2023年のオートバイ(2輪)耐久レースである FIM EWC 世界耐久ロードレース選手権シリーズは全4戦が開催される予定です。
※EWC= Endurance World Championship
2023年シーズンも開幕戦から最終戦まで伝統ある全4戦を楽しみましょう。
2023シーズンFIM EWC世界耐久ロードレースの開催日程
2023FIM EWC 世界耐久ロードレース(オートバイ)の開催日程は以下の通りです。
EWC2023の日程
4月15日~16日に伝統のEWCル・マン24時間耐久ロードレースで開幕します。
6月17日~18日 第2戦 スパ24時間耐久ロードレース
8月6日 第3戦 鈴鹿8耐ロードレース
9月16日~17日に最終戦 ボルドール24時間耐久ロードレースとなります。
2023 EWC の放送配信
2023年EWCは、JSPORTSで放送配信されます。
(順次確認次第更新)
サービス名 | 視聴料 月額税込 | 無料体験 | 放送配信 |
---|---|---|---|
NHK | 無料 | なし | ✖ |
JSPORTS | ※2,944円 | 加入月 無料 | ○ |
2,640円 ジャンルパック 1,980円 | なし | ○ | |
Amazon Prime JSPORTS | 2,178円 | 14日間 無料体験 | ○ |
WOWOW | 2,530円 | 加入月 無料 | ✖ |
DAZN | 3,000円 年契27,000円 | なし | ✖ |
GAORA sports | ※1,749円 | 加入月 無料 | ✖ |
Hulu | 1,026円 | 14日間 無料体験 | ✖ |
EWC公式サイトをチェックしていきましょう。
スカパーJSPORTSの特徴
BSやケーブルテレビで見れる放送のJSPORTSは、基本的にスカパー!で契約して視聴します。
J SPORTS1,2,3,4(BS242,BS243,BS244.BS245)の4チャンネルで各種スポーツを専門的に放送している特化型放送チャンネルです。
視聴料は月額 2,515円 税込となり
別途スカパー基本料 月額429 円 税込 が必要で実質 月額 2,944円 税込となります。
※スカパー基本料金は複数のチャンネルを契約しても 429 円/月(税込) です。
※加入月は無料です。
スカパーJSPORTSは、予約録画できる点や遅延の無い安定画質が強みになってきます。
スカパーJSPORTSには、スカパー!番組配信と言う、ネット配信形態の利用も可能になっているのですが、配信されるスポーツがNPBプロ野球やラグビーと限定されているので、モータースポーツを見たい方でネット配信を希望される方は、JSPORTSオンデマンドまたはAmazon JSPORTSチャンネルが適しています。
JSPORTSオンデマンドの特徴
ネット配信で見る場合はJSPORTSオンデマンドがあります。
J SPORTSオンデマンドは、スカパー!に加入しなくても単独で契約が可能です。
視聴料は、スポーツ全般に見られる『総合パック』が2,640円/月 税込です。
スポーツジャンルを層別したパックは、『モータースポーツパック』などが1,980円/月 税込となります。
U25対象の割引では、視聴料が半額となっています。
J SPORTSオンデマンド は、スポーツジャンルで分けたパックが割安になっているので、決まったジャンルのスポーツだけを見る方には、ジャンルパックがお得です。
Amazon JSPORTSチャンネルの特徴
Amazon Prime Videoの専門チャンネルにJSPORTSチャンネルが設定されています。
JSPORTSチャンネルは、JSPORTSオンデマンドの配信をAmazon Prime Videoの一部として視聴できるものです。
既に Amazon Prime会員の方は、視聴料の支払い手続きが簡単なので利用しやすくなっています。
そして、Amazon JSPORTSチャンネルには、14日間の無料体験があることも、一つの特徴になっています。
この無料体験はJSPORTSオンデマンドが提供していないサービスなので、短期間だけ見たい方や試して見たい方は、利用価値の高いサービスになっています。
Amazon Prime会員で無い方の場合でも、Amazon Prime会員を30日間無料で体験できるサービスをAmazonが提供しているので併用して利用できます。
