マウスを使用していると画面をスクロールするのにマウスホイールを利用しますが、人差し指の先が痛くなってしまう方はおられないでしょうか。
評判の良かった安価なマウスを使用していて、操作感は気に入っていたのですが、4ヶ月ほど経った頃にマウスホイールを回転させる時に指先が痛いと感じるようになりました。
そんな時、ロジクール MX ANYWHERE 3と言うマウスの【MagSpeed電磁気スクロールホイール】が良いと教えてもらいました。
この記事では、マウスのホイール操作で指先が痛いと感じている方におすすめしたいロジクール製【MagSpeed電磁気スクロールホイール】付きマウスを使用した感想を紹介します。
MagSpeed電磁気スクロールホイールとは
【MagSpeed電磁気スクロールホイール】とは、マウスのホイール中心部に電磁石を配置して、磁力を利用して「ラチェットモード」と「フリースピンモード」の2つの操作感を作り出す技術のことです。
ロジクールの商品説明には、「驚くほどの速さ、精確さ、静かさのこのホイールは1秒で1000行のスクロールと1px単位での精確なカーソル操作が可能」と記載されています。
ラチェットモード
「ラチェットモード」とは、ホイールを回転させると小刻みなピッチのカチカチとした操作感が得られるモードです。
このモードは、スクロールの精度を的確に制御する時に使うと効果的です。
ゆっくり回せば1ラッチ毎に細かくスクロール、早く回すと大きくスクロールします。
思い切り回すと自動的に「フリースピンモード」切り替わります。
フリースピンモード
「フリースピンモード」とは、ホイールを回転させると引っ掛かりなく滑らかにクルクル回るモードです。
ゆっくり回すと「ラチェットモード」同等のスローなスクロールができ、早く回すとあっという間にページ下部まで高速にスクロールします。
調整は少し難しいのですが、慣れれば程々の場所で止めることができます。
指先が痛くならない操作感

安価なマウスを使っていた頃に指先が痛くなるのは、ホール表面のギザギザが硬いことや回転性能が悪いことが原因なのかもしれないと考えていました。
【MagSpeed電磁気スクロールホイール】の「フリースピンモード」を使って解ったのですが、ホールのラチェットによる振動で指先が叩かれることで痛く感じていたようです。
細かな振動なので、指先の皮膚が耐性を持ってくれば痛みは感じなくなるのかもしれません。
しかし、同じ指先の耐性でも「フリースピンモード」では痛く感じません。
個人差はあると思いますが、マウスホイールの使用時に指先に痛みを感じる方は、【MagSpeed電磁気スクロールホイール】の「フリースピンモード」なら痛みを解消できるかもしれません。
スクロールの精度が欲しい時は「ラチェットモード」に切り換えます。
「ラチェットモード」と「フリースピンモード」の切り換えは、
☑️ マウスセンターにある「モードシフトボタン」を押して手動で切り替え
☑️ 「ラチェットモード」の状態でホイールを高速に回転させて自動で「フリースピンモード」に切り替え(ホイールの回転が遅くなると「ラチェットモード」に戻ります)
の2つのパターンがあります。
常時「フリースピンモード」で使用する場合は、手動で切り換えて使います。
マウスの電源をオフにしても、モードは維持されるので、オフの状態でも各モードのホイール回転の感触が得られます。
「フリースピンモード」は、微動〜超高速スクロールまでを操作でき、制御性は落ちますが慣れにより常用は可能です。
【MagSpeed電磁気スクロールホイール】搭載マウス
【MagSpeed電磁気スクロールホイール】を搭載したマウスは、ロジクールMX Master 3とロジクール MX ANYWHERE 3になります。
ロジクールMX Master 3
ロジクールMX Master 3は、ロジクールMasterシリーズと言うロジクール製マウスのフラッグシップとなっているトップグレードに相当するマウスです。
大きさは、長さ12.49 x 高さ8.43 x 幅5.1 cm,重さ141 g
人間工学により作られたシルエットで手のひらへのフィット感の高いマウスです。
フル充電により最長70日のバッテリー持ち
最大3台のデバイスとペアリングを切り替えて使用できます。
