自動車のバッテリー交換時期は、同じ車種でもそれぞれです。
自動車の使い方や環境によってバッテリー寿命が変わってくるので、何年で交換しましょう!とも言えません。
バッテリー交換の目安は3年と言われることがありますが、できれば5年以上は使いたいと考えてしまいます。
バッテリーの交換時期を判断する方法と長持ちさせるコツを理解してバッテリーと付き合っていきましょう。
自動車バッテリーの劣化
バッテリーは充電できなくなると使えなくなってしまいます。
充電できなくなってくると様々な症状が発生します。
該当する場合はバッテリーが劣化して交換時期に近づいていると考えてみる必要があります。
バッテリーが劣化した時の症状
バッテリーが劣化してくると電気関係に様々な症状が出ることがあります。
バッテリーの点検方法
一番簡単なバッテリーの点検方法は、バッテリー電圧を測定することです。
新品の12V車用バッテリーは13V程度の電圧で蓄電しています。
劣化して能力が低下してくると13V未満になり、12.5Vを切ってくると交換時期になってきます。
定期的にバッテリー電圧の測定は習慣にしたいものです。
測定にはサーキットテスターを使用し、自動車のエンジンを停止させて測定します。
※エンジンをかけた状態は発電機が発電している状態なので14V程度の電圧がかかっています。
バッテリーの電圧はサーキットテスターやバッテリー充電器で確認できます。
12.5V以上あれば一旦様子見です。
バッテリーの劣化を防止するコツ
バッテリーの劣化には多くの原因がありますが、使い方次第で劣化を延ばすことが可能です。
1万円以上するバッテリーを3年で交換するのと5年以上で交換するのでは、維持費が変わってきますし、バッテリーの使い方を覚えて、確り点検していれば突然バッテリー上がりになって動かなくなったなどのトラブルに出会いにくくなります。
バッテリーを長期放電させない
バッテリーは放電時に発生するサルフェーションと呼ばれる析出物が再溶解しなくなると劣化状態に進んで行きやすくなってしまいます。
サルフェーションは放電時に析出し、充電時に溶解するのですが、長期間自動車に乗らない場合やチョイ乗りばかりだと十分な溶解時間が取れずに、硬くなって再溶解しなくなってしまいます。
初期の状態であればパルス充電器のパルス電気ショックによりサルフェーションを分解できるのですが、劣化してしまうと回復が難しくなってきます。
対応としては、週一でドライブに出かけるやパルス充電器で充電しておく方法があります。
週一ドライブできない場合は、パルス充電器で充電し、微小電流で充電を維持できるトリクル充電機能でバッテリーの過充電・過放電を防ぐことで劣化を防止できます。
アイドリングストップさせない
アイドリングストップは、信号待ちの度にエンジンの停止・再起動を繰り返すため、バッテリーへの負荷は大きくなってきます。
アイドリングストップは、任意に切ることができるので、アイドリングストップさせないと言うのもバッテリーの劣化を防ぐ手段になってきます。
ここで止まらなくても良いんじゃないかと思うところでエンジン停止、直ぐに始動なんてことも結構あります。
アイドリングストップは使わなくても良いように考えています。
とは言ってもアイドリングストップは使いたいと言う場合には、放電したバッテリーを放置せずに、トリクル充電機能のあるバッテリー充電器で過充電を防いで満充電状態を維持する対応が簡単な方法になってきます。
不要な電気を使用しない
バッテリーは電気の消費量が多いと電圧降下させてしまうリスクが高くなってきます。
エンジンを切ったままでエアコンを付けていたり、ライトや室内灯を点灯していたり、スマホ充電も当たり前になっています。
バッテリーは電気を使うために付いているので、正しいのですが劣化が早まると考えると少しセーブしたくなるのではないでしょうか。
しかし、電気の無い生活ができなくなっている現代人には、電気の節約には限界があり、やはりバッテリーを使った分は確り充電しておく方が便利なような気もします。
それでも突然の停止が・・・
バッテリーの点検を確りやっていても、うっかりミスなど偶発的な突然のバッテリートラブルが起こる可能性は残っています。
点検によりバッテリーの性能劣化ではないことさえ判っていれば、ジャンプスタートでエンジンを再起動すれば走行可能な状態に戻ってくれます。
ジャンプスタートは、他車のバッテリーを接続する方法と携帯型のジャンプスターターを利用する方法があります。
ただしバッテリーの劣化具合によっては、再起動できても、一度停車すると起動できなくなる場合もでてきます。
『バッテリートラブル特集』も参考になります。
ジャンプスターターについては関連記事がありますので合わせてお読みください。
まとめ
自動車等のバッテリーは、交換時期を知らせる様々なサインがあります。
このような兆候は見逃す可能性もあるので、バッテリー電圧を定期的に測定する習慣が大切になってきます。
バッテリー電圧が12.5V以下になってきたら交換のサインです。
また、バッテリーを長持ちさせるには、過放電状態を作らないことが大切で、自動車の使い方の工夫とパルス充電・トリクル充電機能を持つパルス充電器を利用すると過充電を防ぎつつ満充電を維持でき、サルフェーションの除去もできるのでバッテリーの劣化防止におすすめです。
突然のバッテリートラブルに出会わないようにカーライフを楽しんでいきましょう。