知人から不要になったキャリーケースがあると言われました。
車輪(キャスター)が加水分解してボロボロになってしまい、旅行に際して別の新しいものを買ってしまったので、不要になったとのこと。
何かに使えると思ったのでもらってきました。
今回は、キャリーケースの車輪(キャスター)交換を実施しました。
キャリーケースの車輪(キャスター)

市販されているキャリーケースの多くは、交換用の車輪(キャスター)が販売されているものが少ないようです。
メーカーに依頼すればメンテナンスしてくれるようですが、お金がかかりそうだし、購入後、数年が経過している場合、依頼できるのかも疑問です。
ケース本体よりも車輪の方が寿命が短くて、困っている方も多いのではないでしょうか。
既存の車輪(キャスター)寸法の確認

キャリーケースの車輪(キャスター)を交換する場合、先ずは付いている車輪(キャスター)の寸法測定が必要。
今回のキャリーケースの車輪は、車軸端部がカシメされていたので、手持ちの鉄鋼用ドリル(9mm)でカシメ部分を削り落として、車輪と車軸を取り外しました。
各部を測定した結果は、次の通り。
・車輪外径:50mm
・車輪幅:20.4mm
・車軸径:5.8mm
・クレビス外寸:34.4mm
・クレビス内寸:20.8mm
・車輪軸穴径:5.9mm

交換用の車輪(キャスター)の選定
既存の車輪の外径や幅などから、似通ったものがアマゾンで多く販売されていました。
そう見ると、キャリーケースの車輪寸法は、ある程度、同じような寸法のものが多いのかと想定します。
選定したのは『スーツケース キャスター 交換 4個セット (直径50mm 幅18mm) 』


車輪(キャスター)の交換
既存の車輪(キャスター)を4個全て取り外し。
購入した交換パーツは、車輪4個と車軸2種類、ワッシャーがセットになったもの。
各パーツの実測寸法は、次の通りでした。
・車輪外径:48.4mm
・車輪幅:18mm
・車輪軸受内輪径:12.7mm
・車軸径:5.9mm
・車軸長さ:32mm(軸部30.1mm)
・ワッシャ外径:11.9mm
・ワッシャ厚み:1.4mm

各パーツの使い方は、下図に示す通り。

図解の取説も付属しているので、組み立ては難しくありません。
また、必要な工具も付属しています。
軸穴に車軸を通し、ワッシャーを1個入れ、車輪を車軸に通し、もう一つのワッシャー(ガスケット)を差し込んで、最後にボルト(スクリュー)を六角レンチで締め付けて完成です。
ボルト(スクリュー)をしっかり締め付けても、車輪のベアリング内輪が固定されるだけなので、車輪(外輪側)の回転には支障はありません。
取り付け後に車輪の回転は、軽くてクルクル回転するわけではありませんが、キャリーケースの移動には全く影響はありません。

まとめ
今回は、頂き物のキャリーケースの車輪を交換しました。
やってみて、交換用車輪が市販されているもので、代用できるのだとわかりました。
既存の車輪がボルト等で固定され、取り外し易いものであれば、より簡単に交換できるはずです。
簡単に交換できるようにしておいて欲しいものです。