ケーブルテレビを利用する第一のメリットは電波受信の安定です。
地デジまたはBSの受信が困難な場合にケーブルテレビであれば、メニューにあるチャンネルを全て視聴することができます。
しかし、ケーブルテレビのデメリットは、ランニングで受信料が発生することになります。
アンテナを設置した場合、初期費用が必要なものの、ライニングコストは低く抑えることができ、長期的にはアンテナを設置した方が経済的なことが多いと思います。
課金して便利なサービスを利用することは、当たり前の感覚になってきた部分もありますが、節約できるところは抑えておきたいところです。
地デジやBSは、アンテナの設置で費用を節約できることが明確です。
筆者は、地方に住んでいて、地デジもBSもアンテナを設置することで視聴可能になりますが、ケーブルテレビを利用しています。
しかし、BS受信はBSアンテナを設置しています。
本記事では、筆者のケースを事例として、ケーブルテレビを利用しているが、BSアンテナを設置している理由を紹介します。
ケーブルテレビの視聴料金
筆者の地域のケーブルテレビ利用料金は以下のようになっています。
① 地上波利用:1,600円/月
② 地上波+BS利用:2,600円/月
③ 地上波+BS利用+CS32チャンネル:3,900円/月
④ 地上波+BS利用+CS44チャンネル:4,500円/月
(金額は近似額に丸めています)
①の地デジ利用の場合は、STBを必要としませんが、①以外はSTBが必要です。
STBは買い取りまたはレンタルが普通で、4K対応 or 非対応,録画機能有 or 無などで価格が違います。
ケーブルテレビの利用状況
ケーブルテレビで利用しているサービスは、地上波のみを受信するサービスです。
理由は、朝日テレビ系列の放送がアンテナ受信できないためです。
ケーブルテレビであれば、朝日テレビ系列の放送と地域放送が視聴できます。
この部分に毎月1,600円の視聴料が発生することは、無駄には感じていません。
地デジ視聴はSTBが不要なパススルー方式なので、ケーブルテレビ局からのアンテナケーブルを宅内で分配して、複数台のテレビで地上波放送を視聴できます。
一方で、BS/CSは、BSアンテナを設置して、そのケーブルを分配して複数台のテレビでBS/CS利用しています。
【参考図:2台のテレビ+レコーダーでのアンテナ配線】
BSアンテナを設置する理由
BSアンテナを設置している理由は、ケーブルテレビで利用するよりも経済的だからです。
ケーブルテレビのBS電波は、STBを設置しないと視聴できません。
STB1台に対して、BS受信料とSTBの費用が発生します。
自宅には3台のテレビがあり、どのテレビでも地デジとBSが見たいとなると、ケーブルテレビでBSを受信するのは不経済だと言わざるを得ません。
不要なランニングコストを節約するためにBSアンテナを設置しました。
【BSアンテナを設置した場合のコスト】
・BSアンテナを4万円(例)で設置
・ケーブルテレビは地デジパススルー
・地デジ1回線の費用1,600円/月
・BSはNHK受信料が必要ですが、基本的には無料です。
【STBを利用してBSを視聴する場合のコスト】
・ケーブルテレビでSTBを使う
・BSチャンネルの視聴は、2,600円/月・台、3台7,800円(STBの費用は無視)
【BSアンテナとSTBの比較(テレビ1台)】
テレビ1台の使用で比較しても5年間で20,000円の差が出てきます。
項目 | BSアンテナ設置 | ケーブルテレビSTB利用 |
---|---|---|
BSアンテナ設置費用 | 40,000円 | 0円 |
STB利用料 | 1,600円/月(19,200円/年) | 2,600円/月(31,200円/年) |
1年間コスト | 59,200円 | 31,200円 |
5年間コスト | 136,000円 | 156,000円 |
【BSアンテナとSTBの比較(テレビ3台)】
3台のテレビで地デジとBSチャンネルを見る場合
・ケーブルテレビのSTBを利用した場合には7,800円/月
・BSアンテナを設置した場合には1,600円/月
・差額は+6,200円/月
1年目のコスト差は34,400円,5年目になると332,000円と大きな差になってしまいます。
BSアンテナ設置 | ケーブルテレビSTB利用 | |
---|---|---|
BSアンテナ設置費用 | 40,000円 | 0円 |
STB利用料 | 1,600円/月(19,200円/年) | 7,800円/月 |
1年間コスト | 59,200円 | 93,600円/年 |
5年間コスト | 136,000円 | 468,000円 |
これだけの金額差を考えたら、5年毎にアンテナを取り換えても良いくらいの差が出てしまいます。
注意点として、ケーブルテレビがBSパススルー方式のサービスを提供している場合は、複数台のテレビでBS放送を視聴しても追加費用は発生しません。
ケーブルテレビの方が安い場合も
とは言っても、ケーブルテレビが高いだけとは限りません。
ケーブルテレビには有料のCSチャンネルを格安なセット(④地上波+BS利用+CS44チャンネル:4,500円/月)で提供するプランが存在するからです。
地デジのみのプラン(1,600円)に対して+3,000円も増えないのに、筆者が好きな番組が視聴できる有料チャンネルが多数含まれています。
BSアンテナを設置して、スカパー!基本プラン(3,960円/月)とJSPORTS(2,515円/月)を組み合わせれば同じような番組が視聴できますが、ケーブルテレビのパックプランの方がお得です。
スカパー!基本プランは、テレビ3台まで追加料金なしで利用できるので、複数台のテレビでCS放送を利用する場合は、自前のBSアンテナの方がお得になります。
【テレビ3台で利用した場合の視聴料比較(スカパー!基本プラン使用)】
項目 | ケーブルテレビ | BSアンテナ設置 |
---|---|---|
①地デジ | 約1,600円/月 | 約1,600円/月 |
②地デジ +通常BSチャンネル | (2,600円×3) 約7,800円/月 | 約1,600円/月 |
③地上波+BS利用 +CS32チャンネル | (3,900円×3) 約11,700円/月 | 約4,300円/月 (スカパー基本プラン) |
③地上波+BS利用 +CS44チャンネル | (4,500円×3) 約13,500円/月 | 約10,900円/月(※1) |
スカパー!基本プランとJSPORTSを利用した場合、
◆スカパー基本料金429円/月
◆スカパー!基本プランは3台まで3,980円/月(2-3台目が無料)
◆JSPORTSは3台で5,000円/月(2-3台目が半額)
◆合計約9,300円/月+地デジ視聴料1,600円/月
となります。
まとめ
テレビを複数台でBS放送を視聴する場合は、BSアンテナを設置する方が5年で30万円近くお得なケースもあります。
CS放送の有料チャンネルは、ケーブルテレビがお得なチャンネルセットプランを提供している場合もあります。
BSアンテナを設置する場合、初期費用は掛かりますが、一度設置してしまえば、ランニングコストは発生しません。
節約できる費用は節約しながら、必要なサブスクサービスを活用し、楽しんでいきましょう。
BSアンテナの設置を依頼する場合、見積り無料・即日対応可能な業者も多いので、価格が気になる場合やその日に対応して欲しい場合に利用すると良いと思います。
相見積りによって、最低見積りを提示してくれる業者もあります。
代表的な施工業者を参考までに紹介しておきます。