停電やブレーカーが落ちた時に突然PCの電源が切れてしまうのは少し怖いと感じます。
これまでノートPCを使用してきてバッテリーがあったので必要性を考えていませんでしたが、デスクトップ型PCに変更した途端に無停電電源装置を考え始めました。
デスクトップPCを利用されている方やこれからデスクトップPCを使おうとしている方の中には、同じようにUPS無停電電源装置の導入を検討されている方も居られると思います。
今回、APC製 ES425と言う無停電電源装置を導入したので紹介します。
※本製品は、常時接続しておくバッテリーおよび電源タップの役割となります。
導入したUPS(無停電電源装置) APC製 ES425
今回導入したのは、APC製のES425というモデルです。
仕様は以下の通りです。
定格入力電圧 | AC100V 単相2線アース付き |
入力電圧許容範囲 | 83V~114V |
定格入力周波数 | 50/60Hz |
入力ケーブル長 | 1.52m |
消費電力 (通常時/充電時) | 4W / 13W |
コンセント数 | バッテリーバックアップ+サージ保護×4個 サージ保護のみ×2個 |
出力電力容量 | 425VA / 255W |
バッテリータイプ | 小型シール鉛蓄電池 (長寿命タイプ) |
期待寿命 (5 ~ 25℃ ) | 3 ~ 5 年 |
寸法 ( 高さ×幅×奥行) | 14.02cm × 25.35cm × 10.5cm |
質量 | 2.95 kg |
通信ポート | なし |
PC自動 シャットダウン | なし |
UPSで利用する機器の電力量の確認
UPS(無停電電源装置)の利用に当たって、突発停電時にUPSが供給できる電力容量が不足しないようにしなければなりません。
使用を考えている機器の消費電力量を確認し、対応できるUPSを選定しました。
筆者がUPSを導入したかった理由は、PC,モニター,外付けHDD,HDDレコーダーが停電によって突然電源が遮断されないようにしたい」というものです。
UPSのバッテリーによって、停電が発生した時にすぐに電源遮断されなければ、安全にシャットダウンさせる時間ができますし、その間に復旧すればダメージが出る危険を防げます。
UPSで利用を考えている機器の消費電力は以下の通りです。
保護する機器 | 型式等 | 最大消費電力 |
---|---|---|
PC | Mac mini | 150W |
モバイルモニター | 15.6インチ IPS FHD | 15W |
BDレコーダー | DMR-BRW1050 | 18W |
外付けHDD | アイ・オー・データ | 8.2W |
合計 | 191.2W |
UPS(無停電電源装置)の選定
UPS(無停電電源装置)の選定において、希望条件として以下の点を考慮しました。
「電力容量200W以上(使用するのはmax190W+α)」
「コンパクトな本体」
「コンセントが使いやすい上面配置」
「安価」
としました。
UPS(無停電電源装置)の出力波形には、『正弦波』と『矩形波』の2種類があって、『正弦波』を選択した方が無難だとされています。
デスクトップPCの多くに採用されているPFC(力率改善)回路搭載の電源(PFC電源)には『矩形波』が不適切と言う専門的な記事が多く見られる点から多分『正弦波』を選定した方が良いのだと思います。
今回選定したAPC製のES425は『矩形波』の製品なので参考にされる場合は注意してください。
ただし、Mac miniが『矩形波』に対応できないと言う記載も見ないので、実使用4ヶ月程度になりますが問題はありません。
APC製のES425には、PCの自動シャットダウン機能はありませんが、私の使い方の場合は、停電時にMAC miniが直ぐに電源落ちしなければ良いという考えなので問題ありません。
UPS無停電電源装置の購入候補
電力容量200W以上という条件は、どんなUPSを選んでも、ほとんど条件をクリアします。
反対に200W程度で選ぶ方が大変です。
候補としては、下記の3製品です。
価格やコンパクトなサイズ感で考えると「CyberPower」が魅力的でしたが、「CyberPower」と言うブランドを個人的によく知らないので選びにくいので購入対象外としました。
UPSなら「オムロン」「APC」を選ぶ方が安心感が高く、希望条件に合うAPC製のES 425を購入しました。
APC製のES425の概要
APC製のES 425は、「出力電力容量が足りること」と「コンセント位置」と「大きさ」「安価」と言う点で希望に合致していました。
APC製ES425の出力電力容量
APC製ES425の出力電力容量は225Wです。
PC,モニター,外付けHDD,HDDレコーダーの合計消費電力量が191.2Wなので十分な容量です。
APC製ES425のサイズ
APC製ES 425のサイズは、高さ×幅×奥行が14.02cm × 25.35cm × 10.5cmです。
置き場によるものなのですが、筆者の環境ではジャストサイズで気に入っています。
APC製ES425のコンセント向き
コンセントの向きですが、APC製ES425は上面にコンセントが配置されています。
常時接続するコンセントは背面で良いと思いますが、時々抜き挿ししたい機器もあるので、上面に配置されている方が便利です。
写真の通りバッテリーバックアップ電源のコンセント口のピッチが広くて(約45mm)使い易くできています。
通常電源のコンセント口のピッチは普通の広さ(約28mm)なので、差し込みするプラグの大きさに気を付ける必要があります。
APC製ES425の価格
APC製ES425の価格は、UPSの中では安価な製品になります。
期待寿命(5~25℃)3〜5年と明記されています。
バッテリーなので寿命があるのですが、寿命3年としても月額200円未満でPCを突然起きる停電から保護できるので満足できる価格です。
APC製のES425の使用レビュー
2022年5月に導入し、約4ヶ月のレビューになります。
PC,モバイルモニター,外付けHDD,HDDレコーダーをバッテリーバックアップ電源に接続しています。
上面にコンセントが6個並んでいて、4個がバッテリーバックアップ電源となっているので、PC(モバイルモニターはPCから電源供給),外付けHDD,HDDレコーダーを接続し、3個のコンセントを使っています。
残り2個のコンセントは、通常電源なのでUSB電源アダプタなどを抜き差しして利用しています。
普段使っている時は、音もしないのでUPSの存在自体を忘れています。
2度ブレーカー落ちが発生しましたが、その時はPCの画面(モバイルモニター)の光が消えないのでPCは安全な状態だと判りました。
モニターの明かりでも安全確保が図れた感じでした。
直ぐに復旧したので、PCの電源を落とすことなく、継続利用しましたが、この経験でUPSへの信頼が増して、PC使用中の安心感は格段に向上しました。
3年程度の寿命とのことなので、まだ先になりますが、寿命が来たら再レビューしたいと思います。
まとめ
デスクトップ型PC導入を機にUPS(無停電電源装置)を導入しました。
保護したい機器の出力電力量190Wに対して、225Wをバッテリーで供給できるAPC製のES 425を導入しました。
上面にコンセントがあって、通常電源のコンセントも使い易い点も気に入っています。
突然の停電やブレーカー落ちに対する安心感が違います。
以前はキッチンで電子レンジが起動するとドキッとして、電気が落ちるかもとビクビクしていましたが、UPSで電源落ちを2回経験し、安全を確認できて以来は、PC使用中の電源に関する心配は全くなくなりました。