VITUS(ビータス)というブランドはご存じでしょうか。
イギリスの自転車海外通販サイトであるCRC(Chain Reaction Cycles:チェーン リアクション サイクルズ)が展開するブランドです。
VITUSは1970-80年代に活躍したフランス発祥の高級レースフレームのビルダーで、軽量アルミニウムチューブのパイオニアであり、カーボンフレームの開発においても先駆的な役割を果たしました。(もとはVITUS=フランス語でビチューでした)
特に1979年にデビューしたVitus979フレームは有名であり、ショーン・キング・ケリーが世界第1位のサイクリストになっています。
時代の流れで衰退し2000年代に消えてしまいましたが、2011年には再建を果たし、今日では再度レース界に復活し活躍しています。
販売はCRCとWIGGLE(ウィグル)の海外通販と言うこともあって、日本では一般的に知られていないブランドですが、造りは一流メーカーでありながら、価格はグッと抑えられているコストパフォーマンスの高さの光るサイクルを販売しています。
今回は、そんなVITUSの2020年(一部2021)モデルのフルサスペンションMTBについて、パフォーマンスを確認したいと思います。
販売先:世界最大級オンラインサイクルショップWiggle
販売先:Chain Reaction Cycles
2021VITUS クロスカントリーMTB
VITUSのクロスカントリーMTBは、
ハードテイル:4グレード(アルミ×2,カーボン×2)
フルサス:2グレード(カーボン×2)
計6グレードで展開されています。
タイヤサイズは、全て29インチx2.35インチ(前輪),29インチx2.35インチ(後輪)です。
ハードテイル RAPIDE(ラピッド)
ハードテイルのRAPIDE(ラピッド)はアルミモデルとカーボンモデルで展開し、アルミモデルをローグレードとし、カーボンモデルをハイグレードとして、コンポーネントを変えて設定しています。
アルミモデル
販売価格:11万円,14万円(販売価格2021年10月1日調査)
Vitus – Rapide 29 (2021) と Vitus – Rapide 29VR (2021)の違いは変則数です。
Vitus – Rapide 29 (2021)は、10速で低速側歯数を46tに抑えているので、坂は上りにくくなります。クロスカントリー初心者には良いモデルですが、本格的に取り組むには不足します。
Deore相当のコンポーネントとブースト規格のハブが組まれているので、走行性能・耐久性を備えたベースにできるモデルになっています。
Vitus – Rapide 29VR (2021)は、11速で高速側歯数が11tになっています。
速度が欲しい人は不足を感じるかもしれませんが、アルミモデルを選択したいと考える人もおられるでしょう。
その場合は、フロント歯数30tを32~35tに変更することで走行コースに合わせる事ができます。
アルミ・11速でもアマチュアレースに対応可能です。
カーボンモデル
販売価格:21万円,30万円(販売価格2021年10月1日調査)
RAPIDE(ラピッド)のカーボンモデルは、ハードテイルの上位グレードに位置付けられた2グレードとなっています。
性能差は、ほとんど無いので、予算があれば高級機材のCRXが選択できます。
フルサス RAPIDE(ラピッド)FS
メーカー希望価格:30万円,38万円(販売価格2021年10月1日調査)
グレード:2グレード
RAPIDE(ラピッド)FSは、クロスカントリーに真剣に取り組為のフルサス・軽量フルカーボンの高性能クロカンMTBに仕上がっています。
最上位のCRXは、車重11.3kgと相当軽量に仕上がったレース対応のモデルです。
VITUSクロカンMTBのサイズおよびジオメトリー
VITUSクロカンMTBのサイズは、S,M,L,XLの4サイズで展開しています。
区分の重なりがジャストサイズのみなので迷う事は少ないでしょう。
ジオメトリーは抜粋のみ示しますが、フルスペックはWiggle VITUSのサイトで確認してください。
VITUSクロカンMTB価格マトリクス
VITUSクロカンMTBの価格をマトリクスにまとめましたので参考にしてください。
費用をCRCでみると
バイク:Vitus – Rapide FS CR(2021) XL 30万円
送料:約3万円
関税:自転車にはかからない場合がほとんどです。
消費税額:購入金額 × 0.6 × 10%
費用計は本体販売価格30万円+3万円+消費税額(購入金額×0.6×10%)とみておけば良いでしょう。
まとめ
MTBクロスカントリーを始める際に、ハードテイルにしようか,フルサスにしようかと迷うところです。
予算に余裕があればフルサスを選択するべきです。
予算を抑えてハードテイルにするのであれば、Vitus – Rapide 29 CRS (2021)を選択したいところです。