8万km走行のN-BOXのバッテリーを交換しました。
自動車のバッテリー交換で面倒なのが、自動車のメモリー保護ではないでしょうか。
今回、『メルテック製OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101』を利用して、自動車バッテリーを交換しました。
自動車のメモリーとは
電子制御装置を搭載する近年の自動車は、停車状態でも微小電力を使用して、各種メモリーを維持しています。
もちろん車種によっては、特に問題のないメモリーだったりするので、メモリーの保護が必要とは限りませんが、エンジン制御メモリーの場合、燃費や走行に影響が出ることもあるそうです。
よって、自動車のバッテリー交換時に、バッテリーからの電源供給に代わるバックアップ電源を維持することは必須と考えて行った方が安全です。
自動車メモリーへのバックアップ電源供給方法
自動車バッテリーを取り外す時に、メモリーを保護するバックアップ電源を供給するには、いくつかの方法があります。
基本的には、交換するバッテリーからケーブルを切り離している間、別のバッテリーが接続されていれば良いという考え方になります。
OBD2に別のバッテリーを接続する方法(今回実施)
OBD2コネクタは、機器を接続することで、自動車の故障診断や情報表示に活用できる端子です。
2024年以降に一部の車両では、OBD2コネクタを利用した車検制度も実施される予定になっています。
OBD2コネクタから電源供給することで、バッテリーを取り外してもメモリー保護が可能になります。
今回は、このOBD2コネクタから電源供給できる『メルテック製OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101』を利用しました。
メルテック製OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101
バッテリーケーブルに別のバッテリーを接続する方法
交換するバッテリーからケーブル端子を取り外す前に、ケーブル端子に並列で別のバッテリーを接続しておく方法があります。
シガーソケットに別のバッテリーを接続する方法
シガーソケットへ電源供給するタイプのものもあります。
ただし、キーOFFで通電しない自動車が多いので、キー操作が必要になり、難易度が高いかもしれません。
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101の使用レビュー
メルテック製OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101を利用し、バッテリーを交換してみました。
自動車は、7年目の車検を通した2016年登録のホンダN-BOXカスタムです。
走行距離が8万kmを超えて、アイドリングストップの動作が少なくなっていたので、バッテリーを交換することにしました。
バッテリー交換手順
今回は、メルテック製OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101を準備し、OBD2コネクタに接続し、電源供給できる状態にしてから、バッテリーを交換する手順になります。
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源の準備
メルテック製OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101の準備は、電池を入れるだけです。
単3のアルカリ乾電池(1.5V)を8本、直列に接続することで12Vのバッテリーにする仕組みです。
電池を入れる部分の蓋を開けるために、プラスドライバーが必要です。
N-BOXのOBD2コネクタ
N-BOXのOBD2コネクタは、後輪ブレーキペダルの上部にあります。
運転席の下方からハンドル下をのぞき込むとOBD2コネクタが確認できます。
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101を接続
自動車のイグニッションはOFF(スマートキー車両は、スマートキーが反応しないように遠ざけておきます)、扉を閉めて、ルームランプ消灯など、全てOFFになっている状態で作業します。
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101のPOWERスイッチはOFFの状態で、OBD2コネクタにOBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101の接続口(ケーブル先端)を差し込みます。
少し力を入れて差し込みますが、奥までは入らないので、嵌ったら接続できているかをOBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源の「OBDII」ランプ(赤色)が点灯することで確認します。
OBD2コネクタへの接続が確認できれば、OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源のPOWERスイッチをONにして、POWERランプ(緑色)を点灯させます。
これでバッテリー交換前の準備は完了となります。
バッテリー交換
バッテリー交換は、マイナス端子(黒)を外し、次にプラス端子(赤)を外します。
マイナス端子(黒)が先です。
プラス端子(赤)を外した後は、自動車ボディー等に接触しないように、絶縁します。
今回は軍手を被せました。
新しいバッテリーに取り替えて、再接続は、プラス端子(赤)を最初に接続します。
次にマイナス端子(黒)の接続になります。
端子の順番を間違えないようにすること、プラス端子(赤)が他の物に接触しないようにすることに注意が必要です。
今回のN-BOXでは、10mmの片口スパナだけで交換できました。
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源の取り外し
バッテリー交換が完了したら、OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源を取り外します。
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101のPOWERをOFFにした後、OBD2コネクタと切り離します。
アルカリ電池を取り出して、片付けをして、作業は完了となります。
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101の感想
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101は、電池を入れて、コネクタと接続し、POWERスイッチを入れるだけで利用できます。
バッテリー端子に接続するタイプに比べ、バックアップ電源が喪失する可能性が低いと感じます。
電池の持続目安と思われますが、30分でバッテリー交換を完了するように説明書きされていましたが、ゆっくり作業しても15分程度で完了できました。
OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101を持っていれば、バッテリー交換における電子制御装置のメモリー消失が防げます。
自分でバッテリー交換される方は、一つ持っておけば良いと思います。
N-BOXのバッテー
N-BOXの適合バッテリーは、M-42Rです。
M-42Rは、アイドリングストップ車用バッテリーの型式になります。
型式の記号は次の規格を示しています。
「M」は、バッテリーの大きさ
「42」は、バッテリーの性能ランク
「R」は、バッテリーの端子の向き
今回購入したバッテリー
今回N-BOX用に購入したバッテリーは、M-42Rで、FURUKAWA [ 古河電池 ]のUltra Battery テクノロジー採用の長寿命バッテリーです。
国産アイドリングストップ車と標準車に対応しています。
Ultra Battery テクノロジーは、【鉛バッテリー】と【キャパシタ】のメリットを融合する技術です。
【鉛バッテリー】…電極に鉛を用いて、化学反応により充放電する。
○ メリット→ ・高容量 ・大電流放電い強い
● デメリット→ ・急速充電に弱い ・充放電により劣化しやすい
【キャパシタ】…化学反応を伴わず、電荷の吸・脱着によって充放電する。
○ メリット→ ・急速充電に強い ・充放電による劣化なし
● デメリット→ ・低容量 ・大電流放電に弱い
Ultra Batteryは、次の特長を持っています。
特長1:高容量
特長2:大電流放電に強い
特長3:急速充電に強い
特長4:充電不足条件において長寿命! (チョイ乗りに強い! )
補償期間が長いのも特長です。
アイドリングストップ車 : 36ヶ月または6万km
通常車 : 36ヶ月または10万km
[仕様]
電圧 : 12 V
5時間率容量 : 33 Ah
フタ形状 : フラットタイプ
極板種類 : カルシウム
7年8万km走行のN-BOXに今回のバッテリーを搭載したので、廃車まで使用できそうです。
まとめ
N-BOXのバッテリーを交換するために、メルテック製OBDIIタイプ メモリーバックアップ用電源MG-101を使用して、電子制御装置等のメモリーを保護しました。
使い方が簡単で、接続もしっかりしているので、安心して作業できました。
バッテリー交換後は、信号待ちで確実にアイドリングストップするようになりました。