食虫植物のウツボカズラを育て始めて5年以上になります。
温湿度の管理を間違うと枯れてしまうこともありましたが、水槽管理にしてからは夏も冬も楽に管理できるようになりました。
水槽管理で使用している用土について紹介します。
育成しているウツボカズラ
ウツボカズラは、ネペンテス(Nepenthes)が正式名称です。
葉先から伸びる蔦に付く捕虫袋が特徴の魅惑的な植物です。
4種類ほど育てています。
育て方はある程度の注意事項を守れば簡単な品種です。
増やしていけるので、長く育てていくと置き場に困るようになってきます。
育成における注意事項については、育て方をまとめた別記事で紹介しています。
ウツボカズラの育成に使用する用土
ウツボカズラは、用土が大切です。
栄養が不要なので、水苔でも育ちます。
鹿沼土,赤玉土とピートモスを使って配合する用土でも有効です。
私は水苔一択です。
ただ、購入したものには土が使用されているものがあるので、当面は土を使用して育てています。
水苔の良いところは、
・ストックしやすい(特に軽さ)
・水で戻すだけで好きな分量を使える
・他の用土と混ぜる必要がない
・使いやすく、不要な場合ゴミに捨てられる
・室内が汚れにくい
です。
おすすめの水苔
購入したウツボカズラの多くは土で栽培されています。
土の方がいいのかな?と考えることはありましたが、水苔で十分育つので、今では土の使用は全く考えていません。
水苔は、水を吸収しつつ、通気性が良い点がウツボカズラには最適なのだと思われます。
水苔は洋ラン栽培などに使用されるので、ホームセンターでも各種販売されています。
種類も豊富で、グレードが書かれていて高級品も販売されています。
グレードの違いは、不純物の割合や水苔の長さによって区分されているようです。
ウツボカズラを育てる要素としては、安価なもので十分な機能を持っています。
乾燥状態も色々あり、ブロック状に固めて乾燥させたものやふわっとした反圧縮状態で乾燥し梱包されているものなど多様ですが、ブロック状に固めたものが保管しやすいくらいで、どんなものでも違いは感じません。
水苔は乾燥した状態で保管しますが、長期間未使用な場合に劣化すると言う情報も出ています。
ケチらずに使用していますがシーズンをまたいで使用するケースがほとんどです。
乾燥水苔の戻し方
乾燥水苔の戻し方についてですが、自己流ですが時間が無い場合は、直ぐに使用しています。
バケツに水苔を入れて浸して、スポンジに水を浸み込ませるようにして戻します。
あらかじめ時間を掛けて戻した方がしっかりと水を吸わせることができます。
短時間で水に戻した状態で使用した場合でも、数日後に膨張して鉢からはみ出すなどの変化はありません。
また、水槽育成の場合、鉢底が水に浸っている状態にできるので、栽培しながら水を吸収させるような形にできます。
邪道?なのかもしれませんが、大きな問題は出ないことが経験上判っています。
水苔の栄養について
水苔は栄養は持っていませんが、酸性寄りの特性を持っています。
匂いも酸性の香り?がします。
特に溶け出す栄養素もないのですが、外部から肥料を追加する必要もありません。
水苔に肥料を与えると、水苔の表面に青い苔が発生したり、芝生上の草みたいなものが生えたりして、気分の悪い状態になってしまいます。
捕虫袋に薄めた液肥をやると良いなどの情報も入ってきますが、真相を突き詰めるような比較はしていません。
何もしなくても、水と照明と温湿度の管理だけで育ってくれます。
まとめ
ウツボカズラの育成に使用する用土について、利用経験を紹介しました。
育て方は色々な方法があるはずです。
試してみて、自分の育て方を生活スタイルに合わせて作っていただければと思います。
魅力が尽きないウツボカズラを年中綺麗に育てる方法をずーっと模索しています。
なので飽きないのだと思います。