Apple Watchのバッテリーの消費は、画面表示方法やアプリ使用状況で変わってくるので、皆が同じわけではありません。
筆者はApple Watch7を使っていますが、フル充電すると1日の使用でバッテリーが60%程度残ります。
そんな状況からApple Watch7はフル充電しくても使用し続けられそうだったので、試してみることにしました。
結果的には、毎日30分充電していれば、継続使用に丁度良いことが判りました。
この記事を読んでいただければ以下のことが判ります。
・Apple Watch7の充電時間と充電できるバッテリー容量の関係
・Apple Watch7を毎日30分充電で使った時のバッテリー容量の変化
・Apple Watchをフル充電しないことでのメリット・デメリット
ただし、バッテリー使用量は設定や条件,使用方法などにより差があるので、こんな結果の人もいると言う情報です。
※測定は2022年2月〜3月を中心に実施しています。
Apple Watch7の充電時間
Apple Watch7を20W出力の電源アダプターで充電した時間を測定しました。
☑️ バッテリー切れ(0%)から30分充電すると約60%充電できます
☑️ 60%→100%まで充電するには50分かかります
☑️ 90%から100%までの充電には30分かかります(ここが特に遅い)
以上が判りました。
まとめると以下の図表になります。
【Apple Watch7】の充電時間を測定した結果
充電経過時間 | 充電容量 | 充電容量 変化 |
---|---|---|
0分 | 0% | ー |
30分 | 60% | +60% |
40分 | 78% | +18% |
50分 | 90% | +12% |
60分 | 96% | +6% |
70分 | 98% | +2% |
80分 | 100% | +2% |
Apple Watch7を30分充電するとこんな感じ
Apple Watch7の充電では、90%以降の充電速度が遅くなります。(下記のApple公式サイトの抜粋記事を参照してください)
バッテリー容量のどの範囲を充電するかによって充電にかかる時間が変ってきます。
毎日30分間の充電で使用するとした場合、90%を超える充電は充電速度が遅いので非効率であることが判ります。
例えば、Apple Watch7を1日使用すると50%のバッテリーを消費する方の場合
一日のスタート時点で60%の充電状態だとすると10%までバッテリーを使うことになります。
その後30分間充電すれば、10%のバッテリー残量が70%まで回復します。
充電速度の測定結果から考えると理論的には、毎日30分間の充電で利用できそうです。
実際にApple Watch7を毎日30分充電して利用した結果
Apple Watch7を毎日30分充電して利用してみました。
普段使いの画面表示オフと画面表示を常時オンした場合の比較も確認しました。
結果として
画面表示を常時表示オフで使用した場合、1日で約40%のバッテリーが減りました
画面表示を常時表示オンで使用した場合、1日で約60%のバッテリーが減りました
30分充電で回復できるのは、約50%なので、常時表示オンで使用すると充電が追いつかない方向になります。
画面表示を常時表示オフで使用した場合
画面表示を常時表示オフで使用した場合、1日で約40%のバッテリーが減り、30分間の充電で約50%のバッテリー容量を回復できるので、毎日30分間充電すると維持できます。
日々の使用容量にはばらつきがありますし、充電時に接触が悪いなど不手際が影響して確り50%回復できない場合もありますが、毎日の充電の中で取り返しはできる範囲で運用できます。
総じて問題ない利用が可能です。
利用日数 | 充電開始時の バッテリー容量 | 30分間充電した後の バッテリー容量 |
---|---|---|
1日目 | 0% | 61% |
2日目 | 31% | 87% |
3日目 | 48% | 94% |
4日目 | 54% | 74% |
5日目 | 42% | 91% |
画面表示を常時表示オンで使用した場合
画面表示を常時表示オンで使用した場合、1日で約60%のバッテリーが減るため、30分間の充電で回復しても、徐々に充電状態の使用範囲が低い方に移行していきます。
きっちりと30分間充電を実施する繰り返しでは、10日間でバッテリーが底付いてしまいます。
時々40分程度充電するタイミングがあれば、バッテリー残量の維持は容易になってきます。
利用日数 | 充電開始時の バッテリー容量 | 30分間充電した後の バッテリー容量 |
---|---|---|
1日目 | 40% | 91% |
2日目 | 28% | 85% |
3日目 | 24% | 85% |
4日目 | 24% | 83% |
5日目 | 13% | 78% |
Apple Watch7のバッテリー寿命
Apple Watch7には、リチウムイオンバッテリーが内蔵されています。
リチウムイオンバッテリーの主な特性は、Apple Watch7以外でも共通ですが、以下の点が挙げられます。
・使用途中から継ぎ足して充電しても良い
・急速充電できる
・寿命が長い(充電可能容量の減少が遅い)
・満充電の放置により劣化する
・環境(高温/低温)により劣化が早まる
・力がかかる(潰されたりする)と発火する場合がある
よって、バッテリー寿命は、単に経過時間だけではなく、使用環境や充電パターンなど複雑な要素の組み合わせにより、それぞれの個体で寿命が長短してきます。
ここでは一般的な話として単純化して説明して行きますが、リチウムイオンバッテリーは充電回数によって寿命になると言われます。
充電回数をカウントする場合、充電の回数ではなく、100%相当の充電回数を示すものとなってきます。
0%〜100%の充電をすると1回です。
0%〜60%は0.6回です。
20%〜60%は0.4回となります。
使い切ってから満充電にしないとバッテリーの寿命が短くなると言うものではありません。
Apple公式サイトでも『Apple Watch の「バッテリー充電の最適化」について』として発表していますが、満充電放置を避けるプログラムをアップデートしています。
Apple Watch7をフル充電しないメリット・デメリット
Apple Watch7をフル充電せずに使用する場合のメリット・デメリットは以下のように考えます。
まとめ
今回の結果より、筆者の使用状況では、Apple Watch7を毎日30分充電すれば継続使用できることが判りました。
100%フル充電するためには、時間が掛かっていることが判りました。
充電効率の良い90%未満の範囲を使って充電すれば充電時間を節約できます。
30分程度の充電時間が確保しやすいので、出力が20W程度あるモバイルバッテリーがあると便利だと感じました。
時計を装着したままの疲れを解消する意味でも、空いた時間に30分程度の充電で使っていこうかと思っています。
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