Mac Book Air(8コアGPU搭載M2)には30WのUSB-C電源アダプタ(シングルポート)が付属しています。
※Mac Book Air(10コアGPU搭載M2と512GBストレージ)は、デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタが付属しています。
MacBook Air (M2, 2022)は、急速充電に対応しているので、急いで充電したい場合は対応した電源アダプタ&ケーブルが必要です。
また、外出先で長時間使用する場合は、スマホなども同時に充電するので、Mac Book Airに付属しているUSB-C電源アダプタではポートが不足することがあります。
電源アダプタを複数持つのも面倒なので、PPS規格で急速充電に対応し、USB-Cポートを複数搭載している UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタを購入しました。
本記事ではMac Book Air M2を高速充電できる UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタを紹介します。
Mac Book Air (M2, 2022)を高速充電できるUSB電源アダプタ
MacBook Air (M2, 2022)、MacBook Pro (14-inch, 2021)、MacBook Pro (16-inch, 2021) は高速充電に対応していて、所定の電源アダプタを使用すれば、30分ほどで最大50パーセントまで充電できる仕様になっています。
推奨される電源アダプタとしてはApple公式サイトで公表されています。
UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタ
Apple公式サイトでは、Mac Book Air (M2, 2022)を高速充電できるUSB電源アダプタとして、『67W USB-C 電源アダプタ + USB-C – MagSafe 3 ケーブルまたは USB-C 充電ケーブル』が挙げられていて、今回の UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタは65Wなので、やや出力が少ないのですが、メーカー(UGREEN)説明では、「30分間40パーセントの充電」の高速充電が可能となっています。
更にUGREEN Nexode 65W USB電源アダプタは、Mac Book Air (M2, 2022)に付属の30W USB電源アダプタと大差ないサイズに抑えつつ、USB-Cが2ポートとUSB-Aが1ポートの計3ポートが搭載されています。
そしてUSB-Cポートは、PPS(Programmable Power Supply)規格に対応しているので最適な急速充電が可能です。
PPSは、USB PD(USB Power Delivery)規格の拡張規格で、電圧・電流を小刻みに制御でき、充電効率を最適化することで、急速充電においても発熱を抑え、省エネ、バッテリーダメージを低減できるなど優れた充電規格です。
ポートを組み合わせて使用した場合の各ポートの出力パターンおよび仕様一覧は以下の通りです。
UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタを使った感想
UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタを使用した感想をまとめます。
収納性
UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタの収納性は、特筆するほどのことはありませんが、縦長のスリム設計なので、バックなどへの収納に支障はないと思われます。
筆者のバックでも、隅っこにスッキリ収納できて丁度いい感じです。
コンセントへの接続
コンセントは色々な種類があるので、状況により違ってきますが、縦長のスリム設計により、コンセントへの接続面積が最小になっていて、隣のコンセントが使えなくなるなどの弊害が少なくなるようにできています。
また、電源アダプタのコンセントプラグを跳ね出した状態で、プラグが本体のセンター位置に出るようになっています。
奥行き(実測40mm)に対して、プラグがセンター位置になることで、電源アダプタをどちらに向けて差し込んでも同じ取り付け状態になります。
普段利用しているコワーキングスペースは、コンセントが壁際にあるため、プラグ位置が非対称になる奥行きの広い電源アダプタだと差し込みできる向きが決まってしまうことがあります。
電源アダプは、どちらに向きでも差し込めて使用上の問題はありませんが、使用するポートが手前にできた方が使いやすいと思います。
使用するUSBケーブル
65W出力で急速充電する場合は、MacBook Air (M2, 2022)に付属するUSB-C – MagSafe 3ケーブル、またはPD対応USB-Cケーブルが必要です。
付属のUSB-C – MagSafe 3ケーブルを利用して急速充電できるので問題ありませんが、MacBook Air (M2, 2022)は、Thunderbolt端子経由でも充電できるので、ケーブルを持ち歩く時はPD対応USB-Cケーブルの方が利用範囲が広くて便利だと思います。
PD対応の100WクラスのUSB-Cケーブルを使用すれば問題ありません。
急速充電性能(65W出力)1ポート単独利用時
UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタのメーカー(UGREEN)説明では、「30分間40パーセントの充電」の高速充電が可能となっていたので、実際に30分間での充電性能を確認してみました。
充電状況は、UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタとMac Book Air(8コアGPU搭載M2)をPC付属のUSB-C – MagSafe 3ケーブルでつないで充電しました。
その結果、MacBook Air (M2, 2022)のバッテリー残量が3%になったところから充電し、30分間の充電で54%まで回復しました。
Apple公式サイトで記載されている67W電源アダプタによって「30分ほどで最大50パーセントまで充電」できるとされている充電速度と同様な急速充電ができました。
