Amazon Music Unlimitedは、高音質な音源の楽曲を1億曲もインターネットからストリーミングできる聴き放題サービスです。
高音質で提供されるだけでなく、Dolby Atmosおよび360 Reality Audioの技術によって空間オーディオ再生も可能です。
高音質のHD音源をストリーミングできるAmazon Music Unlimitedを活用したい方は多いと思いますが、ある程度の機器を備えないと、音源の品質が減衰しイマイチに聴こえてしまうこともあります。
Amazon Music Unlimitedの高音質HD音源を存分に楽しみたいと考えている方のために、ハイレゾ音源(CDを超える高精細な音源)の楽曲をロスレスで再生するためのハイレゾ対応機器について紹介していきます。
Amazon Music Unlimitedの再生に使いたいハイレゾ対応機器
Amazon Music Unlimited はハイレゾ音源を配信しています。
・HD(850kbps)
・Ultra HD(730kbps)
の2種類のロスレスオーディオとなっています。
デジタルデータからの再生において、音を聴くためにデジタル信号をアナログ信号に変換する必要があります。
このデジタルからアナログに変換する過程で音質を劣化させてしまうことが、ハイレゾ・ロスレスで楽曲を楽しめない原因となってきます。
音質の劣化を防ぐためには、高性能なDACチップを搭載した機器が必要です。
例えば多くのスマホは安価な普及品のDACを搭載しており、CD音質(48kHz/24bit)以下の再生しかできません。
そんな安価DACチップを搭載したスマホでも、USBから高音質音源のままデジタル信号を出力させて、専用のDAC(ヘッドホンアンプとも言う)でアナログ変換すればロスレス・ハイレゾ再生が可能です。
下記に示す機器は高性能DACチップを搭載しており、Amazon Music HDの高音質音源をハイレゾのまま再生できます。
また、BluetoothでもLDACと言う技術により、最大96kHz/24bitまでとはなるもののハイレゾ領域での無線再生が可能な製品も多く発売されています。
機器の選択は、使い方次第となるので、自分の利用スタイルに合ったものを選ぶことになります。
※LDACとは、Bluetooth通信技術をベースに最大96kHz/24bitまでのハイレゾ再生を可能したソニーの信号処理技術
スマホでハイレゾ音楽
スマホは音楽の再生に最適な機器ですが、旧型のスマホだとCD音質(48kHz/24bit)が基準になっているので、ハイレゾ音源(48kHz/24bit超え)を活かせないDACチップが内蔵されています。
スマホ一で音楽を聴く方は多いと思いますが、ハイレゾで聴きたい場合は、後述するDAC機器を利用するか、ハイスペックなスマホを購入する選択になります。
CD音質(48kHz/24bit)でも十分に高音質なのですが、ハイレゾで192kHz/24bitの再生音を聴いてしまうと違いは明らかで、どうせならハイレゾで聴きたいと思ってしまいます。
スマホ単体でハイレゾに対応する製品は増えてきていて、ソニー Xperia 1III , Xperia 5 IIIなど Xperiaシリーズなら高品質DACやLDACを搭載しているので、有線イヤホンやLDAC対応ヘッドホンなどでハイレゾ再生を楽しめます。
DAC(デジタル アナログ コンバーター)
先述した通り、DACチップは【デジタル信号】を【アナログ信号】に変換する機器の総称ですが、ここでは高性能DACチップを内蔵したデジタル・アナログ変換機をDAC(ダック)として紹介します。
PCやスマホなどには、CD音質(16bit/44.1kHz)基準のDACチップが搭載されていて、ハイレゾ(192kHz/24bitなど)音源のまま再生できません。
そこでPCやスマホからUSB経由でデジタル信号を取り出し、高性能なDAC(ダック)でアナログ変換すれば、高品質な音質のままアナログ変換できます。
DAC(ダック)のヘッドホン端子に有線接続しても良いですし、アナログオーディオ端子(RCA)からオーディオアンプに転送しても良いですし、LDAC対応であれば無線接続でもハイレゾ再生が楽しめます。
DAC(ダック)には、据置型から小型のポータブルまで様々な製品があり、スマホなどのモバイル機器で利用する場合は持ち歩きできる小型DAC(ダック)が人気となっています。
据置型DAC(ダック)
据置型DACは、専用ACアダプターなどで電源を供給して利用するのが基本で、一定の場所で長時間音楽を聴く時などに利用したいDACです。
持ち運べる大きさではありませんが、接続端子が充実しているものが多く、USB入力以外の同軸や光デジタルなどでデジタル信号を入力できるものも多くあります。
