SwitchBot ロボット掃除機 K10+Proは、小型サイズが特徴です。
本体直径は24.8cmと平均的なロボット掃除機に比べて10cmほど小さくなっています。
かなり大きさが違うので、小型化による期待と不安を感じます。
小型化により期待するものとしては
- 小回りできて隅々を清掃できそう
- 軽くて持ち運びし易そう
反対に不安な点としては
- 小さいので清掃が遅いかも
- パワー不足で清掃能力が低いかも
- バッテリー容量が小さくて広い範囲に対応できないかも
などです。
他にもあるのでしょうが、使ってみないと分からないのが現実なので、残りは使ってみて気づいた点があれば紹介します。
本記事は、SwitchBot社からのレビュー依頼により、世界最小級のSwitchBot ロボット掃除機 K10+Pro を提供いただきレビューします。
SwitchBot ロボット掃除機 K10+Proの概要
SwitchBot ロボット掃除機 K10+Proは、従来機種SwitchBot ロボット掃除機 K10+ を改良した機種です。
また、初代製品のSwitchBot ロボット掃除機 S1/S1 Plus W は水タンクを搭載しています。更に上位機種には、フル全自動運転の水拭き・清掃を可能にしたSwitchBot ロボット掃除機 S10があります。
下表にSwitchBot ロボット掃除機 K10+Pro の仕様を示し、参考に K10+ および S10 と比較します。
【ロボット掃除機本体】
項目 | K10+Pro | K10+ | S10 |
---|---|---|---|
本体寸法 (cm) | Φ24.8×高さ9.2 | Φ24.8×高さ9.2 | Φ36.5×高さ11.5 |
重量 | 約2.3kg | 約2.3kg | 約5.5kg |
消費電力 | 30W | 30W | 85W |
定格電圧 | 14.4V | 14.4V | 21.6V |
バッテリー容量 | 3200mAh | 3200mAh | 4000mAh |
ダストbox容量 | 約200mL | 約150mL | 約310mL |
フィルター | 水洗い可能 | 水洗い可能 | 水洗い可能 |
吸引力 | 純ゴム製ブラシ 3000Pa 際によるとブラシ 回転up | ブラシ 2500Pa | 純ゴム製ブラシ 最大6500pa |
作動音 | 45db (静音モード) | 45db (静音モード) | 62db/64db/ 67db/69db |
障害物回避 システム | LDSレーダー PSD距離センサー | LDSレーダー | LDSレーダー PSD距離センサー |
【ゴミ収集ステーション】
K10+からの改良点
SwitchBot ロボット掃除機 K10+と K10+Proの違いは、
ダストボックス容量アップ
清掃能力向上
距離センサー追加
が挙げられます。
清掃能力向上として、純ゴム製ブラシを採用したことで、ブラシに長い毛髪やペットの体毛などが絡まってもメンテナンスがしやすくなりました。加えて「ビー玉を吸い込めるほどのパワフルさ!」という3000Paの吸引パワーを搭載しました。
また、PSD距離センサーの追加によって、衝突による騒音を軽減します。
※PSD距離センサー:赤外線LEDとPSDを使った三角測量方式により、対象物までの距離に応じたアナログ電圧を出力するセンサ
SwitchBot ロボット掃除機 K10+Proの導入
SwitchBot ロボット掃除機 K10+Pro の梱包内容は、次の通りです。
- K10+Pro本体(純ゴムブラシ含む) ×1
- ゴミ収集ステーション ×1
- モップ取付パッド ×1
- サイドブラシ ×2(内1は予備)
- 交換用抗菌紙パック ×2(内1は予備)
- 高性能フィルター ×2(内1は予備)
- 使い捨てお掃除シート30枚セット×1
- 小型メンテナンスツール×1
- 取扱説明書 ×1
組み立て
組み立てと言うほどのものは無いのですが、K10+Pro本体にサイドブラシを取り付けし、付属している保護用スポンジを取り外します。ゴミ収集ステーションは、紙パックが取り付けられていることを確認します。
後は、ゴミ収集ステーションの設置場所を決めて、100V電源に接続し、K10+Pro本体の電源スイッチをオンすれば準備完了です。初めて使用する時は、K10+Pro本体をゴミ収集ステーションに当てて3〜4時間充電することが推奨されています。
アプリ設定
SwitchBot ロボット掃除機 K10+Proを操作するには、SwitchBotスマート機器共通となっているSwitchBotアプリを使用します。wi-fiが必要です。