Easy-Switch™ボタン(マウス裏面にあるスイッチ)を操作して3つのデバイスを切り替えることができます。
マウスの操作性を重視する方に最適なマウスです。
ロジクール MX ANYWHERE 3
ロジクール MX ANYWHERE 3は、ロジクールMX Master 3同様にロジクールMasterシリーズでフラッグシップモデルの1つです。
ロジクールMX Master 3よりも小型軽量に作られています。
マウスに手のひらを乗せる形ではなく、親指と薬指・小指で摘んで操作する感じです。
機能上の大きな違いは、水平スクロールにおいて使用できる専用の水平スクロール用ホイールの有無になります。
専用の水平スクロール用ホイールが無くても、サイドボタンとスクロールボタンを同時に使用することで水平スクロールに対応しています。
MX Master 3 | MX ANYWHERE 3 | |
---|---|---|
長さ | 12.49cm | 10cm |
高さ | 8.43cm | 3.4cm |
幅 | 5.1cm | 6.5cm |
重さ | 141g | 99g |
ボタン数 | 7 (水平スクロール用ホイールあり) | 6 (水平スクロールは可能) |
DPI(最小値と最大値) | 200~4000dpi (50dpi刻みで設定可能) | 200~4000dpi (50dpi刻みで設定可能) |
バッテリー性能 | 最大70日 | 最大70日 |
定価 | ¥14,850(税込) | ¥10,780(税込) |
MagSpeed電磁気スクロールホイールの感想

MagSpeed電磁気スクロールホイールを使って感じたことは、「フリースピンモード」にすると指先が痛くならないことです。
全ての方に当てはまるかは不明ですが、少なくとも個人的にはマウスを使いたいけど指先の痛みがストレスで憂鬱になっていた部分がスッキリ解消されました。
PCを操作するマウスとキーボードは、指先が主役になります。
その指先を保護することが快適にPCを利用することにつながります。
また、指先が痛くならないだけでなく、マウスの精度も値段なりに良いことが分かります。
「フリースピンモード」は、猛スピードでスクロールできるじゃじゃ馬のような操作性ではあるものの、ゆっくり回せば精密に動くし、ホイールを回すコツはすぐに掴むことができます。
「ラチェットモード」のような1コマの感覚を正確に得られませんが、慣れ次第で意のままに操ることも可能で常時使用したくなるのが「フリースピンモード」です。
「フリースピンモード」も「ラチェットモード」も画面上だけを見ると大きく違いません。
指先の感覚の違いをうまくお伝え出来ていないかもしれませんが、個人的な事例かもしれませんが、指先が痛くならないことはお伝えできればと思います。
MX ANYWHERE 3のマウスとしての感想
ロジクール MX ANYWHERE 3のMagSpeed電磁気スクロールホイールは、先述の通り、精度良く高速に操作できるホイール操作は指先に不安を抱える方でも利用し易いホイール付きマウスだと思います。
マウスのグリップ感は特上な感覚はありませんが、カーソルの操作感は高解像度を感じ、マウスの動きに追従が良く、滑らかで好きなところへ素早く持っていけるので作業がはかどります。
マウスの各ボタンは専用アプリで用途に合った使い方にカスタマイズが可能です。
感じ方次第ですがクリック音は少し大きめです。
クリック音質の好き嫌いや使用する場所にもよるのですが、自分の作業に集中する上で操作を確認できる音だと捉えています。
一人で使う分には心地よい音です。
まとめ
【MagSpeed電磁気スクロールホイール】は精度の高さによって、「フリースピンモード」だけでも自在に使えるようにできています。
磁力による回転性能の良さによって、高速スクロールの速さは快適そのものです。
「ラチェットモード」の様なホイールの回転時の振動で指先が痛い方に試してもらいたいマウスです。
使い始めて1ヶ月が経過しましたが、完全に「フリースピンモード」だけで利用しています。
指先の痛みは「フリースピンモード」を使っている間は感じません。
同様な困りごとを感じて居おられる方の参考になれば幸いです。