出力端子の種類も豊富で、ヘッドホン端子の種類も多く、アナログ出力端子が付いていたり、LDACに対応している製品も多くあります。
高性能で多機能な機種が多く、大きさも様々な据置型の中で 【iFi Audio】【Denon】【Marantz】【FiiO】【TEAC】などは人気のあるメーカーとなっています。
FiiO(フィーオ)の据置型DAC(ダック)
FiiO Electronicsは中国の音響機器のオーディオブランドでポータブルオーディオ製品の開発に注力していて、DACチップを内蔵したDAC(ダック)を多く販売しています。
FiiO K9 Pro ESSは、FiiOの最上位機種となり、最上級DACチップを2回路内蔵した製品です。
DENON(デノン)およびMarantz(マランツ)の据置型DAC(ダック)
DENONは、日本コロムビアのAV・メディア関連機器の事業を分割してできたブランドで、日本マランツとの経営統合によりディーアンドエムホールディングスとなり、DENONおよびMarantzのブランド名で音響機器を販売しています。
iFi Audio(アイファイオーディオ)の据置型DAC(ダック)
iFi Audio(アイファイオーディオ)は、イギリスのハイエンド・オーディオメーカー”AMR(Abbingdon Music Research)”のブランドになります。
コンパクトサイズに凝縮された高性能な製品を、リーズナブルな価格帯で提供することが理念となっています。
iFi Audio ZEN DACは、低価格帯の据置DAC(ダック)の中では人気が高く、コンパクトな本体によって、置き場を選ばない良さがあります。
TEAC(ティアック)の据置型DAC(ダック)
TEAC(ティアック)は日本の音響機器メーカーで、DENON(日本コロムビア)やMarantz(日本マランツ)と同様の古参hi-fiオーディオメーカーの生き残りです。
UD-505-Bは、A4サイズのコンパクトな筐体に、旭化成エレクトロニクス社のフラッグシップモデル「VERITA AK4497」を2基搭載した、デュアルモノーラル構成の高級機種です。
ポータブルDAC(ダック)
ポータブルDAC(ダック)は、ポータブルヘッドホンアンプを略して「ポタアン」として親しまれています。
ポータブルDAC(ダック)は、電源をUSB接続するスマホからバスパワーで受電するものと、アンプ駆動用バッテリー電源を搭載しているものがあります。
LDAC対応でスマホと無線接続するものは、バッテリーを搭載しています。
出力は、3.5mmのみのものと,他のサイズが併設されているものがあります。
特に4.4mmバランス接続に対応した製品が多いように思います。
3.5mmのみの製品が安価な傾向ですが、3.5mmでも高音質を感じられると思いますので、拘りがなければ、予算に合わせて無理なく楽しむ方が良いと考えます。
ポータブルDACでは、【FiiO】【Astell&Kern】が有名です。
FiiO(フィーオ)のポータブルDAC(ダック)
FiiO(フィーオ)は、ポータブルオーディオ製品の開発に注力しているだけあって、ポタアン分野で知名度の高いメーカーです。
FiiO BTR7は、LDCAレシーバー(受信)付きのDACです。
スマホがLDCA対応であれば、スマホ→DAC間がハイレゾで無線接続できます。
DACとイヤホンを有線で接続すれば良いだけなので、身軽に使える製品です。
もちろん有線でも接続でき、より高音質で楽曲を楽しむ事が出来ます。
DACチップはESS Technology製DACチップ「ES9219C」を左右独立の回路で2機搭載しています。
FiiO(フィーオ)のポータブルDACのフラッグシップ機種となっています。
FiiO BTR5 2021は、やや安価に造られていますが同様な性能を持っているのでお買い得だと思います。
両機種ともにバッテリー搭載で、1.5時間の充電で9時間の連続再生が可能となっています。
FiiO KA3は、スティック型の超小型軽量筐体で約18グラムと携帯し易さに優れたポータブルDACです。
入力ケーブルが分離して、AndroidやiPhoneの端子に合ったUSBケーブルを使用できます。
出力プラグも3.5mm,4.4mmの2ポートが付いているので、バランス接続でも楽しめます。
Astell&Kern(アステル アンド ケルン) のポータブルDAC(ダック)
Astell&Kern(アステルアンドケルン) も高品質機種として有名なブランドです。
Astell&Kern(アステルアンドケルン)AK HC2は、Cirrus Logic社Master HIFI DAC CS43198を2基搭載するデュアルDAC構成で、出力は4.4mm5極バランス出力となっています。
