『SwitchBot お掃除ロボットS10』を使用して約半年となります。
そんなある日、自動清掃中のトラブル発生通知が来ました。
通知の内容は、『主軸に異物が絡まった』とのことです。
約半年間、ノーメンテで使用してきた点検結果と使用状況、そして、バージョンアップにより使いやすくなった清掃アプリを紹介します。
※利用中のファームウェアバージョン V1.0.780
この半年間の使い方とトラブル
『SwitchBot お掃除ロボットS10』を約半年間使用してきました。
主な清掃箇所は、廊下+客間の約34㎡(アプリ上の面積)です。
廊下はフローリングで、一部にカーペットが敷いてあります。
客間はカーペット敷きになっています。
使用する上で配慮しているのは、次の3つです。
1)スリッパが感知されず、置き場が乱れるので、清掃禁止エリアにスリッパを置く
2)ムートン調の毛足の長いマットをサイドブラシで巻き込んだので、普段は清掃禁止エリアにマットを置く
3)小さめのゴミ袋を巻き込んだことがあったので、放置しないように注意
それ以外は、ありのままの状態で自動清掃を実行しています。
『SwitchBot お掃除ロボットS10』は拭き清掃もできるお掃除ロボットですが、特徴は完全全自動と言っても良いレベルのロボット掃除機だということです。拭き清掃後に発生するモップ汚れをクリーニングし、発生した汚水を直接排水し新鮮な水道水を補給できます。
ここまで自動化が進んでしまうとトラブルが発生しない限り、お掃除ロボットのお世話をしなくても良いように勘違いしてしまいます。
そこで清掃アプリには消耗品のお手入れ時間を管理する機能が備わっています。
マニュアルにも、部位・部品毎に推奨メンテナンス頻度が示されています。
初期トラブルに対して回避策を打った後は、ノートラブルだったことで、久しぶりのロボット掃除機本体の点検となりました。
本記事では、『SwitchBot お掃除ロボットS10』をノーメンテ(放置)で約半年間使用した結果、自分の環境で必要なメンテナンスについて再確認したこと、そして清掃アプリのバージョンアップによってロボット掃除機の自動化が大幅に改良されたと感じた内容について紹介していきます。
点検結果
約半年間ノーメンテで使用してきた『SwitchBot お掃除ロボットS10』の清掃面は次の写真に示す通りでした。
最初に目に付いたのは、サイドブラシに巻き付いた糸屑ですが、よく見ると各部の汚れが気になってきます。
この状況に便乗して、全体のメンテナンス実施と決めました。
各部のメンテナンス
ロボット掃除機の各部に損傷がないか、汚れがひどくないかをチェックしメンテナンスしました。
サイドブラシのメンテナンス
推奨お手入れタイミング(アプリより)
サイドブラシのお手入れ推奨時間:160h
交換:3〜6ヶ月
お手入れ:月1回
サイドブラシには糸屑が絡まっていて、見た目では一番インパクトがありましたが、ハサミで糸屑を切って除去したところ大きなダメージもなく、回転にも支障がありません。
初期にゴミ袋を巻き込んだ時には、ブラシの形状がひどい状態になっていましたが、使っているうちに適度に整っていきました。形状記憶なのでしょうか?素材については知りませんが、結構丈夫だということは判ります。
筆者の環境では推奨されている交換頻度以上に耐久性があるように思います。
ゴムブラシのメンテナンス
推奨お手入れタイミング(アプリより)
ゴムブラシのお手入れ推奨時間:320h
交換:6〜12ヶ月
お手入れ:2週間
ゴムブラシの端に糸屑が絡まっていました。
これが『主軸に異物が絡まった』という異常通知の原因です。
ブラシ面や枠に汚れもあるのでウェットティッシュできれいにしました。
糸屑の絡みはイレギュラーですが、2〜3ヶ月間隔の清掃でも問題ないように感じます。
筆者の環境では推奨されている交換頻度以上に耐久性があるように思います。
ダストボックスのメンテナンス
推奨お手入れタイミング(アプリより)
フィルターのお手入れ推奨時間:160h
交換:3〜6ヶ月
お手入れ:月1回
ダストボックスはごみ収集ステーションがあるので、通常見る必要はないのですが、フィルターに汚れが付着します。
排気フィルターなので、汚れがひどくなると吸引能力が低下します。
ロボット掃除機の場合、ハンディー掃除機のように吸引能力の低下を直に感じません。
よって、定期的に清掃する習慣が必要です。
半年間も放置しちゃ、ダメです。
推奨通りに月1回程度でお手入れしていこうと思います。
筆者の環境では推奨されている交換頻度以上に耐久性があるように思います。
汚水ボックスのメンテナンス
推奨お手入れタイミング(アプリより)
汚水ボックスのお手入れ推奨時間:320h
交換:6〜12ヶ月
お手入れ:月1回
汚水ボックスは、汚水が溜まる場所なので汚いわけですが、今回の観察では、月1回程度は清掃した方が良いように感じました。
水で洗うだけなのでメンテナンスは簡単です。
筆者の環境では推奨されている交換頻度以上に耐久性があるように思います。
ローラーモップのメンテナンス
推奨お手入れタイミング(アプリより)
ローラーモップのお手入れ推奨時間:80h
交換:1〜3ヶ月
お手入れ:月1回
ローラーモップは、汚れが目立ち難いのですが、水切りワイパーで汚れ具合が判ります。
水切りワイパーの取り付けパーツは透明なので、汚れが見えたらお手入れが必要だと思います。
頻度は月1回で十分です。
予備を購入して、交換しながら使うのも良いように感じています。
筆者の環境では推奨されている交換頻度以上に耐久性があるように思います。
水交換ステーション汚水フィルターのメンテナンス
推奨お手入れタイミング(アプリより)
汚水フィルターのお手入れ推奨時間:320h
