3列シートのSUVで3列乗車して旅行したいけど、人数分の荷物が乗らない!
SUVでキャンプに行くには、荷室が狭すぎる!
など
SUVの荷室が少ないと感じている方は多いんじゃないでしょうか?
SUVは、Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の略で、日本語では「スポーツ用多目的車」。
確かに荷物をたくさん積むための車じゃないんです。
荷物をたくさん積みたいなら、それなりの車があるのですが、結局、SUVの快適な走りは捨てがたい。
なので屋根に荷物を載せようと考えるわけです。
今回は、ルーフボックスとルーフラックのどっちがいいのか考え抜いて、結局、両方載せたいなという事になった話です。
ルーフボックスとルーフラックのどっちがいい?

ルーフボックスやルーフラック(ルーフデッキ、ルーフバック、ヒッチキャリアなども含む)、荷物を車の外に載せる手段は色々あるんですが、ルーフボックスとルーフラックの違いを自分の考えでメリット・デメリットで整理すると次のようになります。
メリット:
・中に入るものであれば、積み方の自由度が高い
・荷物の固定が簡単(多くの場合、蓋を閉めればOK)
・雨が降ってもケースがガードしてくれる
・ボックス高さで車高を管理できる(それ以上にならない)
デメリット:
・ボックスに入る荷物の形状や大きさに制限がある
・風切り音が発生する
メリット:
・荷物の形状や大きさについて許容範囲が広い
・荷物がない時にスッキリ見える
デメリット:
・荷物の固定に工夫と手間が必要
・雨対策は、個々の荷物で考える必要あり
・風切り音が発生する
自分としては、ルーフラックの方が見た目が好きです。
ただ、『荷物の形状や大きさについて許容範囲が広い』というメリットは、『荷物の固定に工夫と手間が必要』というデメリットとセットになると思います。
ルーフラックにたくさん載せて、固定が不十分で、走行中に落下したらと不安なことばかりが頭をよぎります。
なので、ルーフラックに載せる荷物は、大物とカーゴボックスなど、まとめやすい・固定しやすいもので構成する事になります。
一方のルーフボックスは、中に入る大きさに限度があるものの、入ってしまえば固定できたも同然です。中で動くようなら、ベルトで固定することもでき、クッションなどで空間を埋めることでも固定できます。
使いやすさは、ルーフボックスの方が上です。(個人の意見)
よって、ルーフボックスを優先して導入し、その後にルーフラックが必要なのか検討しようと思いました。
ちなみに、inno(カーメイト)のアタッチメント複数積載判定を調べて、ルーフボックスと狭幅ルーフデッキを組み合わせられることは確認しておきました。
ルーフボックスを使ってみて、狭幅ルーフデッキの必要性を考えると言う選択です。
ルーフボックスの選定
ルーフボックスを選ぶ時に一番重要視したのは、『高さ』です。
ついで『価格』『デザイン』。
ルーフボックスを取り付けた瞬間、車に荷物が乗ったような状態になるわけで、出かけ先の立体駐車場に駐車できるのかという問題もありますが、絶対にクリアしなければいけないのが自宅車庫の入り口をくぐり抜けられるようにすることです。
車庫入り口の高さは、実測214cm。
ここに入らないと話になりません。
また、出入り口は若干斜面になっているので、単純に214cm未満なら入る訳でもないようなので、どのくらいまで大丈夫なのか?ある程度の安全マージンも必要です。
キャリア購入
とりあえず、一気にルーフキャリアとルーフボックスを買ってしまうのは、間違いがあるかもと思い、ルーフキャリアだけを購入して、車庫入り口の余裕を確認しようと考えました。
また、ルーフキャリアの幅も大切な要素で、広い方がいいわけです。
inno(カーメイト)のサイトでは、車種や型式や年式によって、ルーフキャリアとルーフボックスを組み合わせた装着高さが記されているので、その値を参考にしました。
現在の所有車はCX-8のフラッシュレール付。
innoでは、四角形状のバーは選択できません。
エアロ形状のバーで、長さ(幅)が123cmと130cmに限定されます。
よって、最大幅となるエアロバーの130cmを導入しました。

ルーフキャリアを取り付け、車庫入り口での取り合いを確認した結果
エアロバー上面高さは、innoのサイトで181cmとなっているのに対して、現物では175cmとなりました。
6cm低い結果。
よって、車庫入り口でエアロバー上面から39cm余裕があることが分かりました。
ルーフボックス購入

カタログ上の装着高さは、実際よりも6cm程度高い値で示されていることが分かったので、安全マージンは十分ある事になります。
よって、カタログを信じて購入することにして、装着高さが214cm未満で選択する事にしました。
結果的には、ルーフボックスにお金を掛ける必要性を感じる前に、一番安い、容量300Lのルーフボックス55(BRQ55MBK)に決定。
中古もあったのですが、オートバックス公式通販サイトでネット限定のキャンペーンで10%割引があったので、安い日に注文を入れて、近くの店舗で受け取りました。軽トラの荷台に積んで持ち帰ってきました。

ルーフボックス55のカタログ上の装着高さは209cmですが、実際に装着した結果は203cm、車庫入り口では11cmも余裕があります。容量400Lのもの(BRM2020など)でも大丈夫だったなぁと思っています。
とりあえず、ルーフボックス55で車庫の出入りはOK、出掛け先の立体駐車場も大丈夫なところが多いでしょう。(田舎なので、ほぼ関係ないのですが・・・)
ルーフラックの必要性