SwitchBotアプリは、アプリストア等から入手し、アカウント登録します。
アプリにSwitchBotの各種スマート機器を追加していくことができ、導入した機器の個別設定や操作はもとより、複数の機器を連携し、自動的に連動操作させることも可能です。
ロボット掃除機 K10+Proをアプリに追加する方法は、アプリホーム画面から『デバイスの追加』→『K10+Pro』を選択し、以降は画面指示に従うことで完了できます。
マップ作成と編集
SwitchBot ロボット掃除機 K10+Proの利用で最初に行うのがマップ作成です。
と言っても、マップはロボットが自動で作成してくれるので、何もすることはありません。
作成されたマップは編集でき、より使いやすいマップに作り上げることができます。
マップ編集は、実施しなければいけないわけではなく、ロボット掃除機が清掃した結果から必要に応じて実施すれば良いものです。
マップの作成方法
マップ作成は、掃除を実施しない『高速マッピング』とマップ作成後に清掃を実施する『マップ&清掃』が利用できます。どちらを利用しても同じようにマップが作成されます。
ロボットが移動できる範囲を走行して、部屋の形を検出します。見通せる範囲をレーダー検知してマップが作成されます。同じフロアの部屋の扉を開けておくと、その部屋にロボット掃除機が入れなくても、見通せる範囲がマップになります。
最初にマップ作成が完了すると、アプリが自動で範囲を分割します。そのまま使用しても良いのですが、分割する範囲を変更することもできます。
また、最初に全ての部屋をマップ化してしまう必要はありません。初めは一部の範囲をマップ化して、その後に清掃を実施する都度、マップを広げていくこともできます。使いながらマップを広げ、範囲を分割したり、結合したり、編集することで清掃箇所全体のマップを作り上げることができます。
また、続きではない部屋などは、別のマップとして作成でき、必要な時にマップを選択して使用することができます。
マップの編集
マップは、主に次の2つについて編集します。
- 清掃範囲を分割・結合する
- 清掃禁止場所を設定する
清掃範囲を分割・結合する
先ず、マップ編集における範囲の分割や結合について説明します。
筆者宅では、最初のマップ作成後に自動的に分割されました。そのままの利用でも問題ありませんでしたが、少しづつ自分好みの範囲に分割し直しました。
範囲を分割する考え方は、部屋毎に分割しても良いでしょうし、1部屋を複数に分割しても問題ありません。また、2つの部屋を1つに結合するのも良いアイディアです。一度分割しても、もう一度結合すれば元の状態に戻るので、色々試して都合の良い分割を見つけると良いでしょう。
清掃禁止場所を設定する
次に清掃禁止場所について説明します。
清掃禁止には、3つの禁止方法があります。
1つ目はエリアで清掃禁止を設定する方法で、囲った範囲には進入しません。
2つ目はエリアで水拭き禁止を設定する方法で、エリアで囲った範囲は水拭き時のみ進入しません。
3つ目はバーチャルウォールを設定する方法で、線引きした場所を壁と捉えて通過しません。
清掃を禁止する理由として、色々な状況が考えられますが、筆者の場合は次のような場所を清掃禁止に設定しています。
- 巻き込む可能性のある荷物が置いてある場所
- スリッパが置いてある場所
- トラブルが出た場所
参考:範囲分割有無による清掃時間の比較
清掃範囲を分割した方が良い理由としては、色々あると思いますが、筆者は次のように考えています。
- 分割した方が清掃効率が良いと感じるから
- 清掃範囲毎に清掃頻度を変えたいから
本当に範囲を分割した方が清掃効率が良いのかを確認してみたところ、明らかに分割した方が早く清掃が完了することが分かりました。
清掃時間に差が出る理由は、清掃する順序によるものです。
清掃順は、個々の範囲において、最初に外周を1周し、その後に内側を清掃していきます。範囲の形状が複雑になると外周を清掃した後の内側の清掃範囲が飛地化し、清掃順序も複雑になるため時間が掛かってしまいます。一方、範囲を適切に分割することで、個々の範囲の内側の形状を単純にできるため、効率が良くなります。
実際に我が家の間取りで比較した結果
1つの範囲として清掃した場合:32㎡を46分で清掃
5つに分割して清掃した場合:32㎡を37分で清掃
分割した方が20%程度清掃時間が短縮される結果になりました。
物の置き方等で全く同じ清掃比較ではないのですが、ほぼ同条件となっています。
範囲の分割においては、できる限り単純な形状にした方が清掃効率は良くなると考えられます。
