自動車にルーフボックスを装着したら、高さがあって、地上から背伸びしても届きません。
持ち運びできる足場が必要ということで、折りたたみ椅子(踏み台)と車用ドアステップを利用してみたので紹介します。
今回、購入した足場
折りたたみ椅子(踏み台)
車用ドアステップ
ルーフボックスの取り付け位置とアスセス寸法
ルーフボックスを取り付けた自動車はマツダCX-8、フラッシュレール付です。
システムキャリアのタイプ
システムキャリアは、inno製(カーメイト)を利用。
フラッシュレールにスルータイプにして、エアロバーを取り付けました。
スルータイプを選んだ理由は、長いバーが付けられるので、ルーフボックスなどの取り付け範囲が広がるためです。

システムキャリアとルーフボックスの型式
CX-8のフラッシュレールにinno製ステー[XS450]とフック[TR184]、エアロバーはXB130(幅130cm)を選定。(XB123も選定可能)
ルーフボックスは、inno製(カーメイト)ルーフボックス55(BRQ55MBK)を選定。

ルーフボックスへのアクセス寸法
inno製ルーフボックス55は、クイッククランプでバーに固定します。
助手席側のステーに寄せてクイッククランプを締め付けました。
注:スルータイプバーの利点を活かせば、ルーフボックスは、もっと外側(最大約25cm)に取り付けできます。
現状では、CX-8の側面からルーフボックス側面までの距離は、内側に約40cmの位置です。

高さ方向は、CX-8に取り付けたエアロバーの上面が実測で地上+177cm(inno公式では181cm)で、その上にルーフボックス55が載っています。

ルーフボックス55のボックスの縁までの高さは、実測で地上+185cmです。
また、ルーフボックス55を開いた時、上蓋の持ち手部の高さは、実測で地上+215cmに跳ね上がります。

ルーフボックスに必要な足場の高さ
筆者は身長180cmです。
地上から手を伸ばして、ルーフボックス55を開けることができますが、閉めることはできません。
また、地上から荷物をルーフボックス内に放り込むことができますが、整頓することはできません。
なので、自動車の側面に足場が必要です。
必要なステップ高さ
筆者(身長180cm)が、ルーフボックス55を開閉するには、地上+40cmの足場で対応可能。
また、荷物の積み下ろしは、バッグ類などまとまった荷物であれば、地上+45cmの足場があれば作業性が良好になります。
しかし、ルーフボックスの最も奥まで手が届くようにしたい場合(ルーフボックス取り付け時などでも同様)、地上+70cm程度の足場が必要です。

ルーフボックス用足場の購入
ルーフボックスのために、2つのステップを購入しました。
1)折りたたみ椅子(踏み台)
折りたたみ式の踏み台は、高さ40cmのものが多いのですが、高さ45cmのものを選びました。
2)車用ドアステップ
自動車のドアを開いて、車のドアフックに引っ掛けて使用するものです。
CX-8は、フロアの高さが45cm程度あります。
なので、室内のフロアでも、高さ45cmの踏み台の役割を果たせます。
しかし、ドアを開くことができない場合もあります。
ドアを開かないと車用ドアステップは利用できません。
よって、持ち運びできる折りたたみ椅子は必須になってきます。
また、車用ドアステップは、高さ100cm程度の場所に付くため、アクセス用にもう一段必要です。
車内のフロアを利用しても良いのですが、折りたたみ椅子の方が使いやすそうだったので、2つのステップを同時に購入しました。

折りたたみ椅子について
先に折りたたみ椅子について紹介します。
正直、どの折りたたみ椅子(折りたたみ踏み台)を選んでも同じだとは思います。
折りたたみ椅子の仕様
折りたたみ椅子を選ぶ時に重要視したのは、高さ45cm以上、耐荷重100kg以上です。
加えて、安定していそうな見た目です。
選んだのは、『BLACKSPACE』の折りたたみ椅子
・高さ45cm(奥行き27 x 幅33cm)
・耐荷重150kg

