BS放送はBSアンテナが無くても視聴できます。
本記事ではBSアンテナを使用せずにBS放送(CS放送含む)を視聴する方法を紹介します。
さらにBS4K放送の視聴方法についても紹介します。
BSアンテナなしでBS放送/4K放送を見るには
BS放送/4K放送を見るにはBSアンテナの設置は手軽な手段です。
しかし、設置できない場合もあるでしょう。
例えば、主に南西方向にある東経110度衛星の見通しが悪い場合です。
住宅の事情によってはアンテナを設置しにくい場合もあるでしょう。
そんな時にBSアンテナなしでBS放送/4K放送を見るには、以下の手段があります。
・ケーブルテレビを利用する方法
・フレッツ光などの光回線を利用する方法
・ネット配信を利用する方法
・スカパー番組配信を利用する方法
・リモート視聴を利用する方法
ケーブルテレビで見る
ケーブルテレビを利用したBS放送/4K放送の視聴方法は、大きく分けて2通りになります。
どちらもBSアンテナは不要です。
・STB(セットトップボックス)を利用
・BSパススルーサービスを利用
STB(セットトップボックス)を利用
ケーブルテレビではSTB(セットトップボックス)を利用して、BS放送や有料チャンネルが視聴できるようになっています。
STBはケーブルで伝送されてきた情報をテレビに映す装置です。
ケーブルテレビ局がSTBに設定しているチャンネル番号で各種放送を視聴します。
チューナーの無いモニターでもBSデジタル放送が視聴できます。
地デジもBSもアンテナ設置が不要になります。
4K放送を視聴する場合は、STBも4K対応のものが必要です。
4K対応STBを4Kに対応したテレビやモニターに接続します。
- STBを利用する
- 4K放送対応のSTBがある
- チャンネル番号は通常と違う
- チューナーの無いモニターでも視聴できる
- 室内ケーブルはアンテナケーブルを使用する
BSパススルーサービスを利用
ケーブルテレビ局によって、STB(セットトップボックス)を利用せずに、BS放送の電波を利用できるBSパススルーサービスを提供しているところがあります。
BSパススルーサービスとは、アンテナで受信するデータをケーブルで送信するサービスです。
ケーブルテレビやネット回線で利用できます。
テレビにBSチューナー(STB不要)が付属している必要があります。
利用方法はBSアンテナがある場合と同じです。
- STBは不要
- テレビのBSチューナーが必要
- チャンネル番号は通常BS放送と同じ
- 室内ケーブルはアンテナケーブルを使用する
ケーブルテレビを利用するメリット・デメリット
ケーブルテレビを利用するメリット
・地デジ・BSともにアンテナの設置が不要
・STBを利用した場合、モニター(テレビチューナーの無い)でも良い
・チャンネル数が多い
・天候による電波影響が出にくい
・インターネットサービスも付加できる
・地域チャンネルが視聴できる
・固定電話(光電話)を設置できる場合もある
ケーブルテレビを利用するデメリット
・契約中は費用がかかり続ける
・テレビの数だけSTBの増設が必要(状況によるが・・・)
・解約にともなう費用が必要なことがある
光回線で見る
光回線を利用したテレビ配信には、「フレッツ・テレビ」と「ひかりTV」があります。
インターネットサービスに付帯するオプションになっています。
「フレッツ・テレビ」の場合は、光回線終端装置から同軸ケーブル(アンテナケーブル)でテレビに電波を送ります。
「ひかりTV」の場合は、専用のひかりTVチューナーを利用します。
「フレッツ・テレビ」と「ひかりTV」については関連記事で詳細を紹介しています。
フレッツ光
フレッツ・テレビを利用するのならフレッツ光になります。
フレッツ光の特徴は、
- フレッツ光の料金に825円〜の追加料金でフレッツ・テレビ利用可能
- 新4K8K衛星放送を含むBS全チャンネル受信にフル対応(有料チャンネルあり)
- 戸建てなら家中何台でも同じ月額利用料で地デジ利用(有料チャンネルあり,共聴設備接続工事必要)