Type-Cケーブルが一体化していますが、変換コネクタが付属しているのでLightningにも対応できます。
iBasso Audio(アイバッソ オーディオ) のポータブルDAC(ダック)
iBasso Audio(アイバッソ オーディオ)は、中国の音響機器メーカーです。
iBasso Audio DC03PRO(3.5mm出力)
iBasso Audio DC04PRO (3.5mmおよび4.4mmの2出力)
などがおすすめです。
安価でありながら、高性能機種同等のDACチップを左右独立の2回路で搭載しています。
DAP(デジタル オーディオ プレーヤー)
DAPはDAC(ダック)同様にダップとも言います。
DAC(ダック)が、デジタル アナログ変換に特化した製品であり、DAP(ダップ)はプレーヤーが一体となった製品です。
スマホの音楽機能とDAC(ダック)が一体になった高音質音楽再生専用機と言ったところです。
比較的新しい機種であれば、ハイレゾ音源のストリーミングができる機種が多いのですが、Amazon Music HDに対応しているかを確認しておきましょう。
DAPは、SONYのWALKMAN(ウォークマン)が一番有名ですが、DACを販売しているブランドの多くでDAPを販売しています。
SONYのDAP
SONYのDAPはWALKMAN(ウォークマン)です。
NW-A100シリーズ以上の機種で、Amazon Music HD等のストリーミングに対応しています。
Amazon Music HDのUltra HD(192kHz/24bit)にも対応し、LDACも利用できます。
Apple Music、Spotify、YouTube Musicなどのストリーミングサービスにも対応。
NW-A100シリーズ NW-A105(ストリーミングWALKMAN)
NW-ZX500シリーズ NW-ZX507(ハイエンド・ストリーミングWALKMAN)
FiiO(フィーオ)のDAP
FiiO(フィーオ)のDAPは、Amazon Music HD等のストリーミングに対応しています。
Amazon Music HDのUltra HD(192kHz/24bit)にも対応し、LDACも利用できます。
FiiO M11Sは、ESS製ハイパフォーマンスDACチップES9038Q2M を2回路構成し、 最大670mWの高出力が可能です。
DSD256,PCM384kHz/32bitと高音質再生可能な機種で、出力に 2.5,3.5,4.4mm端子を搭載しています。
連続再生15時間が可能です。
FiiO M17は、フラッグシップモデル
ネットワークプレーヤー,アンプ
自宅でハイレゾを楽しむらなHEOS機能搭載機種が使い易いと思います。
スマホをリモコン代わりに、 HEOS搭載機でのハイレゾストーリーミングが楽しめます。
ネットワークプレーヤー
Denon DNP-800NE・・・デノンのHEOS機能搭載プレーヤー
Marantz NA6006・・・マランツのHEOS機能搭載プレーヤー
アンプ
HEOS機能搭載のAVアンプなら、ハイレゾ音源のストリーミング再生が可能です。
更にDolby Atmosで3D音源にも対応可能。
音楽に映画にスポーツに大活躍間違いありません。
サウンドバー,スピーカー
サウンドバーはDENONのHEOS機能搭載&Dolby Atmos対応機種がおすすめです。
サウンドバーをテレビとセットし、テレビを高音質にするとともに、ハイレゾ音楽の再生にも利用できるコンパクトな一石二鳥で高い満足感が得られると考えます。
DENON SOUND BAR 550・・・大人気の3Dサラウンド対応の高音質コンパクトサウンドバー
高音質ステレオネットワークスピーカーを利用すれば、省スペースで高音質を再現できてしまいます。
Denon Homeのスピーカーなら、amazon Music HD/Alexa対応でスマートホームを高音質で彩る機器として最高の贅沢感が味わえます。
DENONHOME250・・・ステレオネットワークスピーカー
ヘッドホン
ハイレゾの音楽を楽しむと言えば、有線ヘッドホンが定番ですが、ソニーが新規開発したLDACなら、既存の Bluetooth A2DPのSBC(328kbps,44.1kHz)に比べ最大約3倍の情報量を伝送できます。
LDACに対応した機器間で、ハイレゾ音源をワイヤレスで高音質なサウンドで楽しめます。
ビットレートは330kbps/660kbps/990kbps
まとめ
ハイレゾ/ロスレス音源をストリーミングできるサービスが多くなってきて、心地よい透明感のある音楽をいつでも手軽に楽しめる環境になってきました。
整ってきたソフトをどんなハードを使って楽しむのか選択肢も多いのですが、ちょっとした気持ちの余裕を持つためにも、満足できるガジェットを手に入れて楽しんでいきましょう。