折りたたみ椅子の使用感
ルーフボックスを取り付けてすぐに家族旅行に行きました。
旅行中は、折りたたみ椅子だけの利用となりました。
後部座席に人を乗せていたこともあって、ドアを開けて作業する気にならなかったからです。
折りたたみ椅子は、設置場所がフラットで固い地面でなければ使えませんが、旅行中は舗装路だけだったので折りたたみ椅子に乗ることに不安はありませんでした。
高さ45cmでも、筆者(身長180cm)は問題なく乗り降りできました。
筆者(体重80kg)が乗っても耐荷重150kgなので、荷物を持っても不安はありませんでした。
ただし、耐荷重150kgといっても、特別な強度を感じることはないので、耐荷重100kgのものとの違いを求めても実感できないものだとも思いました。
折りたためば、厚み3cmになるので、収納は良好。
基本的にリアラゲッジに置いていましたが、ルーフボックスの手前側におければ、ルーフボックスに入れて置いても、取り出せることに気がつきました。
その場合、ルーフボックスを地上から開くことになりますが、それができれば、ルーフボックスの中の折りたたみ椅子を取り出すことも可能です。
折りたたみ椅子のデメリットは、起伏の多い地面や柔らかい地面では、不安定になる点です。
車用ドアステップについて
折りたたみ椅子は、家庭内で利用する機会もあったので、使い勝手は想像できていたのですが、車用ドアステップは未体験だったので、特に車側の強度に不安を感じていました。
車用ドアステップの仕様
今回購入したのは、TOOENJOY車用ドアステップ(ペダル)。
サイズが『Midium』『Large』の2種類ありました。
主に長さが違っていて、『Midium:178mm』『Large:207mm』。
長い方が車に力が掛かるのかな?と思い『Midium』を選定。
最大荷重180kgなので、筆者(体重80kg)と荷物(最大100kg)まで使えそうです。
100kgの荷物を持てればですが・・・。
折りたたみ式になっていて、コンパクトな状態から展開して使用します。
角度調整は5段階
車のボディに当たる部分は、四角形のラバークッションが付いているので、ドアフレームの損傷や圧迫が防げます。
四角形のラバークッションは、回転するので、当てる向きによって、角度が微調整できるので、色々な自動車で利用できるようです。


CX-8での車用ドアステップの使用感
車用ドアステップをCX-8のドアフックに引っ掛けます。
車用ドアステップを展開して、四角形のラバークッションをボディに当てて、固定します。
ほぼ水平になるように調整して、四角形のラバークッションを回転させて、安定させます。
ステップ部分を手で押して、安定度合いを確認。
自分で行けると思う安定がないと信用して登れません。
無荷重では、多少動きますが、体重を掛かれば、安定して動かない感じです。

車用ドアステップへの乗り降りを2つの方法で試しました。
1)CX-8のフロア(地上+45cm)からドアステップに乗り移る方法
2)折りたたみ椅子(地上+45cm)からドアステップに乗り移る方法
どちらも問題なく利用できますが、降りる時に足元が見にくいので、折りたたみ椅子を併用した方が安心感があります。
ただ、折りたたみ椅子も着地時の衝撃にの強度の不安があります。
慎重に乗り降りするべきです。

車用ドアステップ自体の強度は、全く不安を感じません。
それよりも心配だったのは、取り付け部のボディです。
強度の高いピラー部分なので、思った以上に強度があるようで、変形や傷などの心配はなさそうです。
ただし、反動を付けて荷重を掛けるのは良くないでしょう。
利用者の体重や持ち上げる荷物によって、掛かる力が変わることも、考慮して作業する方が良いでしょう。
ただ、安定感は高いので、定常的な利用も問題ないと思います。
ステップの高さが約1mの位置なので、降りる時の方が気を使います。
身軽な方は、折りたたみ椅子が無くても大丈夫でしょう。
車用ドアステップのメリットは、
・利用場所の地面の状況に影響を受けにくい
・収納がコンパクトで邪魔にならない
ことです。
デメリットは、
・取り付け場所が決まってしまう(ドアフック位置)
ことです。

まとめ
自動車(CX-8)に搭載したルーフボックスへのアクセスに2つの踏み台を購入しました。
1)折りたたみ椅子(踏み台)
2)車用ドアステップ
どちらか一つでも対応できますが、2つあることで、その場の状況に合わせて使えますし、併用すると安心が増します。
使った感じでは、折りたたみ椅子の方が手軽に利用できる感覚です。
そもそもドアを開けられない場合は、折りたたみ椅子になってしまいます。
どうしても高い位置まで届く必要が出てきた時には、車用ドアステップの出番になるでしょう。
身近にある車にも付けてみたので参考に・・・。