- 最大1Gbpsまたは最大10Gbps(一部エリア)で家族同時利用に強い高品質回線
- WEB申し込みで利用できるキャンペーンあり(実施期間あり要確認)
2023年3月31日現在の提供地域
東日本:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、長野県、新潟県、福島県、宮城県、山形県、岩手県、北海道の各一部地域
西日本:大阪、和歌山、京都、奈良、滋賀、兵庫、愛知、静岡、岐阜、三重、石川、富山、福井、広島、岡山、愛媛、香川、徳島、福岡、佐賀、長崎、熊本、沖縄の各府県の一部地域
フレッツ光の詳細を見る→NTT『フレッツ光』
スマホキャリアとのセット
光テレビを利用できる光回線はスマホキャリアとのセット割引があるので、ご利用中のキャリアで回線を選ぶのも良いと思います。
ドコモ光
ドコモ光の特徴は、
- 最大1Gbpsまたは最大10Gbps(一部エリア)で家族同時利用に強い高品質回線
- ドコモのスマホが割引になる
- 新規なら工事料が無料キャンペーンを実施(実施期間あり要確認)
- v6プラス対応 高性能 Wi-Fiルーターをレンタル提供
- パソコンもスマホも守れて安心のセキュリティサービスが1年間無料
ドコモ光の詳細を見る→スカパー!見るなら【ドコモ光】
auひかり
auひかりの特徴は、
- 最大10Gbps超光速通信でネットも動画も快適
- 初期工事費相当額を月額料金から割引
- auスマートフォンの利用料金がお得
- 乗り換え時違約金相当額を還元
- プロバイダー込みの安心料金
auひかりの詳細を見る→世界最速!auひかりホーム10ギガ始動!高速通信!【auひかり】
ソフトバンク
ソフトバンク光の特徴は、
- 最大通信速度はフレッツ光と同じく概ね1Gbps
- フレッツ光をご利用中の方がソフトバンク光へ乗り換える「転用」の場合、解約金や工事費も不要で簡単にソフトバンク光へ乗り換えることができます。※契約方法などによっては工事費用がかかります。
- ソフトバンクの携帯電話をお持ちなら、自宅のネットをSoftBank 光に切り替えるだけで携帯代が割引
ソフトバンクひかりの詳細を見る→ソフトバンク光
ネット配信で見る
ネット配信でBS/CS放送を見ることができます。
BS/CS放送と同時配信したり、逃し配信している番組です。
視聴できる番組は限られているものの好みの番組が見れる可能性はあります。
BS放送では、NHKやBSフジが独自配信していたり、【YouTube,Paravi,Hulu,TVer,GYAO!,ABEMA,テレ朝動画】などの配信サービスを利用して提供したりしています。
JSPORTSは、独自の有料配信サービス(JSPORTSオンデマンド)を展開しています。
WOWOWは、放送契約者も利用できる同時配信と見逃し配信サービスを展開しています。
CS放送は、スカパー!が主で、『スカパー番組配信』と『SPOOX』で同時配信と見逃し配信サービスを展開しています。
これらのサービスは、BSアンテナやケーブルテレビ,光テレビを導入しなくても、ネット経由で視聴できる番組となり、多数の配信が利用できます。
中でも番組数が豊富な『スカパー番組配信』については、後の章で追加説明しておきます。
多くの配信サービスは、スマホでも視聴でき、家にいる時はFire TV Stickなどのストリーミングデバイスを利用しても見れるので、大きなテレビ画面でも利用できます。
BSアンテナを利用しないことによるデメリットは、『基本的に有料コンテンツが多い』『画質が不安定』『遅延する』などが挙げられますが、個人的には我慢できる範囲だと考えます。
スカパー番組配信で見る
スカパー番組配信はネット配信になります。
スカパーの契約者が、放送チャンネルをネット配信で視聴できるように提供しているもので、追加料金はありません。
スカパーはBSアンテナが無くても契約できることから、スカパーのチャンネルを契約すれば、スカパー番組配信で放送をネットで視聴できます。