ただし、細かく分割しすぎると使いにくくなる部分も出てくると思います。
何を基準に分割するのかは、使う側の自由なので、使いやすく、清掃効率の良いマップに仕上げるのも一つの楽しさだと思います。
SwitchBot K10+Proの実力検証
ロボット掃除機 SwitchBot K10+Proは、世界最小級の小型サイズであることが特徴になりますが、小型ならではのメリットを持ちながら、十分な清掃能力を持っている必要があります。
今回は、世界最小級のロボット掃除機 SwitchBot K10+Proの実力がどの程度なのかを大型の掃除機 SwitchBot S10 との比較を交え、次の観点から検証しました。
1)ロボット掃除機 SwitchBot K10+Proの清掃時間
2)ロボット掃除機 SwitchBot K10+Proの清掃能力
3)ロボット掃除機 SwitchBot K10+Proのバッテリー能力
4)ロボット掃除機 SwitchBot K10+Proの水拭き能力
5)ロボット掃除機 SwitchBot K10+Proの持ち運び性能とその他気づいた点
1)SwitchBot K10+Proの清掃時間
世界最小級のロボット掃除機 SwitchBot K10+Proは、小型である故に清掃に時間が掛かるのではないのかと不安がありました。そこで、大型の掃除機 SwitchBot S10 と比較して、清掃時間を検証することにしました。
筆者宅の同じ範囲(マップ中の5つの範囲)を大小両機種で清掃させました。
結果、両機種ともに45分程度で清掃を完了し、清掃時間が同等であることが分かりました。
本当は、大型機の方が早く清掃できるのかと思っていました。清掃時間に差が出なかった理由を数値化して説明できないのですが、動きを観察していると小型の K10+Proは動きが機敏に見えます。
何度も方向転換して清掃するので、転回速度や加減速が若干早いだけでも、積み重なると時間短縮につながるハズです。
反対にS10は大型なだけでなく、フラッグシップ機種であり、動きが繊細です。加減速を使い分け、知的な清掃を展開します。その滑らかな動きが清掃時間としては引き伸ばしになっている可能性もあります。
また、小型の K10+Pro の方が清掃面積が多く表示されます。筆者の見解になりますが、小型の K10+Pro は、大型の S10 が入れない場所まで清掃している点が清掃面積が多くなる要素になると考えました。
まとめると、機敏な動きで狭い場所に入り、清掃範囲が増えるものの、清掃ルートをショートカットでき、清掃時間を短縮しているのではないかと考えます。
清掃ルートが複雑になるほど、小型ロボット掃除機の利点が活かせるのだと感じました。
2)SwitchBot K10+Proの清掃能力
SwitchBot K10+Pro の清掃時間は、大型の S10 と同等であることを確認できました。しかし、清掃能力が伴わないのであれば清掃時間は意味のない数字になってしまいます。
K10+Pro の吸引能力は最大3000Paとなっており、その能力を言葉で表すと『ビー玉を吸い込めるほどのパワフルさ!』です。
「ビー玉を吸い込むなんてあるの?」と思いましたが、物は試しと言うことでビー玉(φ12.3mm)とおはじき(φ16.8×3.8mm)をカーペットにばら撒いて清掃を実施してみました。
パワーマックス吸引で清掃を実施し、ロボット掃除機 SwitchBot S10 がビー玉とおはじきの上を通過すると「ガチャガチャ」と音がして、数往復で全てのビー玉とおはじきを吸引してしまいました。(動画を添付しますが心地よい音ではありません。もちろんビー玉の回収に利用できるというものではなく、使い方も推奨できません。)
ロボット掃除機 SwitchBot S10 のダストボックスを確認したところ、カーペットのゴミと一緒にビー玉とおはじきが出てきました。
ただし、単に吸引力だけによる物ではなく、純ゴム製ブラシによるかき上げ力が加わってのことなのだろうと感じます。それでも、一発でビー玉とおはじきをダストボックスに誘導できたことが K10+Pro の清掃能力を物語っています。
ちなみに、純ゴム製ブラシはかなりの優れものです。同じ性能のブラシが採用されている S10 を半年ほど使用していますが、糸屑や毛髪が絡みつくのは両端の軸部で、絡み方が単純なので簡単に除去できます。そして、純ゴム製ブラシ本体には、誇りが付着するものの何かが絡みついたことはありません。
3)SwitchBot K10+Proのバッテリー能力
項目 | K10+Pro | S10 |
---|---|---|