ルーフボックス55を装着して、旅行に行ってきました。
CX-8に6人乗車、全員の荷物を後部ラゲッジルームとルーフボックスで楽々収納できました。
ルーフボックスの装着は大成功!大満足です。
ただし、一番心配なのはキャンプ。
今年は大型テントなどの新規アイテムを導入しています。
ルーフボックスによって、積載できるものが増えたものの、持っていきたいだけ、持っていくのは無理があります。
予行演習に荷物を載せて見ると、300Lのルーフボックス55に入ったのは
・椅子4脚
・テーブル
・ポール
・寝袋2つ
・隙間に小物類
この程度でした。
まだまだ荷物はあるんです。
・クーラーボックス
・ポータブルバッテリー
・テント
・火器、調理器具
・食器、食品、調味料など
・着替えなど生活必需品
コットやタープは省略決定、ひぇーって感じです。
ルーフラック選定

ルーフボックスを使った結果、快適に旅行ができました。
しかし、4人の家族キャンプで好きなだけ物を持っていくことは不可能なことも理解できました。
そもそも積載できるスペースに余裕ができる装備で行くのが鉄則。
と言っても、ルーフラックがあれば、もう少し持っていけそうです。
ルーフボックスを目一杯右寄せ(助手席側)にすると約58cmのスペースがあります。
幅方向
選定できそうなルーフラック
inno(カーメイト)のアタッチメント複数積載判定を調べて、ルーフボックスと狭幅ルーフデッキを組み合わせが可能でした。
エアロバー長さ130cmなので、inno ルーフボックス55とルーフデッキ45(INA530)が取り付けできます。
inno ルーフラック エアロラックシェイパー 50 (INT577)は、狭幅で同じ感じなのですが、複数積載判定ではバーの長さが7mm足りないため装着不可となっています。
かっこいいし、ベストだと思っているのは、yakima スキニーウォーリアー。
多分ですが、これは装着できそうなんです。
道路交通法
道路交通法(2022年5月13日施行の改正後)では、積載物のはみ出しについて次の規定があります。
項目 | 普通自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|
高さ | 地面から3.8m以下 | 地面から2.5m以下 |
幅 | 自動車幅×1.2 [はみ出し幅は、 自動車幅×0.1まで] | 自動車幅×1.2 [はみ出し幅は、 自動車幅×0.1まで] |
長さ | 自動車長さ×1.2 [はみ出し長さは、 自動車幅×0.1まで] | 自動車長さ×1.2 [はみ出し長さは、 自動車幅×0.1まで] |
ルーフキャリアなど指定部品として装着ままで車検を通す場合は、車検証に記されている長さ以内になります。車検時に取り外すなら積載物かな?[解釈については、個々に調べてください]
今回は、幅、長さのはみ出しはゼロです。
ルーフラックは見送り
ルーフデッキ45(INA530)は、リス(RISU)トランクカーゴ 50Lを2つ載せられるサイズで、yakima スキニーウォーリアー
ならリス(RISU)トランクカーゴ 50Lを3つでも余裕そうです。
でも、現時点で踏ん切りがつかないので、購入を見送り、別の方法で検討することにしました。
ルーフラックレス積載
ルーフボックス55を購入して、ルーフキャリアに空きスペースがあるので、そこにトランクカーゴ 50Lを2つ載せる方法を考えました。
ルーフラックのような保安部品を自作できるわけもないので、トランクカーゴ 50Lを2つホールドできる専用箱を作る事にしました。
その専用箱とトランクカーゴ 50Lを2つ一体にして、ルーフキャリアに固定するイメージで、ルーフラックレス積載にチャレンジする事にしました。
トランクカーゴ 50L専用箱の製作

トランクカーゴ 50Lを2つをホールドできる専用箱を設計しました。
と言っても、ほとんど現物合わせで作って図面にしただけですが・・・。
トランクカーゴ 50L専用なので、単純明快で作りやすかったです。
材料費は5千円程度。
材質:木材(2×4 , 1×4)
組み立て:コースレッド等
固定器具類:L型金具 , フック金具
エアロバー固定:inno TスロットアダプターBRP11
固縛ベルト:4m×3本(inno IN822など)
塗装:水性塗料
トランクカーゴ 50L専用箱の概要
説明するほどのものではありませんが、トランクカーゴ 50Lを2つ入る専用箱の概要を紹介しておきます。

作り方は、上図のような手順になります。
トランクカーゴ 50Lが2つ嵌まりホールドできます。
ベルトで固縛すれば、一体になって動きません。
トランクカーゴ 50L専用箱の固定方法
トランクカーゴ 50Lと専用箱の固定方法は、以下の通り。

トランクカーゴ 50L専用箱をエアロバーにTボルトで固定できます。
トランクカーゴ 50Lを専用箱に2つ嵌めて、ベルトで固縛します。
取り外しも簡単で、専用箱は軽量(約5.5kg)なので、都度全てを取り外しができるので、空きスペースにしておけます。
まとめ

3列シートのSUVで3列乗車して旅行したいけど、人数分の荷物が乗らない!
SUVでキャンプに行くには、荷室が狭すぎる!
荷室スペースが足りなくて困ってしまったので、ルーフボックスを載せ、加えてトランクカーゴ 50L専用箱を製作しました。
これまでよりも余裕ができたのですが、大型テントなど道具の新調もあって、4人が乗車して全てのキャンプ道具を載せるのは無理があります。結局、取捨選択するわけです。
ただ、専用箱を作ったことで、トランクカーゴ50Lを2つだけですがルーフキャリアに載せることができるようになりました。
満足できるまで、まだまだ時間がかかりそうです。
道具をコンパクトにする方にお金を掛けた方が有益なのかもしれません。
『あれ、まだキャンプ道具買うの?』
悩みが尽きません!