食虫植物のウツボカズラ(ネペンテス)を育て始めて5年以上になります。
湿度の管理を間違うと枯れてしまうこともありましたが、水槽管理にしてからは夏も冬も楽に管理できるようになりました。
食虫植物が好きだけど、上手く育てられないとお悩みの方の参考にならないかと思い自己流になりますが育て方を紹介します。
ウツボカズラの育て方
ウツボカズラは、ネペンテス(Nepenthes)が正式名称です。
葉先から伸びる蔦に付く捕虫袋が特徴の魅惑的な植物です。
4種類ほど育てています。
育て方はある程度の注意事項を守れば簡単で、増やしていけるので、長く育てていくと置き場に困るようになってきます。
注意事項として、
☑️ 難しい品種を選ばない
☑️ 水槽で育てる
☑️ 基本、ミズゴケで栽培する
☑️ 直射日光に当てない
☑️ 光量を確保する
☑️ 温度湿度を確保する
☑️ 水は間隔を空けながらたっぷりやる
☑️ 栄養は不要
難しい品種を選ばない
ウツボカズラは90種以上あるそうですが、原生地域も幅広く、温度湿度に敏感な育成が難しい品種もあります。
気楽に育成するには、難しい品種を選ばないことが大切です。
一番簡単なのはアラータです。
アラータはウツボカズラの代表的な品種で取り扱いも多いので入手も簡単です。
アラータと言っても種類があるようで、私もノーマルタイプとレッドタイプの2種類を育てています。
感触的にはノーマルタイプの方が育成が早いと感じます。
捕虫袋が魅力なので、大きな袋のものの方が迫力があります。
アラータも10cm程度までの大きな袋を付けますが、ミランダは肉厚で鮮やかな色合いのより大きな袋を付けるので、同じ位の難易度でありながら、食虫植物独特の色合いが好きならおすすめしたい種類になります。
ウツボカズラを水槽で育てる
ウツボカズラを水槽で育てています。
数が多くなったので幅120cm✖️奥行き75cm✖️高さ60cmの大型水槽を使用中です。
以前は幅60cm✖️奥行き45cm✖️高さ45cmで育てていましたが増えてきて手狭になってしまいました。
水槽は保温・保湿がしやすく、水漏れしません。
水槽用LED照明も利用しやすいので道具に困りません。
アラータ,ミランダなどは、成長が早い品種なので高さのある水槽の方が育てやすくなります。
水苔(ミズゴケ)で栽培
基本、水苔(ミズゴケ)で栽培しています。
水苔だけで十分です。
土の鉢もありますが、水苔の方が家の中で扱い易いので良いと思います。
乾燥状態で保管でき、必要な分を水でもどして使います。
植え替えした時に不要になった水苔は、ゴミとして処分できます。
増やす時にも水苔で栽培すると発根し易いと思います。
直射日光に当てない
直射日光がダメなわけではないのですが、強い日差しの下で長時間放置しない方が無難です。
水槽に入れた状態で、直射日光を当てると高温になり弱ってしまいます。
暑さに弱いわけではないのですが、直射日光は強すぎます。
光量を確保する
北向きに窓のある部屋に水槽を置いてウツボカズラを育てています。
窓から2mほど離して水槽を置いています。
北窓なので日差しは入りませんが、夏は暑くなります。
日照不足になるので、夜間にLEDライトを点けて光量を確保しています。
温度湿度を確保する
温度湿度は大切ですが、アラータやミランダでは特に気を張る程でもありません。
水切れには注意が必要です。
ある程度湿度が高い方が水切れまで時間がかかるので管理がし易くなります。
夏場は蒸れ過ぎないように上蓋にある小窓(□10cm程度)を開いて空気の逃げを確保しています。
高温(目安35℃以上)の中で蒸れすぎると弱る原因となるので注意が必要です。
そうは言っても冬場の寒さが一番対策の必要な部分になります。
水槽内の温度を最低でも10℃以上に保持したいところです。
寒くても枯れるまで時間を要しますが、弱ってしまうと枯れてしまう可能性が高くなります。
暖房の効く部屋なら問題ありませんが、10℃未満になる部屋なら水槽内にヒーターを設置します。
地域によりますが1月と2月は特に厳しい季節になります。
水はたっぷりやる
水はたっぷりやりますが、万一、乾燥気味になってもすぐに問題が出るわけではありません。
水槽管理の場合は、間隔を空けながらたっぷりやる方法でも維持できます。
夏場は毎日水やりしても良いのですが、春秋は水苔の表面が乾き出す頃に水をたっぷりやっています。
冬は、月2程度でも十分なくらいです。
地方によって気候は違いますが、水苔の表面が乾かないように管理する様にしています。
栄養は不要
ウツボカズラに栄養は不要です。
水槽で育てると虫は入ってきませんが、栄養を与える必要はありません。
水苔に肥料を与えると青い苔などが増えて大変なことになります。
ウツボカズラは温度確保と水と光量だけで十分です。
まとめ
育成の簡単な品種を水槽+水苔+LEDライトで育てられます。
同じ環境の中で増やしていけます。
増えすぎると水槽内の置き場がなくなってくるので困ります。
ちょっとした心の安らぎに水槽育成の食虫植物はいかがでしょうか。
育て方に決まりがないので、自分の環境に合わせて育てて増やしていけるところが面白いところです。
時には枯れてしまいますが、反省して再挑戦するサイクルが1年単位になるので長く趣味にできます。
室内で育てながら四季を感じさせてくれる植物だと思います。