本体寸法 (cm) | Φ24.8×高さ9.2 | Φ36.5×高さ11.5 |
重量 | 約2.3kg | 約5.5kg |
消費電力 | 30W | 85W |
定格電圧 | 14.4V | 21.6V |
バッテリー容量 | 3200mAh | 4000mAh |
吸引モード | 静音 標準 パワー マックス (最大3000pa) | 静音 標準 パワー マックス (最大6500pa) |
世界最小級のロボット掃除機 SwitchBot K10+Proのバッテリー容量は3200mAhです。消費電力は30W(14.4V)です。
参考比較:ロボット掃除機 SwitchBot S10(バッテリー容量:4000mAh、消費電力:80W(21.6V))
清掃実施後のバッテリー残量と再充電で100%充電に回復する時間を確認しました。
結果、SwitchBot K10+Proで筆者宅の約36㎡を100%充電状態から清掃した結果、静音モードでバッテリー残量75%、マックスモードで62%まで消費しました。清掃後の再充電では47分と53分で100%に回復しました。
単純計算ですが1日15回程度清掃できることになります。筆者宅全ての部屋を清掃しても充分なバッテリー容量であり、充電時間も短時間で済むことが確認できました。
【静音モードで清掃実施】
機種 | K10+Pro | S10(参考) |
吸引モード | 静音 | 静音 |
清掃面積 | 36㎡ | 31㎡ |
清掃時間 | 45分 | 43分 |
清掃後バッテリー残量 | 75% | 80% |
100%充電所用時間 | 47分 | 47分 |
【マックスモードで清掃実施】
機種 | K10+Pro | S10(参考) |
吸引モード | マックス | マックス |
清掃面積 | 36㎡ | 33㎡ |
清掃時間 | 45分 | 44分 |
清掃後バッテリー残量 | 62% | 54% |
100%充電所用時間 | 53分 | 91分 |
4)SwitchBot K10+Proの水拭き能力
水拭きする場合は、モップ取り付けパッドに使い捨てのお掃除シートを取り付けて実施します。市販のお掃除シートを使用することもできます。今回は、付属していたSwitchBotお掃除シートで水拭き能力を確認しました。
SwitchBotお掃除シートは、不織布で130x200mm、実測厚み0.2mm程度です。純水、界面活性剤、洗剤、殺菌消毒剤、香料が含まれているしっとりしたシートです。用途は床(フローリング、ビニール)、畳と表記があります。
フローリング19㎡を2度拭きで19分間水拭きしました。水拭き完了後のお掃除シートは湿り気が残っているものの最初の状態からは相当に乾いた状態でした。2度拭きを実施したことで、前半の1回目は水拭きとなり、後半の2回目は乾拭きに近い感じになりました。
清掃履歴マップ(上図の右下)に水拭き軌跡が示されていますが、1回目は縦方向に拭き、2回目は横方向にロボットが移動して、密に拭き清掃を実施してくれていることが分かります。
1枚のお掃除シートでどの程度の範囲を水拭きするのが適当なのかは、清掃対象の材質や温湿度などの条件に左右されるところなので、実際に使ってみて判断するしかありません。
K10+Proの水拭き機能は、使い捨てのお掃除シートを使える手頃なものです。水拭き頻度が少ないのであれば、常用のモップよりも使い捨てシートでリフレッシュした方が気分良く利用できるように思います。
一方で、使い捨てシートのみでは、シートの水分量に限界があり、長時間の水拭き持続は期待できません。
広範囲の水拭きをメインに考えている場合は、水タンクを搭載しているSwitchBot ロボット掃除機 S1やSwitchBot ロボット掃除機 S10 を選択することをお勧めします。
特にS10は、水拭きモップが本体内部で常にリフレッシュクリーニングされるので長時間の水拭きを得意にしています。また、水交換ステーションで溜まった汚水を自動排水し、新鮮な水を自動給水してくれます。水拭きも清掃もフル全自動の革新的なロボット掃除機 S10 のレビューは関連記事を参照してください。
5)SwitchBot K10+Proの持ち運び性能とその他気づいた点
最後にロボット掃除機 SwitchBot K10+Proの持ち運び性能と使用して気づいた点について紹介します。
持ち運び性能は抜群
SwitchBot K10+Proは、本体の重さが約2.3kgと軽量です。2kg前半のロボット掃除機は希少です。片手でつまんで気軽に持ち運びできます。しかし、それ以上にΦ24.8cmと言う小ささが大きな武器だと感じます。
