家族に誕生日にプレゼントされた、トルクレンチを使用して、タイヤ交換をしてみたので紹介します。
使用したトルクレンチ
使用したのは、『アストロプロダクツ デジタルトルクレンチ』。
ブランド名:アストロプロダクツ
生産国:台湾
全長:425mm
重量:1kg
設定範囲:27.0~210.0Nm
最小目盛:0.1Nm
精度:±4%
差込角:1/2DR(12.7mm)
ギヤ数:36T
使用電池:単4乾電池×2本
デジタル式のものを使うのは初めて。
プリセット型トルクレンチは、会社で使ったことがあるんだけど、デジタル式との違いは知らなかった。
まして、これまで手締めの感覚で締めてきたので、規定トルク値も知らない始末。
ホイールナットの締め付けトルク
タイヤ交換におけるホイールナットの締め付けトルクの目安は、
・普通乗用車: 一般的に(100から120Nm)
・軽自動車: 一般的に(80から100Nm)
とのこと。
こんな一文も添えられています。
締め付けすぎるとハブボルトが破損したり、弱すぎると走行中にタイヤが外れたりするリスクがあるため、必ず車の取扱説明書で規定トルクを確認するか、ディーラー等に問い合わせて、トルクレンチで正確に締め付ける必要があります。
んー、調べなきゃ良かったと思ったのが本音。
これまでは、自分の感覚で締めても、ハブボルトが破損したり、走行中にタイヤが外れたりなんて、絶対に無いと思ってきたから。
走行中にタイヤが外れるなんていう、万一の事故を起こさないためには、真面目にトルク管理しないとダメだと反省。
時々、チェックするのも大切です。
今回、タイヤ交換したN-BOXの締め付けトルクは、108Nmが規定値らしい。(メーカーHP調べ)
使用した『アストロプロダクツ デジタルトルクレンチ』の全長は425mm。
108Nmのトルクを掛ける時に、トルクレンチのグリップに何kgfの荷重を掛けるのか計算してみた。
荷重点をホイールナット中心から400mm(0.4m)とします。
必要な荷重F=108Nm➗0.4m=270N
270N➗9.80665N/kgf=27.53kgf
トルクレンチのグリップに約30kgf(27.53kgf)の荷重を掛けることになります。
トルクレンチ使用レビュー
アストロプロダクツ デジタルトルクレンチは、電源をオンにして、[➕]と[➖]ボタンで数字を操作するだけでトルク設定できる。
設定後にアストロプロダクツ デジタルトルクレンチで締め付けると、設定値に近づくにつれて、ブザー音が「ブー、ブー、ブー(ピー、ピー、ピーかも)」という感じの間欠音から、設定値で「ブーーー(ピーーー)」という連続音に変化。
同時にハンドルに振動が発生して、音と感触で設定トルクになったことを知らせてくれます。
ただし、機械式のトルクレンチは設定値でカチッとワンクッションあるのに対して、アストロプロダクツ デジタルトルクレンチは、音と振動だけで、締め込みは継続するので、自分で締めるのを止めないと締め付け過ぎになってしまうのが少し難しいところ。(慣れの問題ですが・・・)
機械式でも締め付け過ぎになることはあるので、大きな差は無く、トルクレンチ全般で言えることですが、慣れが必要というわけです。
トルクレンチのグリップに約30kgf(27.53kgf)の荷重を掛けることになったのですが、押し下げる方向には力が掛けやすく、思ったよりも簡単にトルクが掛かった印象です。
トルクレンチ(アストロプロダクツ デジタルトルクレンチ)のメリット・デメリット
メリットは、
・設定値が数字で分かるので確認しやすい
・締め付けた時の実測値を確認できる
・十字レンチよりも荷重が掛けやすい
デメリットは、
・音と振動で荷重を止めるのが難しい
・デジタル値を信用できるまで時間が必要
・十字レンチのように雑に扱えない
使用状況は、動画を参照してください。
使ってみて気付いた答え!
デジタルトルクレンチで締めて、最後に十字レンチを使用して、締め付け具合を確認したんだけど、いつもと同じ感覚だった。
だから、手締めでも問題ないとは思うんだけど、締め付けトルクが数字で確認できるのは、安心感が増す感じがあります。
当分は、トルクレンチと手締めの両方でチェックしないと不安ではあります。
冬の前後にタイヤ交換は、雪の降る地域の宿命です。
ホイールナットの締め付け具合は、これまで感覚でやってきたけど、ネジにダメージが出るほど締めないのだけど、多分締めすぎなのだろうと自覚していた。
それでも、締めないよりはマシだと思ってきました。
今は、家のガレージに家族や知人などの自動車8台分のタイヤが保管されていて、自分だけの安全・安心ではないことを考えると、しっかり数字で管理することは大切なことに思えてきた。
ワイワイ話しながらやっているので、タイヤ交換は苦にならないが、1シーズン無事に過ごせるように、間違いのないタイヤ交換を行うためにトルクレンチをプレゼントしてくれた家族に感謝です。












