Fire TV Stick は、テレビのHDMIポートに繋ぐだけで利用できるストリーミングデバイスです。
しかし、テレビのスピーカーでは、AVアンプで構成したホームシアターの音響性能には及びません。
2021年発売のFire TV Stick 4K Maxなどは、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)までの音声入力形式に対応しているので、サラウンド環境のホームシアターに接続すれば、臨場感の高い高響再生で映画を楽しむことができます。
本記事では、Fire TV StickをホームシアターのAVアンプに接続して使ってみた感想を紹介します。
Fire TV Stickは、歴代のモデルが多くて紛らわしいので本記事で取り上げるモデルは以下のとおり表記していきます。
※この記事は2021年10月時点の情報をまとめています。
※最新の情報は各商品およびサービスの公式サイトで確認の上、ご利用ください。
Fire TV Stick のホームシアター接続方法
Fire TV Stick のホームシアターへの接続は、AVアンプのHDMIポートに差し込むだけの簡単な作業で完了です。
もちろん最初に繋いだ場合は、Wi-Fi接続などの初期設定が必要です。
一度設定したFire TV Stickであれば、家の中で同じWi-Fi接続で使うテレビなら再設定しなくても利用できます。
Fire TV Stick をAVアンプのHDMIポートに差し込むだけ
AVアンプのどのポートに接続しても良いのですが、著作権保護技術への認識はしておいた方が良いでしょう。
Fire TV Stick(2020)やFire TV Stick 4K(2018),Fire TV Stick 4K max(2021)は、HDMIポートがHDCP2.2の著作権保護技術に対応しています。
HDR規格や4K規格のコンテンツはHDCP2.2以上でないと著作権保護技術によって再生できない場合があります。
HDRや4Kコンテンツを見ることが前提であれば、4K対応AVアンプが必要になります。
4K対応のAVアンプであれば、HDMIポートにはHDCP2.2が採用されているものがほとんどです。
HDCP規格にはバーション1.4や2.2と言ったものがあります。
通常、4K対応のAVアンプやテレビはHDCP2.2が採用されています。
Fire TV Stickの幅は広いので注意
Fire TV StickをHDMIポートにそのまま差し込む場合は、Fire TV Stickの幅は3cmあり、通常のHDMIケーブルのコネクター幅(2cm)よりも広くなっているので注意が必要です。
隣のHDMIポートまでの間隔が3cm以上ない場合には、隣のHDMIと干渉してしまいます。
付属のHDMI延長ケーブルを利用することで干渉が防げます。
ただし、付属のHDMI延長ケーブルは短いのでFire TV Stickがぶら下がる形になります。
ぶら下がった形は少し見栄えは悪いのですが耐久性に問題はありません。
Fire TV Stickがぶら下がるスペースがない場合は長めのHDMI延長ケーブルを利用すると、Fire TV Stick本体を好きな場所に置く事ができます。
規格はHDMI 2.0(プレミアムハイスピード)以上のケーブルを選定します。
HDMI延長ケーブルを使うとFire TV Stickを自由にレイアウトできる
【Fire TV 比較表】
Fire TV Stick をAVアンプ背面に接続しても操作可能
Fire TV Stickの操作は付属リモコンを使います。
付属リモコンのテレビ電源ボタンと音量ボタンは赤外線通信ですが、それ以外の操作ボタンはBluetooth通信になっています。
なので、Fire TV Stick本体がAVアンプの背面に置かれて見えなくても操作が可能です。
Fire TV Stick をAVアンプで使うメリット
HDMIのあるAVアンプを使っているのならFire TV Stickを接続することでAVアンプの価値を高めてくれます。
映画やライブ,ドキュメンタリー,ドラマ,スポーツ,アニメ,音楽などを高画質・高音質で楽しめます。
新しいFire TV Stickのリモコンには、『プライムビデオ』『ネットフリックス』『ダゾーン』『アマゾンミュージック(ABEMAのものもあり)』のアプリボタンで一発起動でき、とても便利です。
Fire TV Stickをワンデバイスで使えば月額480円
Fire TV Stickは、ワンデバイスプラン(30日間無料可能)を月額480円で利用できます。
ワンデバイスプランは、一つのデバイスに限定してAmazon Music Unlimitedの9,000万曲を聴き放題にできるプランです。
AVアンプに接続したFire TV StickでAmazon Musicを利用して膨大な音楽データベースから高音質な音楽やポッドキャストを自在に聞くことができるようになります。
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高画質・高音質環境のホームシアターで映画を堪能
Fire TV Stick 4K(2018)とFire TV Stick 4K max(2021)は4K画質にも対応するので4K対応AVアンプと4Kテレビの構成ならば、ハイグレードな高画質・高音質環境のホームシアターが完成します。
週末の息抜きに映画を数本見ることが楽しみになります。
ネットライブも多くあるのでホームシアターで見るライブも最高です。
主要なネットコンテンツを手軽に高画質・高音質で楽しめ、ホームシアターがグレードアップしてしまうことがFire TV StickをAVアンプで使うメリットになります。
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Fire TVの豊富なコンテンツでAVアンプの利用価値倍増
Fire TV で利用できるコンテンツは豊富です。
Amazon Prime Video:
Amazon Prime 会員なら追加料金無しで利用可能
Amazon Music:
Amazon Prime 会員なら200万曲聞き放題、Amazon Music Unlimitedにグレードアップすれば9,000万曲が自由に聴き放題
YouTube,TVer,ABEMA:
無料で使えるサービス
Netflix,U-NEXT,DAZN:
有料ですが映画やスポーツ,アニメなど魅力あるコンテンツが豊富
Fire TV StickはAVアンプのために作られたのではないかと思うほどです。
Fire TV Stickを接続したことでAVアンプを活用する場面が一段と増えました。
AVアンプの電源オフでも利用可能
多くのAVアンプにはHDMIパススルーが備わっています。
※HDMIパススルーは、AVアンプが装備している機能なので、AVアンプの仕様の確認は必要です。
HDMIパススルー機能によって、AVアンプの電源をオンにしなくても、AVアンプに接続したFire TV STICKとテレビとでデータ通信を行います。
HDMIパススルーを利用するには、AVアンプのHDMIパススルー機能の設定が必要(初期設定で有効になっている場合が多い)ですが、一度設定しておけば、AVアンプの電源がオンかオフかで自動的に切り替わります。
HDMIパススルーでは、音声がテレビのスピーカーから出ることになりますが、AVアンプのスピーカーを使用したくない場合には、AVアンプをオフのままテレビの電源をオンにすれば、HDMIパススルーして使えます。
まとめ
AVアンプのHDMIポートにFire TV Stick を差し込むだけでホームシアターを増強できます。
Fire TV StickはリモコンがBluetooth通信するため、AVアンプの背面に隠れても操作可能です。
Fire TV StickをAVアンプに接続するとAVアンプを常時利用する環境になり、AVアンプを活用する場面が一段と増加します。