ただし、J SPORTSなどは、スカパー番組配信で配信する番組を絞っています。
これは別にJ SPORTSオンデマンドと言う有料配信サービスを持っているからです。
J SPORTSを見たい場合は、J SPORTSオンデマンドやAmazon Primeで配信しているJ SPORTSチャンネル(14日間無料体験あり)を利用した方が良くなります。
このように一部のチャンネルは、スカパー番組配信よりも別のオンデマンドサービスを利用した方が良いものの、大方のチャンネルはスカパー番組配信で放送と同時配信したり、見逃し配信が利用できるチャンネルもあって、ネット配信だけでも相当な放送を視聴できるようになっています。
リモート視聴で見る
リモート視聴とは、4K放送に対応していませんが、BSを受信している機器からインターネットを通して、視聴できる方法を言います。
よって、視聴したい機器にBSアンテナが設置されていなくても、遠隔地にあるテレビやレコーダーがリモート視聴に対応していれば、その機器で受信したBS放送をリモートで視聴できることになります。
リモート視聴できる機器は、Panasonic、ソニー、シャープ、東芝、IO-DATAなどのメーカーから対応機器が出ています。
Panasonicはテレビ(ビエラ)およびBDレコーダー(ディーガ)、その他は主にBDレコーダーの比較的新しい(2014年以降)機器で対応しています。
詳しくは、「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)のホームページ」などで確認してください。
Panasonicのリモート視聴アプリ「メディアアクセス」の利用については、関連記事でも紹介しています。
BSアンテナを設置した方が良い場合
長期利用になると、BSアンテナを設置した方がコストが掛かりません。
BSアンテナは設置時の初期費用は掛かりますが、その後の利用にお金が掛かりません。
NKHのBS視聴料や有料放送を契約すれば、その費用は掛かりますが、実費のみで維持できます。
一方、ケーブルテレビや光テレビは、導入時に無料キャンペーやキャッシュバックのあるサービスもありますが、長期的にはランニングコストで高くなってしまいます。
2年程で引っ越す予定であれば、BSアンテナを設置するよりもケーブルテレビや光テレビの利用の方がお得な場合もあります。
以下の工事業者は見積り無料・即日対応も可能なので、価格が気になる場合やその日に対応して欲しい場合に利用すると良いでしょう。
相見積りによって、最低見積りを提示する業者もあるので問い合わせしてみると良いと思います。
代表的な施工業者を参考までに紹介しておきます。
アパートやマンションでBS放送を見るには(室内アンテナも可能)
アパートやマンションなどでは、共用のBSアンテナが立っていることは珍しいと思います。
BS放送を見るには、ケーブルテレビや光テレビを利用できますが、ランニングコストを考えるとBSアンテナを設置したい場合もあります。
南西を見通せるベランダがあれば、手摺にアンテナを付けて、アンテナケーブルをエアコンダクトを通して引き込むなどが可能です。
手摺りがない場合には、部屋の中にアンテナを設置しても、受信することができます。
詳細は関連記事を参照してください。
一軒家でBS放送を見るには
一軒家の場合でもアパートやマンションの場合と同様に対応できます。
南西向きの壁面や手摺りなどにBSアンテナ取り付け金具を付けてアンテナを設置すれば良いと思います。
屋外に設置したくない場合は、室内に設置しても問題ありません。
まとめ
アンテナなしでBS放送/4K放送を見る方法について紹介しました。
アンテナを設置しないでBS放送/4K放送を見るには
・【J:COM(ジェイコム)】などのケーブルテレビを利用する方法
・【フレッツ光】,スマホキャリアコラボなどの光回線を利用する方法
・各種ネット配信を利用する方法
があります。
ネット環境の整備と合わせてテレビ視聴環境も整えて行きましょう。