全自動コーヒーマシンを購入してから、朝食や夕食後にコーヒーが必需品として定着しました。
定番コーヒーができましたが、全自動コーヒーマシンで淹れたコーヒーと手動でペーパードリップして淹れたコーヒーが全く違うことに気が付きました。
自称「コーヒーの淹れ方なんて気にしない派」だったのですが、この違いは何なのかと好奇心が湧いてきました。
コーヒー豆の挽き方、フィルター、抽出方法などコーヒーの味が変わる要素は多くあるようですが、先ずは基本的なハンドドリップを身に付けるべく『ドリップスケール』を購入しました。
今回は、手動でペーパードリップする時に抽出状況を管理できるドリップスケールを導入したので使い方、使った感想等を紹介します。
ドリップスケールの仕様
今回導入したドリップスケールは、『エレコム ドリップスケール』です。
質量と時間の両方を同時に計測できる機能があります。
・コーヒー豆の量が計れます。
・蒸らし時間や注湯間隔を計れます。
・ドリップ中の抽出量を計れます。
結果的に抽出速度を把握できます。
その他、オートモードが便利です。
オートモードは、お湯を注ぎ始めた時に重さの変化をトリガーにタイマーがスタートするモードです。
ドリップ開始からの経過時間を計測してくれます。
液晶が黒字に白文字なので、文字の大きさと合わせて、認識しやすくて良いと感じた部分です。
『エレコム ドリップスケール』の仕様は下表の通りです。
項目 | 性能等 |
---|---|
計量単位 | 200gまで0.1g単位 1kgまで0.5g単位 1kg以上1g単位 オートモード時は全て1g単位 |
計量範囲 | 最大2kg 2kg超はEEEEと表示 |
計測時間 | 1秒単位 最大9分59秒でストップ |
表示部 | 液晶画面 黒地に白文字(とても見やすい) 幅70mm 高さ25mm |
ボタン | 電源(オン、オフ、オートモード選択) タイマー(スタート、ストップ、タイマーリセット) セット(計量値ゼロセット) |
機能 | 計量 手動時間測定(タイムアップ) 自動時間測定(オートスタート) カウント音:30秒毎に5秒間 |
サイズ(実測) | 本体サイズ(およその寸法) 幅120mm 長さ175mm 厚み32mm(突起部含む) ・・・・・ 突起部(計量ベース)サイズ 直径104mm 突起高さ13mm |
本体質量(実測) | 約270g(単4電池2本含む) |
ドリップスケールとキッチンスケールの違い
コーヒーを淹れるのに便利(他にも使い方があるようです)そうなドリップスケールですが、キッチンスケールとの違いは、タイマー機能の有無です。
ドリップスケールは、計量と時間測定が同時にできます。
ハンドドリップって、細かなことを難しく言っているようにも感じていましたが、ドリップスケールを使うことで、抽出量と抽出時間が正確に把握できるようになるので、ハンドドリップが簡単な作業になってしまいます。
量と時間が管理できる=ハンドドリップが簡単になる
ドリップスケールは、そんな電子機器なんです。
キッチンスケールでも同じことができそうで、時計を横目に時間計算しながらドリップしてみましたが、お湯を注ぐことに集中するのが難しいのだと実感しました。
慣れれば、出来るかもしれませんが、ドリップのための機能がオールインワンになっているドリップスケールを購入することにしました。
エレコム ドリップスケールの使い方
エレコム ドリップスケールは、電源をオンにするとすぐにゼロセットされ使用できる状態になります。
使用しているキッチンスケールは、起動に5秒近くかかるものです。
そんなものかと思っていたこともあって、エレコム ドリップスケールの起動の早さは格別に良く感じます。
上面の丸い計量部に物を乗せると黒地に白文字の液晶文字で質量が表示されます。
質量の測定単位は、仕様に示した通りですが
200gまで0.1g単位
1kgまで0.5g単位
1kg以上1g単位
オートモード時は全て1g単位
となります。
コーヒー豆の量は0.1g単位で計れます。
オートモードでドリップする時は、1g単位の表示になります。
抽出量は1g単位の方が把握し易いですし、200gの前後で単位が変わる必要は無いので、上手く考えてあると思います。
時間計測は、1秒単位の計測です。
最大9分59秒までカウントアップして止まります。
時間の計測パターンは、マニュアルモードとオートモードの2パターンです。
マニュアルモード:ボタンを押してタイマーをスタート&ストップします。