無料体験終了後に継続視聴する場合には2,178円/月 税込の視聴料が必要ですが、J SPORTSオンデマンドの『総合パック』 月額 2,640円 税込よりも安く利用することができます。
その理由としては、「一部ご覧いただけない番組がございます」となっているので配信番組の確認が必要です。
大まかにAmazon JSPORTSチャンネルで配信しないものとしては、バドミントン世界選手権や卓球ワールドシリーズや各種スポーツ特番などになってきます。
モータースポーツ,サイクルスポーツ,プロ野球,バドミントンSJリーグ,アルペンスキー,スキージャンプ,フリースタイルスキーなど各種スポーツの大部分は配信されるので当てはまる方は満足できるサービスになっています。
Amazon J SPORTS チャンネルの配信予定は配信番組表で確認できます。
各種モータースポーツ放送配信まとめ
EWCとは
EWCは「Endurance World Championship」の略で、FIM世界耐久ロードレース選手権のことです。
EWCは1976年から始まった歴史あるオートバイ耐久レースになります。
現在のEWCの規定で使用されているバイクは、排気量1000CCの市販車ベースの改造車です。
耐久性に優れている日本メーカー(ホンダ,ヤマハ,スズキ,カワサキ)のバイクをベースとして参戦が多く見られますが、近年は海外メーカー(ドカティ,BMWなど)バイクの耐久性能が向上し、競争が激化しています。
参戦するライダーもMotoGP経験者など実力者がフルエントリーするなど、マシンとライダーを合わせた総合力も高く見どころ満載な2輪モータースポーツと言えます。
2023年は全4戦が開催されます。
第1戦 EWC ル・マン24時間耐久ロードレースの概要
EWC 第1戦 ル・マン24時間耐久ロードレースは、フランス ル・マン市街地から南にあるブガッティ・サーキットで行われます。
ブガッティ・サーキットは、1周4.185 km (2.6 マイル)で14のコーナーを持つサーキットです。
4輪のWECルマン24時間耐久レースでは、ブガッティ・サーキットの一部と一般公道(全コースの2/3に相当)をつなげた1周13.629km(2021年のコース)というロングコースで行いますが、2輪のEWCルマン24時間耐久レースは、ブガッティ・サーキットだけを使用します。
開催日:2023年4月15日-16日
開催場所:フランス ルマン(ブガッティ・サーキット)
コース長:4.185キロメートル(2.6 マイル)
コーナー数:14
第2戦 EWC スパ24時間耐久ロードレースの概要
FIM EWC スパ24時間耐久ロードレースは、コース長7.004 km,コーナー数19のスパ・フランコルシャン(Circuit de Spa-Francorchamps)サーキットで開催されます。
決勝レースは金曜日、日没後の午後10時からスタートが想定されます。
土曜日の夜にフィニッシュを迎えます。
スパ・フランコルシャン(Circuit de Spa-Francorchamps)サーキットは、山中に作られたロングコースにより、コースの一部のみが雨になるなどの現象が起こります。
この天候の変化が局部的に起こるスパウェザーがレース展開を難しくしますが、見ている方は面白さが加わる要素になってきます。
コースはテクニカルコーナーが連続する構成のため、ライダーの実力が試されるサーキットとしても世界に名を馳せています。
名門サーキットでの24時間にわたるレースは、目を離せない展開になりそうです。
開催日:2023年6月4日-5日
開催場所:ベルギー(スパ・フランコルシャン・サーキット)
コース長:7.004キロメートル(4.352 マイル)
コーナー数:19
第3戦 EWC 鈴鹿8時間耐久ロードレースの概要
鈴鹿8耐は、FIM世界耐久選手権(EWC)の1戦として、暑い夏に鈴鹿サーキットで開催されてきました。
2020年,2021年の2大会がコロナ禍のため中止となってしまいましたが、2022年には3年ぶりに開催され、今後も日本最大のオートバイレースとして盛り上がっていくでしょう。
第1回は1978年大会
鈴鹿8耐の第1回は1978年に開催されています。