充電中のUGREEN Nexode 65W USB電源アダプタは、それなりに高温になりますが、触っていられない程ではないので、許容できる範囲です。
急速充電性能(45W出力)2ポート同時利用時
UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタの2つのUSB-Cポートを同時に利用して、Mac Book Air(8コアGPU搭載M2)をPC付属のUSB-C – MagSafe 3ケーブルでiPhone SE2を10W対応のライトニングケーブルで接続し充電してみました。
Mac Book Air(8コアGPU搭載M2)はMax45Wで充電されます。
Mac Book Air(8コアGPU搭載M2)をバッテリー残量5%から30分充電したところ、42%まで回復しました。
iPhone SE2は、バッテリー残量64%から85%に回復しました。
2回の充電測定の結果をまとめると下表のようになり、Max45W充電でも出力なりの急速充電ができていることが分かりました。
充電ケース | 出力 | 充電状況 | 充電率 |
---|---|---|---|
1ポート単独 | Max65W | 3%→54% | +51% |
2ポート同時 | Max45W | 5%→42% | +37% |
上記ケース比率 | 45/65=0.69 | ー | 37/51=0.73 |
3ポート接続での利用
UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタは、3ポート利用できます。
出力の振り分けは、Max45W+Max7.5W+Max7.5Wとなる仕様です。
測定しませんが、上記測定の結果から考えると、Mac Book Air(8コアGPU搭載M2)はMax45Wで充電されるので2ポート同時充電時と同じ結果になります。
一方のiPhone SE2は、充電量が25%程度落ちることになります。
使用した感想まとめ
持ち運びし易く、差し込み場所への対応範囲が広く、高速充電性能を十分に活用できる電源アダプタであることを認識できました。
筆者の主な利用ケースは、「USB-C1」ポートにMac Book Airを接続し、「USB-C2」ポートにテザリング中のiPhoneを接続した形になるので、必要十分な性能の充電アダプタです。
同クラスの電源アダプタ
参考までに、UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタと同クラスのPPS対応65WでUSB-C 2ポートの電源アダプタおよびPD対応USB-Cケーブルを紹介しておきます。
Anker 735 Charger(GaNPrime 65W)
Anker 735 Charger(GaNPrime 65W) は、PPS規格対応のUSB-Cを2ポートとUSB-Aポートを搭載した65W USB電源アダプタです。
Anker GaNPrimeシリーズ機種で同時高速充電が可能です。
USCB-C 1ポート利用時:max65W
USCB-C 2ポート同時利用時:合計max65W
サイズ:約66 x 38.3 x 29 mm(カタログ値)
重さ:約132g(カタログ値)
CIO NovaPort TRIO 65W
CIO NovaPort TRIO 65Wは、NovaIntelligence搭載、電力を最適に自動振り分け機能を持ったPPS規格対応のUSB-Cを2ポートとUSB-Aポートを搭載した65W USB電源アダプタです。
USCB-C 1ポート利用時:max65W
USCB-C 2ポート同時利用時:合計max65W
サイズ:約59 x 43 x 28mm(カタログ値)
重さ:約92g(カタログ値)
Belkin GaN充電器 USB-C 2ポート 65W
Belkin GaN充電器 USB-C 2ポート 65Wは、PPS規格対応のUSB-Cを2ポート搭載しています。
USCB-C 1ポート利用時:max65W
USCB-C 2ポート同時利用時:max45W+max20W
サイズ:約39 x 40.6 x 52.5mm(カタログ値)
重さ:約140g(カタログ値)
Anker PowerPort Atom III 65W Slim
Anker PowerPort Atom III 65W Slimは、PPS規格対応の2つのPDポートと2つのUSB-Aポートを搭載し、スマートフォンやノートPC、タブレット端末などを4台同時に充電することができます。
USCB-Cの最大出力は45Wですが、4ポート同時使用でUSCB-C(30W+20W),USB-A(15W)の合計65W出力で利用できます。
USCB-C 1ポート利用時:max45W
USCB-C 2ポート同時利用時:max30W+max20W
サイズ:約88 × 86 × 18mm(カタログ値)
重さ:約162g(カタログ値)
UGREEN USB Type Cケーブル
UGREEN USB Type Cケーブルは、PD対応の100Wケーブルです。
Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル
Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブルは、シリコン素材を採用したPD対応の100Wケーブルです。
PD対応100W/5A 巻き取り充電ケーブル
巻き取り充電ケーブルにもPD対応100W/5Aのものがあります。
紹介する巻き取り充電ケーブルは、給電側がUSB-Cの3in1タイプです。
充電側端子と対応Wは以下の通りです。
・USB-Cケーブル(100W)
・ライトニングケーブル(10W)
・マイクロUSBケーブル(10W)
長さ1.2m
まとめ
UGREEN Nexode 65W USB電源アダプタは、65Wの高出力を持ちながら、コンパクトで壁際のコンセントでも使いやすく、持ち運びも容易です。
PD対応/PPS規格対応で最適な急速充電も制御してくれます。
PD対応/PPS規格対応のUSB-C電源アダプタは、多くの製品が販売されており、USBケーブルもPD対応の高容量のケーブルが必要となります。
Mac Book Air (M2,2022)など急速充電できる機器を使用される方は、高出力の多ポートUSB電源アダプタが必要になると思いますが、65W程度の出力の電源アダプタであれば、サイズ感や質量などバランスの良い電源アダプタではないかと思います。