・ボンズ選手が7度受賞しています。
2001年以降の受賞者を次に示します。
MVPに対して、投手の最高選手賞としてサイ・ヤング賞が存在します。
よって、比較的MVPは野手やDHが選ばれやすい傾向にあります。
しかし、2014年のナ・リーグMVPは投手のクレイトン・カーショウ選手(ドジャース)で、同時にサイ・ヤング賞も受賞しています。史上11人目の同時受賞です。
年 | ア・リーグ MVP | Pos | ナ・リーグ MVP | Pos |
---|---|---|---|---|
2001 | イチロー (マリナーズ) | 外野 | バリー・ ボンズ (ジャイアンツ) | 外野 |
2002 | ミゲル・テハダ (アスレチックス) | 遊撃 | バリー・ ボンズ (ジャイアンツ) | 外野 |
2003 | アレックス・ ロドリゲス (レンジャーズ) | 遊撃 | バリー・ ボンズ (ジャイアンツ) | 外野 |
2004 | ブラディミール・ ゲレーロ (エンゼルス) | 外野 | バリー・ ボンズ (ジャイアンツ) | 外野 |
2005 | アレックス・ ロドリゲス (ヤンキース) | 三塁 | アルバート・ プホルス (カージナルス) | 一塁 |
2006 | ジャスティン・ モルノー (ツインズ) | 一塁 | ライアン・ ハワード (フィリーズ) | 一塁 |
2007 | アレックス・ ロドリゲス (ヤンキース) | 三塁 | ジミー・ ロリンズ (フィリーズ) | 遊撃 |
2008 | ダスティン・ ペドロイア (Rソックス) | 二塁 | アルバート・ プホルス (カージナルス) | 一塁 |
2009 | ジョー・ マウアー (ツインズ) | 捕手 | アルバート・ プホルス (カージナルス) | 一塁 |
2010 | ジョシュ・ ハミルトン (レンジャーズ) | 外野 | ジョーイ・ ボット (レッズ) | 一塁 |
2011 | ジャスティン・ バーランダー (タイガース) | 投手 | ライアン・ ブラウン (ブルワーズ) | 外野 |
2012 | ミゲル・ カブレラ (タイガース) | 三塁 | バスター・ ポージー (ジャイアンツ) | 捕手 |
2013 | ミゲル・ カブレラ (タイガース) | 三塁 | アンドリュー・ マカッチェン (パイレーツ) | 外野 |
2014 | マイク・ トラウト (エンゼルス) | 外野手 | クレイトン・ カーショウ (ドジャース) | 投手 |
2015 | ジョシュ・ ドナルドソン (ブルージェイズ) | 三塁 | ブライス・ ハーパー (ナショナルズ) | 外野 |
2016 | マイク・ トラウト (エンゼルス) | 外野 | クリス・ ブライアント (カブス) | 三塁 |
2017 | ホセ・ アルトゥーベ (アストロズ) | 二塁 | ジャンカルロ・ スタントン | 外野 |
2018 | ムーキー・ ベッツ (Rソックス) | 外野 | クリスチャン・ イエリッチ (ブルワーズ) | 外野 |
2019 | マイク・ トラウト (エンゼルス) | 外野 | コディ・ ベリンジャー | 外野 |
2020 | ホセ・ アブレイユ (Wソックス) | 内野 | フレディ・ フリーマン (ブレーブス) | 内野 |
2021 | 大谷翔平 (エンゼルス) | 投手 /DH | ブライス・ ハーパー (フィリーズ) | 外野 |
2022 | アーロン・ ジャッジ (ヤンキース) | 外野 | ポール・ ゴールドシュミット (カージナルス) | 一塁 |
2023 | 大谷翔平 (エンゼルス) | 投手 /DH | ロナルド・アクーニャJr. (ブレーブス) | 外野 |
週間MVP
毎週の活躍を評価する週間MVPは次の通り表彰されています。
期間 (JST) | ア・リーグ | ナ・リーグ |
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第1週 ~4/1 | フアン・ソト (ヤンキース) 4試合出場 打率.529(17打数9安打)、 1本塁打、4打点、 OPS1.365 | ルルデス・グリエルJr. (ダイヤモンドバックス) 4試合出場 打率.471(17打数8安打)、 3本塁打、10打点、 OPS1.644 |
第2週 ~4/8 | ロネル・ブランコ (アストロズ) 2試合先発15イニング 2勝0敗、防御率0.00、 11奪三振、被打率.022、 WHIP0.47 4/2 TOR戦ノーノー達成 | スペンサー・スティアー (レッズ) 6試合 打率.409(22打数9安打)、 3本塁打、9打点、 出塁率.500、長打率.955、 OPS1.455 |
第3週 ~4/15 | コルトン・カウザー (オリオールズ) 6試合 打率.435(23打数10安打)、 4本塁打、12打点、2盗塁、 OPS1.611 | ピート・アロンソ (メッツ) 6試合 打率.429(21打数9安打)、 4本塁打、7打点、OPS1.604 |
第4週 ~4/22 | ジョーダン・ウエストバーグ (オリオールズ) 6試合 打率.478(23打数11安打)、 2本塁打、8打点、OPS1.413 | トレイ・ターナー (フィリーズ) 6試合 打率.462(26打数12安打)、 1本塁打、4打点、OPS1.250 |
月間MVP
MLBの月間MVPは、各月に最も優れた成績を残した選手に与えられます。
月間MVPは、各リーグ(アメリカンリーグとナショナルリーグ)ごとに選出され、各月の成績、パフォーマンス、チームへの貢献度などが考慮され、その月に最も優れた選手が選ばれます。
野手・投手の両方から選出され、打撃成績、投球成績、守備成績などが総合的に評価されます。
月間MVPと同時に、月間最優秀新人、月間最優秀リリーフ投手も選出されます。
月間MVP(野手)
月 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
---|---|---|
4月 |
月間MVP(投手)
月 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
---|---|---|
4月 |
月間最優秀新人
月 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
---|---|---|
4月 |
月間最優秀リリーフ投手
月 | ア・リーグ | ナ・リーグ |
---|---|---|
4月 |
その他のMVP
その他のMVPとしては、次のゲーム、シリーズに対して選出されます。
・オールスターゲーム
・リーグチャンピオンシップシリーズ
・ワールドシリーズ
2024シーズンMLB成績ランキング
2024MLB[投手・打撃]部門の成績ランキングは関係記事を参照してください。
※シーズン規定投球回数は、162試合×1=162回
※シーズン規定打席は、162試合×3.1=502打席
まとめ
MLBのMVPに選ばれるためには、秀でた活躍が必要になります。
シーズンMVPは、模擬MVP投票により中間発表される点などMLBならではの楽しみ方があります。
また、週間・月間などの期間の活躍も評価されるなど興味が尽きないMLBです。
2024シーズンに活躍している日本人選手たちがMVPに選ばれるよう応援していきましょう。