第1回の覇者は、ウェス・クーリー,マイク・ボールドウィン組(ヨシムラジャパン,スズキ・GS1000)でした。
ウェス・クーリーはAMAスーパーバイクチャンピオン,マイク・ボールドウィンは世界グランプリ(今のMotoGP相当)にも参戦した人気ライダーです。
第3回1980年大会から世界選手権に昇格
1980年に世界選手権シリーズに昇格し、2022年は第43回大会となります。
世界選手権となった第3回1980年大会は、ヨシムラR&Dがスズキ・GS1000Rで優勝しています。
ヨシムラは、2021シーズンのEWCよりワークス参戦を開始し、ファクトリー参戦初年度で総合優勝を獲得するチューンナップメーカーです。
日本には4大ファクトリーがあり世界をリードしてきましたが、ヨシムラやモリワキと言ったチューンナップメーカーの技術的貢献も大きなものがあります。
観客動員数
鈴鹿8耐の最盛期は、1980年〜1990年と言われ、1990年大会はレースウィークで延べ観客数が36万人を超え、決勝レースの動員数が16万人だったとされています。
3年ぶり開催となった2022年大会のレースウィークの木曜日から日曜日の観客動員数が4.4万人だったことを考えると1990年大会の盛況ぶりは異常とも言える現象だったのかもしれません。
2023年大会は、コロナ禍からの脱却もあるので、2022年を超える盛況となるのではないでしょうか。
鈴鹿8耐は、暑い中の観戦で見ている方も大変なのですが、ライダーの負担は凄まじいものと考えます。
開催日:2023年8月6日
開催場所:日本 鈴鹿市(鈴鹿サーキット)
コース長:5.821キロメートル
コーナー数:20
第4戦 EWC スパ24時間耐久ロードレースの概要
EWC ボルドール24時間耐久ロードレースで使用するポール・リカール・サーキットは、コース長5.791kmです。
F1GPでは、1.8kmにおよぶミストラルストレートをシケインで2分割していますが、EWC ボルドール24時間レースでは、シケインを設置せずにロングストレートコースを使用しています。
ミストラルストレートでは340km/hを記録するスピードで滑走します。
2022年は第3戦鈴鹿8耐終了時点で総合首位に立っていたスズキGSX-R1000RのヨシムラSERT Motulが208ラップでリタイヤする展開となり、F.C.C. TSR Honda France(TSR ホンダ)が4位に入り、逆転で2017-18シーズン以来2度目の年間総合チャンピオンとなった。
毎年最終戦のEWC ボルドール24時間耐久ロードレースは総合優勝を決める大切な1戦となってくるので、2023年も最後まで楽しめそうです。
開催日:2023年9月16日〜17日
開催場所:日本 鈴鹿市(鈴鹿サーキット)
コース長:5.821キロメートル
コーナー数:20
ル・マン式スタート
EWCと言えば、ル・マン式スタートと呼ばれるスタート方式が有名です。
コース反対にあるバイクまでライダーが走ってから、バイクに跨ってスタートします。
ル・マン式スタートは、EWCの見どころの一つと言えます。
一方、自動車のル・マン24時間耐久レースでは、シートベルト着用の厳格化などによりローリングスタートに変わっています。
EWCならでは光景を残してもらいたいと思います。
2022EWCの概要
2022年シーズンは、全4レースで開催され、第1戦のルマンで優勝したディフェンディングチャンピオンのスズキGSX-R1000RのヨシムラSERT Motulが第3戦鈴鹿8耐終了時点で総合首位に立っていました。
しかし最終戦のボルドール24時間でスズキGSX-R1000RのヨシムラSERT Motulが208ラップでリタイヤする展開となり、このレースで4位に入ったF.C.C. TSR Honda France(TSR ホンダ)が逆転で2017-18シーズン以来2度目の年間総合チャンピオンとなっています。
まとめ
2023年FIM EWC 世界耐久ロードレース選手権シリーズは全4戦が開催される予定です。
4月:ル・マン24時間(フランス,ブガッティ・サーキット)
6月:スパ24時間(ベルギー,スパ・フランコルシャン・サーキット)
8月:鈴鹿8耐(日本,鈴鹿サーキット)
9月:ボルドール24時間(フランス,ポールリカール・サーキット)
伝統ある耐久レースを制するのは、どのチームになるのかじっくり楽しみましょう。