成人男性の足のサイズの平均が26.0cm程度だそうです。Φ24.8cmのロボット掃除機だと、自分が歩ける場所であれば、どこでも掃除できそうな感覚になります。狭い場所でもSwitchBot K10+Proなら置いて清掃させてみようと思えます。このように狭い場所でも実用したいと思えるのがSwitchBot K10+Proの持ち運び性能です。
実際、違う場所へ持っていき清掃を実施した感想は、一度切りの清掃や頻度の低い清掃であれば、マップを保存して編集する必要はないと思います。とりあえず、K10Pro をその場に置いて本体の電源ボタンを押せば清掃を実施してくれます。突然場所が変わることもあって位置を把握できないケースもありますが、再度電源ボタンを押せば新規の場所と捉えてマップ作成して清掃してくれます。自動的にマップは作成されるので、保存すれば次回の清掃時に利用することもできます。
走破能力と脱出能力
SwitchBot K10+Proは、狭い場所も簡単に清掃を実施してくれるのですが、走破能力が高いとは言えません。
ロボット掃除機の多くは一定の段差があっても簡単に乗り越えます。しかし、起伏の多い場所になると足回りの弱さが露呈します。
特に、K10+Proは、小型サイズ故にホイールベースが短くなっています。起伏を走行すると本体の揺れが大きくなり、時に飛び跳ねるような動作になってしまいます。筆者宅では、凹凸の柄の入ったカーペットでクッション性の無くなった古いもので顕著に感じました。一方で、乗り上げるようなトラブルになった場合には、車輪で本体を持ち上げる動作が入り、軽量ボディーを軽々持ち上げて脱出を図ります。
走行能力で弱い部分と強い部分が相殺されているように感じました。
トラブルが出た場所
SwitchBot K10+Pro で清掃を繰り返し実施した結果、トラブル発生も複数回ありました。
トラブルが発生したのは次のような場所です。
◼︎カーペット上で上下方向に斜めに狭くなる場所・・・カーペットのクッション力で挟まれ停止
◼︎段差と進入禁止区域が重なる場所・・・段差により走行が不安定になり進入禁止区域に入ってしまい停止
その他、毛足が多く長い敷物やビニール袋や細いコードなどでもトラブルの可能性はあります。筆者は、経験上分かっているため、マップ上で進入禁止エリアに設定しています。
連携機能
SwitchBot K10+Pro は、SwitchBotのスマート機器との連携、AmazonアレクサやMatter対応機器とのサードパーティーサービス連携によって、様々な自動化が可能です。
単体スケジュールに沿った清掃実行
例えば、
「何曜日の何時にどの範囲をどの順番でどんなモードで何回クリーニングするのか」
といった設定を複数作成できます。
曜日ごと・時間ごとに違う設定が可能です。
連携清掃実行
SwitchBotアプリのオートメーションやシーン設定を利用すれば、他の機器との連携が可能です。
例えば、SwitchBot リモートボタンやNFCタグで清掃指示したり、外出を検知して清掃実施したり、人感センサーで検知して清掃を一時停止するなど、連携による自動化が簡単に設定できます。
サードパーティーサービス連携
サードパーティーサービスとして、Amazon アレクサ、Google アシスタント、IFTTT、Siri ショートカット、スマートシングス、Matterに対応しています。
例えば、Amazon エコーに音声で清掃指示ができたり、Apple Watchの画面操作などで清掃指示するなどSwitchBotの機器以外とも多様な連携が可能です。
まとめ
まとめとして、SwitchBot K10+Pro を総合評価します。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
清掃時間 | 満足できる | 大型ロボット掃除機と同等 細かな部分も清掃しながら 同等時間で清掃可能 |
清掃能力 | 満足できる | ビー玉やおはじきも吸引 取りこぼしもなかった |
バッテリー | 充分である | 筆者宅は1日15回清掃可能 通常不足することは無い |
水拭き能力 | 使い方次第 | 水拭き頻度が多い場合は、 お掃除シートの取り付けが面倒 清掃条件により水拭き持久力は違う |
持ち運び性能 | 満足できる | 小型なので、どこでも清掃したくなる |
走破能力 | 弱い面あり | 起伏に影響を受けやすい |
脱出能力 | 頼もしい | 乗り上げ等のトラブルなら 軽々脱出していく |
世界最小級のSwitchBot K10+Proで自動清掃の便利さを実感してみては如何でしょうか。