4Kテレビを購入したら、直ぐに4K放送が受信ができるのをご存じですか。
既存110度BS・CS受信システムを利用中の方は、4K右旋放送は4Kテレビに既存アのンテナケーブルを接続するだけで受信できてしまいます。
4K8K対応アンテナ不要な4K右旋放送とは
4Kテレビを購入して、先ずは既存のBS110度CSデジタル放送受信システムをそのまま利用してみてください。
4K左旋の放送は受信できませんが、4K右旋の放送は受信できるはずです。
正確には右旋BSのNHKーBS4KやBS日テレ4K~BSフジ4Kは受信できるが、左旋BSのザ・シネマ4Kや4KQVCおよび左旋CS全般が受信できない状態です。
図:既存のBS110度CS受信システムに4Kテレビを設置
4K放送の右旋と左旋の違い
衛星からの電波は円偏波と呼ばれ、電波が螺旋状に旋回して送られるもので、右回転のものを右旋円偏波、左回転のものを左旋円偏波と呼んでいます。
円偏波が使われる理由は受信時のアンテナの方向を合わせる調整範囲が比較的ラフで、BSアンテナのディッシュを電波の来る方向に合わせれば受信出来る容易さによるものです。
4K放送では右旋と左旋の電波が使用されていますが、既存のBS110度CS放送は右旋電波のみで運用されていました。
右旋と左旋の電波を使用するようになったのは、右旋電波と左旋電波は干渉しない多重偏波なので送信できる情報量が増えると言う理由からになります。
右旋BS放送は4K8K対応不要
BSアンテナは衛星から12GHzで送られてくる電波(円偏波)を捉えて、コンバーターで各放送の周波数に変換してテレビに各チャンネルの放送を振り分けます。
4K8K対応のBSアンテナでは、右旋電波を1032~2071MHzに変換し、左旋電波を2224~3224MHzに変換できます。
しかし既存のBS110度CSアンテナは左旋電波を変換することができません。
それでも右旋電波1032~2071MHzは変換でき、その既存の周波数範囲の中にBS4K放送が含まれているので、既存のBS110度CSが受信できる環境であれば4Kテレビを購入するだけで、直ぐに右旋のBS4K放送を見ることができます。
ちなみに電波は、地上から衛星へは17GHz(ギガヘルツ)帯で送信され、衛星から地上へは12GHz帯で送信しています。
※1GHz=1000MHz
衛星からの12GHz帯の微弱な電波をBS・CSアンテナに付いているコンバーターで増幅して、扱いやすい1~3GHz帯に周波数変換しています。
すなわち、BS・CSアンテナにおける4K8K対応とは、コンバーターの性能が向上したアンテナであるとも言えます。
4K左旋の放送を見たいなら4K8K対応が必要
4K左旋放送を見たい場合は、4K8K対応のシステムにする必要があります。
4K8K対応のアンテナを設置し、太めのケーブルを使い、電波漏洩等による減衰を最低限に抑え、4Kテレビに入力すれば4K右旋左旋共に視聴できるようになります。
関連記事『4K左旋が4Kテレビで映らない 4K放送を受信できない時の対応』で体験談を紹介しています。
まとめ
既存のBS110度CSデジタル放送が受信できる環境であれば、4Kテレビを購入するだけで右旋4K放送を視聴することができます。
直ぐに4K8K対応アンテナを導入しなくても一部の4K放送を楽しむ事ができます。
まず、右旋4K放送の【NHK BS4K,BS朝日 4K,BS-TBS 4K,BSテレ東 4K,BSフジ 4K,BS日テレ 4K】を視聴して、後から左旋CS4K放送の受信を決めるても問題ありません。
4Kコンテンツも豊富になってきて、4K画質のリアリティーな映像を楽しみましょう。
4K8K放送の視聴環境を整えるために各種確認・準備が必要になるかもしれません。
仕組みが判れば簡単に解決できることが多いのですが、技術的に専門家の力を借りないと解決できない場合もあります。
プロの施工業者の多くは、現地調査や相談を受け付けています。
見積りも無料な場合が多く、経験が豊富なので、ケース・バイ・ケースの対応をお願いできます。
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