オートモード:荷重が増え出した時に時間測定が自動でスタートします。
ハンドドリップで便利なのはオートモードです。
ドリップスケールのオートモード
エレコム ドリップスケールのオートモードは、前述の通り、重さの変化をトリガーにタイマーをスタートさせるモードです。
電源onの状態で、もう一度電源ボタンを押すとオートモードに切り替わります。
オートモードをオンにすると液晶画面に『AUTO』ランプが表示されます。
お湯を注ぐことでタイマーがカウントアップし始めます。
ドリップ時のオートモードの使用手順を簡単説明すると以下のようになります。
1)電源on
2)[ドリッパー、ペーパーフィルター、コーヒー粉]をドリップスケールに載せる
3)計量値ゼロセット
4)オートモードon
5)お湯を注ぐと質量が増えタイマーがスタート
エレコム ドリップスケールを使用したコーヒー抽出手順
未熟者なので正しいドリップ方法だとは言えませんが、エレコム ドリップスケールを使用したコーヒー抽出手順を説明します。
1)コーヒー豆または粉の使用量を測定します。(今回は16g)
2)ドリップスケールの電源をonにします。(ドリッパーを載せてから電源をonにしてもOK)
3)ドリッパーにペーパーフィルター、コーヒー粉をセットしドリップスケールに載せます。
4)質量をゼロセットします。
5)オートモードに切り替えます。
6)お湯を少量注ぎます。(自動的にタイマーがスタートします)
7)約40秒蒸ら時間として待ちます。
8)50gまでお湯を注ぎます。
9)以降約10秒の間隔を空けながら50gづつ250gまでお湯を注いでいきます。
10)ドリッパーを取り出します。
11)経過時間と抽出量が表示されたままになります。
ドリップスケールを使用したコーヒー抽出手順は以上です。
お湯の注ぎ始めから時間を計測してくれるところがポイントです。
時間計測スタート後は、お湯の投入を止めても、時間の計測は継続します。
30秒毎に5秒間だけ秒単位のリズム音『カチ・カチ・カチ・カチ・カチ・カチ』がするので、1秒のリズム感を覚えさせてくれます。
10秒程度であれば、タイマーの数値を正確に見なくても、およそのタイミングを取ることができます。
時間を正確に見ないことで、お湯の注ぎ方や注ぎ量に集中できるようになります。
簡単な動画でも使い方を説明しておきます。
ドリップスケールを使う利点
ドリップスケールは、質量と時間を横並びで同時に測れます。
オートモードを利用するとお湯の注ぎ始めると自動的に時間測定が始まるので、お湯の注ぎに集中しやすくなります。
お湯の注入開始からの経過時間とお湯の注入量を把握できます。
お湯の注ぎ量や注ぎ間隔などの把握が簡単になります。
お湯の注ぎ量と時間を管理することで、ドリップを再現できるようになります。
蒸らし時間、お湯の注ぎ量、注ぐ間隔など、ドリップするパターンを変えて工夫できます。
教えてもらったパターンの実行も簡単です。
自分なりの淹れ方を見つけることも可能です。
ドリップスケールで淹れたコーヒーの味
ドリップスケールを使用して、コーヒーを淹れることで、ドリップの手順を定量値で管理できます。
再現することで、想像の範囲の味に仕上がると思います。
ペーパードリップならでは美味しさを突き詰めることもできるでしょう。
全自動コーヒーマシンで淹れたコーヒーももちろん美味しいです。
何が美味しいかは、人それぞれです。
その時の気分や状況によるとも思います。
適当にハンドドリップしていた頃は、コーヒーの味は、その時次第で未知のものと思っていました。
しかし、ドリップスケールを使うことで、豆の種類・豆の挽き方・ドリップ手順で、味の違いを感じるようになってきました。
コーヒーを淹れる楽しさが分かってきたように思います。
まとめ
ドリップスケールを使用したことで、コーヒーの抽出量と抽出時間を定量値にして、パターン化することを覚えました。
ドリップスケールの使い方は簡単でした。
オートモードが便利です。
全自動コーヒーマシンが簡単なのは事実です。
しかし、機械におまかせな部分が多くなります。
ハンドドリップは、自分で工夫できる範囲は無限です。
自分好みのドリップ方法を見つけるためにドリップスケールは欠かせません。
ドリップスケールがあることでコーヒーの楽しさが何倍にもなったと思います。
「あの豆を使って、こんな淹れ方をしたらどうかるな」と考えるのも良いものです。
つい先日まで、「コーヒーの淹れ方なんて気にしない派」だったのですが改心しました。