交換:6〜12ヶ月
お手入れ:月1回
今回知ったのですが、水交換ステーションは汚水フィルターのメンテナンスが必要です。
排水ホースは細いので、汚水の粗いゴミはフィルターでキャッチしています。
フィルターの汚れを観察しても大きなゴミは少ないように感じましたが、排水ホースが目詰まりしては不便な思いをしてしまいます。
最低限のフィルターメンテナンスだけで自動給排水システムを維持できるので、しっかりメンテしていこうと思いました。
筆者の環境では推奨されている交換頻度以上に耐久性があるように思います。
ゴミ収集ステーションのメンテナンス
推奨お手入れタイミング(アプリより)
紙パック(4L)の交換:1〜3ヶ月
ゴミ収集ステーションには大容量の紙パックが搭載されているため、筆者の環境では半年程度の交換でちょうど良いタイミングです。
今後は、ロボット掃除機の自動清掃範囲をもっと広げたい思いがあるので、それによっては交換頻度は短くなるかもしれません。
ゴミ収集ステーションの蓋を開けるだけで確認できるので適度に交換すれば良いだけです。
センサーのメンテナンス
『SwitchBot お掃除ロボットS10』には多くのセンサーが搭載されています。
- LDSレーザーセンサー
- 距離センサー
- 正面充電センサー
- バック充電センサー
- 障害物回避センサー
- カーペットセンサー
- 段差センサー
どのセンサーもウェットティッシュで拭き掃除する程度のメンテナンスしかできませんが、スキンシップだと思って、手を掛けて磨いていこうと思っています。
メンテナンスまとめ
半年間使用してきた『SwitchBot お掃除ロボットS10』をゴムブラシへの糸屑の巻き込みをきっかけに全体をメンテナンスすることにしたことで、メンテナンス方法も習得でき、今後の維持管理に活かせる経験となりました。
全体的にひどい汚れはなかったので、定期にこだわる必要はないと思いましたが、およそ月1回を目処に今回実施した一連のメンテナンスを実施していけば良いように感じました。
清掃アプリのバージョンアップ
SwitchBotアプリは、他のスマート機器のアプリに比べて、改良頻度が高いと感じます。
気が付けば色々な機能が追加されている感じです。
特に『SwitchBot お掃除ロボットS10』のように最初に設定したスケジュールで実行していると機能向上に気が付くのが遅くなってしまいます。
今回のバージョンアップは2024/8月頃に実施されたものだと思いますが、使いやすさが大幅に向上していたので紹介したくなりました。
使い勝手が良くなると新品に戻ったような新鮮さすら感じます。
筆者の主観になるのですが、今回の清掃アプリのバージョンアップで使いやすくなった2点を紹介します。
清掃範囲毎の清掃個別設定
筆者は、『SwitchBot お掃除ロボットS10』を生活の動線となる廊下を中心に使用しています。
そこから行き来できる部屋を含めて、下図のように4つの清掃エリア(部屋1〜4)で利用しています。
※利用中のファームウェアバージョン V1.0.780
従来アプリでは、部屋1〜4の清掃パターンは1つのパターンを共通利用し清掃が行われる形でした。
それでもカーペットセンサーによりフローリング部分とカーペット部分を自動検出して、拭き清掃をオンオフできるため、問題があったわけではありません。
バージョンアップされたアプリでは、上図の部屋1〜4の清掃パターンを個別に設定できます。
部屋1:吸引強で2回清掃
部屋2:拭き掃除(水少)と吸引強で1回清掃
部屋3:拭き掃除(水多)と吸引強で1回清掃
部屋4:吸引並で2回清掃
このように任意に区分けした清掃範囲に対して、清掃or拭き、清掃回数(2回まで)、吸引強度(4段階)、水拭き水量(2段階)などを個別に清掃設定できるようになりました。
気になる所は、しっかり清掃するなど、細かく設定できるようになりました。SwitchBotのアプリは掃除機に限った話ではなく、改良頻度が高いと感じていて、こんな使い方をしたかったと感じる改良が進んでいきます。
管理マップ数の増加
清掃範囲はロボット掃除機の自動マッピングでマップ化され、そこに任意のアレンジ設定を行い利用します。
従来『SwitchBot お掃除ロボットS10』で管理できるマップ数は2枚と少なかったのですが、5枚まで増加しました。
『SwitchBot お掃除ロボットK10+』では、2枚超の管理ができたと記憶しているので、正常になっただけですが、流石に2枚のマップだけだと利用していくにつれて不便に感じるようになってきます。
5枚あればロボット掃除機を持って行って清掃させる部屋のマップを増やせたり、同じ範囲のマップでも設定を変えたパターンのものを利用できるようになります。
おわりに
『SwitchBot お掃除ロボットS10』を半年間使用してきましたが、久しぶりに糸屑が絡まったことで、全体のメンテナンス方法を実体験することができました。
全てのメンテ部位に言えることですが、簡単にメンテナンスが可能になっていて、半年間放置していたのですが汚れは軽微だったように感じました。
一度、メンテナンスをやってみた事で、自分の環境にあったメンテ方法も感じ取れたように思うので、これからは、より適切に管理していきたいと思っています。
また、家電のスマート化が拡大一途をたどっていますが、スマート機器だからこそ様々な使い方をしたくなってしまいます。都度、多様な改良要望を感じるわけですが、製品を買い替えることなく、アプリの改良で機能向上していけるスマート家電の可能性を再確認する機会にもなりました。
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